ゲオ(GEO) アクティブノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン GRFD-TWS HT03 ANCも防水もアプリも、全部入りで4000円台の実力は?

GEO HT03 1000円以上イヤホン

当サイトではこれまで、ゲオが出している完全ワイヤレスイヤホンの中から「GRFD-SWE100QT13」(QT13)を購入してレビューしました。QT13は、税抜1980円という格安イヤホンとしては破格の音質の良さで、当サイト一押しのイヤホンとして君臨しています

そこで今回、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能がついて比較的リーズナブルな税抜3980円、ゲオのWebサイトでは「GEO史上最高コスパ」と謳う完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-TWS HT03」をレビューすることにしました。1980円のQT13がかなり音が良かったので、期待は高まりますが、果たしてどうなのでしょうか。

GEO Webサイトより

(2022.9.10)ゲオ最高峰のイヤホン「T39」をレビューしました。HT03より音質はいいです。

概要・特徴

ゲオ(GEO)の完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-TWS HT03」(HT03)の特徴は以下のとおりです。

  • アクティブノイズキャンセリング/外音取込モード搭載
  • 大口径10mmドライバー搭載による、クリアでパワフルな音質
  • ゲームや動画視聴に最適なゲーミングモード
  • DSP+ENCデュアルマイク搭載でクリアな通話
  • IPX5防水規格対応
  • 自動ペアリング 左右独立接続
  • タッチ式センサー
  • AAC/SBCコーデック対応
  • 最大連続再生 約5.5時間(ANC ON時 約5時間)
  • カラーバリエーション3種類(WHITE/BLACK/RED)
  • 公式ではないものの、アプリに対応(QCYアプリ)

HT03の売りは何といってもアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能です。パッケージには「その瞬間 静寂につつまれる」「ANC FULL WIRELESS」と書かれているので、ANCつきでこの価格を売りにしていることは間違いありません

機能面ではほぼ全部入りといっていいもので、ANC、防水、ゲーミングモード、左右独立接続、AAC対応と、ひととおりの機能がそろっています。また、公式ではないですが、OEM元のQCY社が出しているアプリを使うことができるようになっており、アプリで一通りの操作をすることもできます。再生時間もANC ONで約5時間となっており、標準的と言っていいと思います。

防水はIPX5相当なので、流れる水にあたっても大丈夫というレベルです。ランニングなどの運動時の汗はもちろんのこと、規格上はシャワーを浴びても一応大丈夫ということになるので、普段使いには十分といっていいでしょう。

内容物は本体、充電ケース、USB-TYPE Cケーブル、イヤーキャップ(S/M(本体装着)/L)、取扱説明書兼保証書(保証期間1年)です。取扱説明書はきちんとしていますし、保証期間が1年ついているのは安心です。ここは日本の会社なのでしっかりしています。

GRFD-TWS HT03 内容物

外観

カラーバリエーションは白、黒、赤がある中で、今回はシンプルな白を選択しました。

ケースは非光沢仕様になっていて、指紋などは目立たないようになっています。充電ケースのサイズは幅59.0×奥行54.1×高さ26.5mmです。横幅はAirPods Proとほぼ同じくらい、奥行、高さは一回り大きいくらいです。丸みがついていて持ちやすい形状をしています。充電コネクタは下側についていて、USB TYPE-Cケーブルを接続します。

HT03 ケース

ケースの収納は、本体のステム部分が内側に並ぶように収納する形になっています。個人的にはこの形状はあまり好きではありません。その理由は、耳から外して収納するときにそのままスポッといれられず、一回くるっとイヤーピースが外側になるように本体を回すひと手間が必要になるからです。

HT03 充電ケース

本体は「MUINE B10」のときのようにステム部が長すぎることもなく、標準的な形状です。ボタンはタッチセンサー式になっていて、ステムのへこんだ部分を軽くつまむことで反応します。この辺はAirPods Proと同じです。センサーの反応は過敏すぎることもなく、ほぼ思った通りに動くので、ストレスはありません

ゲオ HT03 本体

イヤーピースのジョイント部分が楕円形になっています。これもたまに見かける形状ですが、汎用イヤーピースが合わないことがあるのがやや難点でしょうか。

ゲオ HT03 本体

ちなみにAirPods Pro(左)とゲオHT03(右)比べるとこんな感じです。若干ちがいますが、結構形は似ています。

ゲオ HT03 AirPods Pro比較

音質

全体的な印象・解像感等

このイヤホン、とても評価に迷う音質をしています。音の各パーツを個別に聞いてみるとそんなに悪くないのですが、全体的な感覚でいうとバランスがあまり良くないためか、「すごくオススメ!」という感じにはなりづらいところです。

まず、音が重いというか遅いというか、立ち上がりがあまりよくない印象です。これはおそらく低音域の特性から来るものだと思います。そして、全体の音域バランスがよくないためか、ちゃんと聞くとそれなりに解像感はあるものの、ふつうに聞いた感じではこもり感があります。音の伸びやかさとかキレ、ツヤ感のようなものは失われがちで、ヌケがよくありません

音の広さに関しては、低音域が広がっていこうとするのに対してそれ以外の音域がついていけず、全体としては窮屈に感じます。ギター中心のロックで、ベースがしっかりしているような楽曲だと、ギターとボーカルがぐちゃぐちゃになって真ん中で鳴ってるような印象です。また、曲の余韻みたいなものも弱めです

音域バランス

ゲオのHT03は、低音域に目いっぱい振ったサウンドになっていると思います。低音域は非常に豊か、かつ細かい音もちゃんと鳴らせる力があり、広がりも相当なものです。バスドラムの音はとてもリアルで、ペダルの打感がリアルに伝わります。ベースの表現力・定位も非常に良好です。ただ、低音域がかなり強いため、他の音域を包み込んでしまう恰好になることも多々あります。それが音が遅い感じにつながり、気持ち良さとか疾走感みたいなものが特徴の曲を聞いても、そういったニュアンスは失われ、ただただ重いって感覚に陥ります。

中音域は不思議な感じで、おそらく中音域の低いほうはやや抑えめ、中音域のど真ん中ははっきりとさせているような感じで、ともすれば詰まったような感覚になります。ハマる曲であればスムーズかつそれなりの解像感で聞くことができますが、はまらない曲だと、のっぺりした印象を与えてしまうことがあります。

高音域は全くないわけではないのですがかなり不足していて、これがキレのなさにつながっていると思います。中音域と高音域のバランスがいまいちなので、アコースティックギターの音を聞いた時の音の伸び、弦をはじいた時の緊張感など、細かいニュアンスは失われがちです。いわゆるドンシャリ傾向のサウンドではありますが、シャリに相当する高音部分が全体的に弱いので、スカっとヌケの良いサウンドではなく、引っ込んだ感じの音になっています

ノイズキャンセリングの効き具合

本機のOEM元と思われるQCY社のHT03を見ると、スペック上、アクティブノイズキャンセリング(ANC)の効き具合は-35dbと記載されています。ソニーやApple、JBLといった有名メーカーはこういった数値を公表していないため尺度がないのですが、あまり効くほうではなさそうです。

ANCをONにするには、右側のボタンを長押しします。そうすると、「えーえぬしー、おん!」って感じの女性の声が聞こえてANCが有効になります。中国メーカー製の「ON」という発音は「お~ん」って伸びる感じのことが多いので、ちょっと新鮮です。なお、ANCの状態はケースにしまうたびにリセットされるので、使う度にONにする必要があります

ANCをONにして電車に乗ってみたところ、やはりといいますか、低音域を中心に音が軽減されます。ロードノイズ的なものとか、モーターの音など、ブーンとかボォ~とかのうなる音はそれなりに軽減されますが、中高音域はほとんど効果が感じられません。ガタンゴトンという線路の継ぎ目の音は、「ガタンゴトン」と「カタンコトン」の中間くらいの音に軽減されます。副産物として、アナウンスの音が良く聞こえるようになります

また、室内でエアコンをつけているときの「ごぉ~」という音についても、「サー」くらいまで軽減されますもともとのカナル型の遮音性と合わせると、効きは強くないけど、体感できるレベルには軽減されるといったところでしょうか

なお風のある日に外を歩いてみた感じでは、風切り音はありますが、ひどいというレベルではなく、大きな問題はかんじられませんでした。なかなか良い感じかと思います

なお、「パススルー」(外音取込モード)にすると、エアコンの音などが結構近くに感じられるようになりますが、人の声も聞こえやすくなります。コンビニのレジなどでは、音楽をOFFにして、パススルーモードにすれば、問題なくコミュニケーションできると思います。

遅延度合い、マイク等

本機の左側を長押しすると遅延が軽減される「ゲーミングモード」が搭載されていますが、OFFの状態でもYoutubeを見たとしてもさほど違和感はありません。ゲーミングモードにしてもそんなに変わらないので、動画を見るくらいであればゲーミングモードはOFFのままでよいと思います。

電波は若干気なる点があります。使っているとたまに音が左右でブレたりすることがあります。自宅の静かな部屋でも起きるので、個体差かどうかはわかりませんが、他と比べると少し安定性に欠ける面があります。電波感度の面では実用上問題ないですが、強いほうではないです。ダイソーのイヤホンとあんまりかわらない印象です。本機を外に持ち出して聞いたところ、人込みでも安定して聞くことができていましたので、他の干渉による不安定化などはなさそうです。

(2022.09.18追記)数時間ですが外でゲーミングモードを使ってみました。ゲーミングモードにすると、ものすごく電波が不安定になります。ポケットに入れて歩いていても、姿勢や首の向きが変わるふとしたタイミングで不安定になったり、座ってご飯を食べている最中に、スマートフォン(iPhone)を机に置いているにもかかわらず不安定になったりしました。ゲーミングモードは、スマートフォンと本機の位置関係がほとんど変化しない場合を除き、あまり実用的ではないかもしれません。

DSP+ENCデュアルマイク搭載を搭載しているおかげか、マイクに関しての品質は良好です。Zoomで試してみたところ、そんなに大きな声を出さずともちゃんと声を拾ってくれていますので、これならば相手にしっかりと声を伝えることができます。

また、iPhoneでのボリュームについても文句なく、一番小さい音はちゃんと小さく、ボリュームを上げるにつれてスムーズに上がっていきますので、大きい音が苦手な方でも大丈夫です

アプリ

本機はQCY社のOEM製品なので、QCY社のアプリ「QCY」を使うことができます。アプリを使うと、各種操作やイコライザーなどの音質調整ができます。イコライザーはプリセットの他自分で好きな形にカスタイマイズすることも可能です。なお、イコライザーはANCと同時に使うことができないようで、ANCをONにするとイコライザーは自動的にデフォルトに戻ります。また、ボタン操作のカスタマイズも可能です。一通りの機能がそろっているといってよいでしょう。

ただ、iPhoneでの使い勝手はイマイチで、音楽を聞いている途中に起動しても反応しない場合があります。

総評

ゲオ HT03

以前レビューした「GRFD-SWE100QT13」の音質がかなり良かったので、今回のHT03はかなり期待したのですが、音質面だけをとらえれば、QT13のほうが好印象でした。

QT13からの付加要素は「アクティブノイズキャンセリング」に尽きると思いますが、その効果と音質、約2,000円という価格差を見た場合にどっちがいいのかは考えどころだと思います。ノイキャン付きのHT03は音質的にクセがありますが、「聞くに堪えない」というほどではありませんただ、こもり感と高音域の足りなさが気になります。一応アプリで補正できるのですが、完全には補正しきれません

音質を重視するのであれば、間違いなくQT13をお勧めします。通勤・通学で電車やバスに揺られる時間が長く、音質は若干悪くてもいいから少しでも周りのノイズを減らしたいということであれば、今回レビューしたHT03でもよいのかなと思います

なお、ゲオでは2022年4月にANCを搭載した最新機種「T39」を出しました。こちらは価格が税抜5980円(税込6578円)と、HT03よりさらに2000円追加と、結構高くなりますが、音質はこっちのほうが確実に良い(ノイキャンON時のホワイトノイズが気になりますが)です。当サイトではこちらも入手済みですので、気になる方は以下のレビューをご覧ください。

HT03はAmazonや楽天でも売っていますが、こちらは送料がかかります。購入するなら全国のゲオ店頭で買うか、オンラインショップで買えば送料が無料になるので、通販で買うならゲオオンラインショップがオススメです。

ゲオオンラインショップ HT03購入リンク: WHITE(白) / BLACK(黒) / RED(赤)

今回、自分がQT13(2178円)か今回のHT03(4378円)、どっちか選べと言われたら、、、音の良さと値段、HT03のノイズキャンセリングの効き具合を勘案して、QT13を選ぶと思います。ノイズキャンセリング機能は通勤時を考えると捨てがたいのですが、びっくりするくらい効くというわけでもないので、音質を優先した結果です。ご参考になれば幸いです。

Appendix. ボタン操作一覧

再生/一時停止LボタンまたはRボタン×2回
音量を上げるなし
音量を下げるなし
次の曲へRボタン×3回
前の曲へLボタン×3回
アクティブノイズキャンセリング切り替えRボタンを1.5秒長押し
ゲーミングモード(低遅延)ON/OFFLボタンを1.5秒長押し
着信応答LボタンまたはRボタン×2回
通話オフLボタンまたはRボタン×2回
着信拒否LボタンまたはRボタン1.5秒長押し
音声アシスタントLボタン×3回で開始

Appendix. スペック

重さ約32.0g (充電ケース) / 約5.0g (イヤホン本体 片耳)
防水規格IPX5
再生可能時間最大5.5時間 (イヤホン本体のみ)
充電時間約2時間
充電端子USB Type-C
Bluetooth規格Bluetooth 5.1
BluetoothプロファイルA2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデックSBC / AAC
パッケージ内容本体、充電ケース、
イヤーチップ (S / M / L) 、
USB-C & USB-A ケーブル、
取扱説明書兼保証書
製品型番GRFD-TWS HT03

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