2022年3月、ダイソーがまた新しい300円イヤホンを出しました!今度のイヤホン、特に男性は注意が必要です!
概要
ダイソーの300円高音質ステレオイヤホンシリーズに、2022年3月、「EV-000」「EV-008」が加わりました。ナゾに型番がずいぶん離れていますが、「EV-001」「EV-002」のときと同様、形は同じでカラーバリエーションのようです。(どうやらEVシリーズ、型番と色はエヴァンゲリオンの機体に準じて設定されているみたいですね。)

今回出た「EV-000」「EV-008」は、パッケージに書かれていますがイヤーピースが小さいです。男性の場合はきちんとはまらない方が多いと思いますので、替えのイヤーピースも同時購入したほうがいいです。

特徴
EV-000の色はオレンジ色で、パッケージに書かれている特徴は「心地よい、中高音域」です。レーダーチャートは中域がMAXで、低域・広域が3.5、迫力が3、解像度が2.5となっています。「EV-001」「EV-002」よりも中域・広域が0.5ずつ伸びている代わりに、迫力が1下がっています。

外観
EV-000はアルミニウム製のハウジングで、外観はオレンジ色をしています。LRは比較的わかりやすいです。

中央部にシルバーをあしらっています。

概要でも書きましたが、イヤーピースは小さいサイズがついています。素材は「EV-001」「EV-002」と同じでペラペラ系です。
音質
EV-000の音質は、チャートに書かれているとおり、300円イヤホンの中では高音域が良い印象です。レビューの際は、イヤーピースをダイソーに売っていたシリコンのイヤーピース「スペアインナーフィックス 白」に変更しています。

低音域
「心地よい、中高音域」と書かれているので、低音はそんなに出ないかなぁと思ったのですが、これがかなりしっかり出ます。EV-001/EV-002と互角なレベルで出てきます。極低域のベースラインは若干痩せ気味な傾向な気がします。シンプルな旋律であれば、バスドラムはドスンドスン鳴り、ベースもしっかり鳴りますが、中音域が入ってくると、輪郭がぼやけて団子になる傾向かと思います。
中音域
中音域は書かれている通り豊かに鳴ります。悪くないですが、やはり若干モワッとした感じがあり、ヌケがとても良いとはいえません(とはいえ、そんなに悪くはない)。とはいえ、ダイソーの300円イヤホンの中ではかなりうまくまとまっているほうだと思います。EV-001/EV-002よりもバランスは良いと思います。
高音域
割としっかり鳴っていると思います。中音域が若干もやっとしているものの、高音域もちゃんと出ているので、全体感からすると割と迫力があって気持ちよく聞けます。中音域が強い中、もうちょっと高音域が出てもいいかなと思いますが、出すぎると刺さる感じになってしまうので、どうなんでしょうね。300円イヤホンの中ではトップクラスに高音域が出ていると思います。
解像感
中音域が強いので厚めのサウンドになると解像感が落ちて団子な感じになりますが、それでも300円にしては解像感があるほうだと思います。EV-001/EV-002よりも良いです。シンプルな構成の楽曲であれば解像感も良く、気持ちよく聞けると思います。
空間的な広がりはそんなになく、割と近くでやや狭い範囲で鳴っているように聞こえます。これはALシリーズもEVシリーズもすべて傾向は一緒で、高めのイヤホンと比べるとはっきりわかるくらい近いところで鳴っています。
イヤーピースが小さいので、そのまま使うと低中音が抜けたスカスカなAMラジオのような音になるので、替えのイヤーピースはほぼ必須だと思います。
音質総評
正直な感想を言えば、悪くないです。Panasonicの一番安いラインのイヤホン「RP-HJE-150」(900円前後)を買うくらいならこっちのほうが全体的に音がいいと言えると思います。また、ソニーの一番安いラインのイヤホンMDR-EX155AP(2000円ちょっと)よりもサウンドに迫力があります。一方で、MDR-155APは音の広がり感は上だったりするので、空気感のある楽曲はソニーのほうがいいです。
が、多分EV-000+替えのイヤーピースで満足できる人は多いと思います。110円追加になっちゃいますが、EV-001/EV-002買うならEV-000/EV-008とイヤーピースを買うべきだと思います。

EV-000/EV-008とも、低音域・中音域がかなり強く出るので、全体的にクリアなサウンドが良いならば、「AL-001」「AL-002」をお勧めします。「AL-001」「AL-002」は低音・中音がやや抑え気味、ぼんやり感が薄らぎ、解像感があるちょっとカラっとしたサウンドです。個人的にはAL-001のほうが好きです。
ALシリーズ、EVシリーズ全9種類を聞き比べた記事を書きましたので、よろしければご覧ください。
Appendix.スペック
型式 | ダイナミック型 |
ドライバー | 10mm径 |
出力音圧レベル | 104±3db |
再生周波数帯域 | 20Hz~20,000Hz |
インピーダンス | 16Ω |
プラグ | 3.5mm 4極ステレオミニプラグ |
マイク周波数特性 | 100Hz~10,000Hz |
指向特性 | 全指向 |
感度 | -42±3db |
ケーブル長 | 1.2m |
コメント