RiC(株式会社エール)Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン BT013 1,000円 かわいい(?)イヤホン

RiC BT013 1000円以上イヤホン

たまたま近所のファンシーショップに行ったところ、なんと1,000円(税込1,100円)でかわいい色のBluetooth完全ワイヤレスイヤホンを見つけました。パッケージを見た感じ何となく良さそうですが、聞いたことないメーカー、かつ音楽再生時間が3時間。ネットを検索しても出てこないので、とりあえずゲットしてみました。

概要

本品の名称は「完全ワイヤレスイヤホン」で、おそらく型番は「BT013-BU」。最後の-BUはカラーです。株式会社エールという会社が「RiC Style」として展開しているブランドの製品のようです。

不思議なことにブランドのホームページを見ても「BT013」の型番では掲載されておらず、見た目から「RIC-BT001」なのかなぁと思って、本品と見比べてみて気づいてしまいました。

本品、マイクついていません。

購入するとき、なんでわざわざ「音楽専用」って書いてあるのかなぁ、とは思ったのですが、コーデックがSBCだから、Youtubeとか見るに堪えないくらい思いっきり遅延するのかなぁなんて、マニアックなことを考えていて、マイクがないなんて気が付きませんでした。よく見ると確かにマイク関係の性能は一切書いてないんです。でも、マイクの穴みたいなものはあるんですよね・・・。

付属品は1,000円にしては珍しく替えのイヤーピースが付属しています。品質は良くないですが、色も本体にあっているので、見た目重視の傾向がうかがえます。

RiC BT013 付属品

特徴

先ほど書いた通り、完全ワイヤレスなのに、マイクがついていません。「音楽専用」です。カラーバリエーションは「白」「グリーン」「ブルー」の3色が売っていました。今回はブルーを買っています。

連続再生時間は短めの3時間。ケースでの充電は2回できるようです。対応コーデックはSBCのみなので、おそらく動画再生時の遅延はまあまああることが想像できます。ドライバーユニットは8mmと書いてあります。

外観

まず、色は良いと思いますが、ケースはそこそこでかいです。AirPods Proよりも断然大きいです。そして、まあまあ厚みがあります。

BT013 AirPodsPro比較

ふたを開けると、イヤーフックのついた本体が収納されています。めちゃくちゃプラスチック感あふれていて、しかも若干ながらプラスチックも薄く感じます。ふたの付け根を見ればわかると思いますが、工作精度もあまりよいとは言えません。ダイソーの1,000円完全ワイヤレスイヤホンと工作精度の雰囲気は似ている気がしますが、色のせいなのか、こっちのほうが安っぽいです。裏に技適などのシールが貼られていますが、正式名称は「YBE-64」のようです。ペアリングの際にスマートフォン側に出てくる型番も同じく「YBE-64」でした。

BT013 外観

本体はイヤーフック付きです。色はかわいいと思いますが、プラスチック感全開です。そして、イヤーピースの工作精度はバリが目立っていてひどいです。ダイソーのイヤホン以下ですが、色はいい感じです。そして、マイクの穴のようなものがあります。LEDかとも思ったのですが、LEDは本体の中から光を発するようになっていて、ここが光るわけではありません。

BT013 本体
BT013

音質

全体的な印象・解像感

ちゃんと聞くとステレオなのですが、音が真ん中に寄りがちなので空間的にとても狭いです。全体的に音はある程度出てると思いますが、100均イヤホンとはまた違った中音域の解像感の低さがあって、それが全体的に波及している印象です。あと気持ち音がボワッとしている気がします。

ホワイトノイズを感じることはないので、その辺は優秀かと思います。

このイヤホン、一番良くないのは音量で、iPhoneでボリュームゼロから1段階上げるだけで、かなり大きい音がします。これも安物のBluetoothイヤホンにありがちなのですが、このイヤホンはかなり音が大きくて調整も効かないので、良くないです。ショップの性質やこういうカラーのイヤホンを好むのは中高生とかが中心になると思いますが、若年層の方にはオススメしません。音が大きすぎます。

なお、Android機の場合、音量問題は若干マシになるようです。最小にするとそれなりに音量は下がりますが、普通の音量(静かな部屋で聞くには十分すぎるほどの音量)レベルといったところです。ということで、Android機ならば、ギリギリセーフといったところですが、やはりオススメはしません。

音域バランス

適切なイヤーピースをつけると、低音域から高音域まで一通り出ているように聞こえます。高音域はちょっとなよっとした感じで少し他の音域と比べると弱めです。おそらく中音域がいまいち解像感がないようで、スネアドラムのヌケが良くありません。低音域は出ていますが、輪郭はあいまいになりがちです。薄っぺらい音なわけではないですし、聞けない音ではないのですが、中音域が100均イヤホンとは別方向でぼわぁんとしていて安っぽい印象です

遅延度合い

SBCコーデックなので遅延はあります。動画を見てると若干違和感を感じるレベルです。音楽を聞く分には全く問題ありません。

総評

音質的には100均の傾向(中音域がとにかくすごくて、高音域が全く出ない)とはちょっと違いますが、別な方向で中音域を中心にもやっとした感じが残るのと、真ん中で鳴ってる感が結構あるのが気になりますが、全く聞けないものではないです。とはいえ、音質面でこれを買うなら、ダイソーの1000円完全ワイヤレスイヤホンTWS001を買ったほうがいいと思います。

問題は音量で、iPhoneの場合ボリューム1でも相当大きい音が鳴ります。繰り返しになりますが、iPhoeを使っている中高生は今後一生お付き合いしていく耳を傷める必要はないので絶対に買うべきではないと思いますし、大きい音が苦手な方もやめておいたほうがいいと思います。Androidユーザーの方に関しても、あえてこの機種を買う必要はないと思います。

見た目は1,000円で買える中ではかなりかわいいほうだと思うのですが、見た目の安っぽさは否めないので、見た目重視で買うのもいまいちです。

また、充電周りの挙動も普通のワイヤレスイヤホンと違って、少しでも本体の電池残量が減ると充電を始めるようです。

見た目重視なら、finalという会社のagブランドからでている「COTSUBU」という製品を買ったほうが良いと思います。7,000円弱ですし、音も断然良いです。

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