2022年2月に出たダイソーの300円イヤホン「EV-001」「EV-002」。この2つは単なる色違いないのか、聞き比べてみました。
概要
2022年に発売されたダイソーの高音質ステレオイヤホン「EV-002」は、見た目やパッケージからは色違いなだけで同じもののように見えます。音質を示すレーダーチャートも同じ形をしています。
ハウジング部分を比較してみましたが、色以外は瓜二つです。
特徴
EV-002の色は「赤」です。ちょっと派手な色かもしれません。パッケージの謳い文句は「臨場感ある、楽曲再生」で、音質を示すレーダーチャートはEV-001と同じく低域・迫力重視、解像度は低めとなっています。
外観
EV-002の外観は「概要」でも触れましたが、色以外はEV-001と同じです。
イヤーピースもほぼ同じもので、すごくペラペラです。リモコンなどの装備も同じなので、写真などは割愛します・・・。
音質
EV-002の音質ですが、聞いた感じEV-001と傾向は同じですが、若干EV-002のほうがクリアな感じがしました。個体差の可能性もあるレベルなので、明確に差がついているかどうかは不明ですが。
低音域
低音域はとてもパワフルです。ドスンドスンというよりもボォォーンという傾向はEV-001と同じですが、EV-001よりもクリアな感じがします。とはいえ、解像感が低いので低音部は一気に弾丸になって聞こえてきます。ベースは割といい感じでうなりますが、バスドラムの輪郭不足で、鳴っているのはわかりますが、深みというか、迫力?がやや足りません。
中音域
100均イヤホンの系譜どおり、低音~中音のあたりがだらしなく鳴っていて、全体を覆ってしまっている感じです。EV-001と比較すると、EV-002のほうが若干バランスが良いようで、クリアさはこちらのほうが1枚上です。中音域は豊かなので、ヴォーカル、ギターはいい感じに聞こえます。
高音域
100均イヤホンの中ではよく出ているほうだと思います。EV-001よりも出ていると思います。全体のバランスでいえば低音~中音が強くて、高音域は若干弱めになっていて、これがヌケ感のなさ、音のまるさにつながっていると思います。
解像感
100均で売っているイヤホンの中では、比較的解像感はあるほうだと思いますが、それでもまだまだ足りません。空間的な広がりはあまりなく、全体的に近い位置でまとまって鳴っているような聴感です。
高音域がそこそこ鳴っているおかげで、まとまっている中でもヴォーカルやストリングス、ギターはちゃんと聞こえますが、薄い布を1枚挟んだような感じはぬぐえず、やや湿ったような印象の音です。
音質総評
うーん、惜しい!って感じの音です。もうちょっとバランスがよければ結構いい感じになるのですが、やはり中低音域にこもり感が残ってしまいます。ただ、全く聞けない音かというとそんなこともなく、迫力がある音が好きで細かい音はたいして気にしなければ、十分楽しめる音質ではあります。
EV-001同様、イヤーピースは致命的にダメで、顔の向きや位置を変えるとスッカスカな音になったりします。どうせ聞くなら、まともなイヤーピースに替えて聞くべきだと思います。
EV-001との比較でいえば、この個体であればEV-002のほうがいいです。ただ、形が同じでパッケージも同じ書き方である以上、個体差である可能性もぬぐえず、必ず同じ結論になるかといわれると確信は持てません。
Appendix.スペック
スペックは概ねALシリーズと同じです。
型式 | ダイナミック型 |
ドライバー | 10mm径 |
出力音圧レベル | 104±3db |
再生周波数帯域 | 20Hz~20,000Hz |
インピーダンス | 16Ω |
プラグ | 3.5mm 4極ステレオミニプラグ |
マイク周波数特性 | 100Hz~10,000Hz |
指向特性 | 全指向 |
感度 | -42±3db |
ケーブル長 | 1.2m |
Appendix.リモコン操作方法
ボタン1回押し:音楽の再生・停止/着信時の受話・終話
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