当サイトでもニュースとして取り上げましたが、Xiaomiから2024年8月22日、衝撃価格のイヤホンが2機種登場しました。1つは1380円という驚異的なお値段で基本機能に徹した「Redmi Buds 6 Play」、もう1機種は今回紹介する、アクティブノイズキャンセリングを搭載しながら価格を2480円に抑えた「Redmi Buds 6 Lite」です。
当サイトは2機種とも購入していますが、まずは機能が豊富な「Redmi Buds 6 Lite」をしばらく使ってみましたので、こちらからレビューしたいと思います。
本記事では、Xiaomiのワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 6 Lite」について、特徴や実際使ってみての使い勝手などをお伝えします!
(2024.09.02)もう1つの「Redmi Buds 6 Play」もレビューしましたので、良かったらこちらもご覧ください。
Xiaomi 「Redmi Buds 6 Lite」の特長
- 豊かな音響効果を実現する12.4mmチタニウム製ドライバー
- 最大40dBのアクティブノイズキャンセリング
- クリアな通話を可能にするAIノイズリダクション機能搭載デュアルマイク
- 本体のみで連続再生時間7時間、充電ケース使用で最大38時間の長いバッテリー持続時間
- Xiaomi Earbudsアプリ対応
Xiaomi 「Redmi Buds 6 Lite」は、特長を見ると、だいたい5000~7000円で売っているワイヤレスイヤホンとほぼ同等の機能を搭載していると言えます。
まず、このお値段で最大40dBのアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しています。この数字は昨年春~夏頃の7000~10000円くらいのワイヤレスイヤホンと同じくらいです。これが1年で2480円で買えるとは、すごい進化です。
通話時にもノイズリダクションも搭載していて、マイクが2機搭載されています。
連続再生時間も7時間確保、充電ケースの容量も大容量で、アプリにも対応するなど、とにかく2000円台のイヤホンとは思えないレベルの機能を搭載しています。
Xiaomi 「Redmi Buds 6 Lite」の仕様・外見
イヤホン本体部分
Xiaomi 「Redmi Buds 6 Lite」の基本スペックをみると、ドライバーの大きさが目を引きます。カナル型のイヤホンの場合は一般的に6mm~10mm径のドライバーを搭載していますが、本機は12.4mmと大口径のドライバーを搭載しています。ドライバーが大きいと、迫力のある音が楽しめるといわれています。
対応コーデックはAACとSBC。この価格帯であればここはこんなもんでしょう。
あまりちゃんと書かれていないのですが、防塵・防水性能もあり、「IP54」となっているようです。塵の侵入をおさえつつ、水しぶきが飛んできても大丈夫なレベルの性能です。
アクティブノイズキャンセリング機能、外音取込機能、通話時ノイズキャンセリング機能&デュアルマイク、アプリ対応など、機能面ではひととおり搭載しています。
搭載していない機能は、低遅延モード、マルチペアリング、装着検出機能くらいでしょうか。低遅延モードは搭載しても良さそうなのですが、マニュアル等には載っていなかったので、多分ないです。
本機に使用されているBluetoothチップは、「Bestechnic (Shanghai) Co., Ltd.(BES、恒玄科技)」の「BES2600IHC3」です。BESは中国の上海証券取引所に上場するスマートオーディオSoCメーカーです。
「BES2600IHC3」は、デュアルコアのARM STAR-MC1コアを搭載したチップで、Bluetooth 5.3に対応し、Hybrid ANC機能、通話時のAIノイズキャンセレーション機能などを搭載しています。
- イヤホンタイプ:カナル型、スティック型
- 対応コーデック:AAC、SBC
- Bluetoothバージョン:5.3
- 連続再生時間:イヤホン本体約7時間、充電ケース併用で38時間
- ドライバー型式:ダイナミック型
- ドライバー:Φ12.4mmチタニウム製ドライバー
- 防水性能:IP54
- アクティブノイズキャンセリング:搭載(40db)
- 通話時ノイズキャンセリング:搭載・マイク2機
- 低遅延モード:非搭載
- 重量(およその実測値):片耳4.35g(スペック上は4.2g)
- サイズ:31mm × 21.4mm × 23.45mm
外見
「Redmi Buds 6 Lite」は、ブラック、ホワイト、ブルーの3色展開です。今回購入したのは、プレスリリース画像で一番前にあった「ブルー」です。
表面はつるつるで、表面にアクセントの透過プラスチックがはまっています。高級感は特に感じませんが、価格相応~それ以上の出来栄えです。
ジョイント部分は楕円形をしています。スティックの先端部分には充電用の接点とマイクがついています。ちなみに、イヤーピースの芯の部分は本体色と同系色になっているという凝りようです。
もう一つのマイクはイヤホン上部についています。この写真で見ると、パーツの接合部分は少し段差があることがわかります。
大きさは標準的~やや大きめ。スペック上は31mm × 21.4mm × 23.45mmです。
重量はスペック上は4.2g±0.2gと書かれていて、実際に測ってみると上限に近い4.35gでした。
充電ケース
Redmi Buds 6 Liteの充電ケースは、大きめで、バッテリー容量も大きめです。1000円イヤホンのバッテリー容量は大体300mAhですが、本機は480mAhなので、1.5倍くらいあります。
- バッテリー容量:480mAh
- イヤホン充電可能回数:約4回
- 総重量(本体+充電ケース): 47g±1g
- サイズ:57mm × 55.95mm × 26.85mm
- 充電端子:USB Type-C
外見
ブルーのケースの場合、ブルー色の外側にさらに半透明のプラスチックが覆っている2層構造になっていて、色味はブルーといっても、実際はくすみカラーの水色で、おしゃれです。
下部にある横線部分が白く光るようになっていて、光り方もふわっとした感じなのがまた良いです。
裏面にはRedmiのロゴが刻印されています。
底面にはペアリングなどの際に使うボタンと、USB Type-C端子があります。
大きさは案外大きめで、57mm × 55.95mm × 26.85mmあります。
本体+充電ケースを合わせた総重量は実測47.4g。スペック+0.4gでした。
パッケージ内容
Redmi Buds 6 Liteのパッケージ内容は、本体、充電ケース、イヤーピース(S/M/L、Mは本体に装着)、取扱説明書です。説明書によると、保証期間が6か月ついています。
あえて袋から出さずに撮影しましたが、袋に注意書きや説明が印刷されています。
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」の接続方法
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」は、「Google Fast Pair」に対応しています。「Google Fast Pair」とは、Android端末限定ですが、画面のガイダンスに従って簡単に接続できる機能です。AirPodsをiPhoneに接続するときの操作にとても良く似た機能です。
Google Fast Pairを使ったペアリング
箱から取り出してRedmi Buds 6 Liteの充電ケースのふたを開けると、画像左のメッセージが表示されます。「接続」ボタンを押し、次のメッセージで「セットアップ」を押せばペアリングは完了です。
Androidスマートフォンなら、このようにとても簡単に接続できます。
通常のペアリング
iPhoneの場合は通常のペアリング方法でペアリングすることができます。本機はペアリングする際、充電ケース底面のボタンを使います。
1.の動作に関しては、箱を開けてすぐの初回のペアリング時と、リセット(底面ボタンを10秒長押し)後のペアリングの際は不要で、ふたをあけるだけでペアリングモードになります。
スマートフォンに接続すると、きちんとAACコーデックになっています。
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」の操作方法
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」の操作は、アプリでカスタマイズすることができます。ここでご紹介するのは、開封当初の設定内容です。
左のタッチセンサー3回タップを「前の曲」に、左右の1回タップを音量アップダウン、左か右のどちらかの長押しを音声アシスタントにすると、ほとんどの動作ができるようになると思います。
再生/一時停止 | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを2回タッチ |
音量を上げる | – |
音量を下げる | – |
次の曲へ | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを3回タッチ |
前の曲へ | – |
電話にでる/切る | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを2回タッチ |
着信拒否 | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを3回タッチ |
音声アシスタント(Siri/Google) | – |
ノイズキャンセリングモード切替 | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを2秒長押し |
ゲームモード切替 | – |
電源ON/OFF | – |
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」を使ってみた!
音質について
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」の音質は、購入当初の状態で、かつノイズキャンセリングをONにした状態で聞くと、かなり低音域が強調された音質になっています。
ノイズキャンセリングをOFFにすると、低音域は少し抑えられますが、それでも強めに聞こえます。中音域は音の分離はそんなに良くないですが特にバランスに問題なし、高音域はやや抑えめ、といった傾向です。
高音域が抑え気味なこともあって、やや音のクリアさに欠けるところがありますが、この味付けのイヤホンに結構出会うことがある気がするので、こんなものなのかな、と思います。
デフォルトではこんな状態なのですが、Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」は、アプリで音のバランスを変えることができます(アプリの項をご参照ください)。アプリで「高音強化」を選択すると、ドラム等の音がシャキっとしてヌケが良くなったようなサウンド、いわゆる「ドンシャリ」サウンドにに変化します。
ノイズキャンセリングをOFFの状態で「高音強化」にしたり、カスタムイコライザーで高音域を上げすぎると、圧縮ノイズのようなわしゃわしゃした音になってしまうので、調節はなかなか難しいかもしれません。
いろいろ試してみましたが、ノイズキャンセリングON+「高音強化」がオススメです。
ノイズキャンセリングの効き具合
最大40dBと称しているXiaomi「Redmi Buds 6 Lite」のアクティブノイズキャンセリング機能ですが、まず、家庭用エアコンがついている静かな部屋で試すと、エアコンの音はだいぶ消えました。
次に、外の公園に行ってみたところ、セミの鳴き声はほとんど小さくなりませんでした。
帰宅ラッシュ時の駅の構内で効果を確認してみたところでは、ノイズキャンセリングをON/OFFすると違いがわかる程度には変化しますが、感覚的にはそこまで強く効果を感じません。ちなみに電波が途切れたりすることはありませんでした。
一方で、電車の中で効果をためしてみたところ、ノイズキャンセリングが効いている実感がありました。特に人の声のみで構成されているニュースなどは、確実に聞き取りやすくなっていました。
ノイズキャンセリングの確認に使っている電車では、機種によってはノイズキャンセリングが破綻してしまう機種が出てくるくらい音が大きいエリアがあるのですが、そこでも破綻することはありませんでした。
総合すると、Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」のアクティブノイズキャンセリングは、主に低音域のカットは比較的良く効きますが、中~高音に関してはさほど効果を実感できない、という感じです。
とはいえ、2480円でこれだけノイズキャンセリングの効果を実感できるのであれば、十分満足できるのではないかと思います。
なお、ノイズキャンセリング機能を使っていると風切り音が気になりますが、Redmi Buds 6 Liteはそんなに風切り音は大きくなく、比較的良く抑えられているほうだとおもいます。
装着感について
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」の装着感については、小さくはないですが大きくもないって感じで、耳にぴったりはまる感じがあり、特に不快な感じもなく、ずり落ちることもありませんでした。
マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整
マイクの音質
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」のマイク音質は、Web会議で試してみたところ、こもり感はなく、クリアに相手に伝わる音質でした。うるさい環境などでは試していませんが、1000円イヤホンとは明らかに明瞭さが異なります。
特徴にデュアルマイクの当サイト通話時のAIノイズキャンセリング機能も挙げられているので、多少の雑音ならば大丈夫かと思います。
必要十分な明瞭さは確保できていますので、かなり実用的と言えるでしょう。
動画の視聴
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」には低遅延モードはついていませんが、動画視聴時に遅延を感じることは特になく、不満なく動画を見ることができると思います。
iPhone接続のボリューム
iPhone接続時のボリュームについて、イヤホンによっては最低ボリュームでも音が大きいものがあるのですが、Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」は最低ボリューム、ボリュームの上がり具合も特に問題ないと思います。
Xiaomi Earbudsアプリ
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」は、「Xiaomi Earbuds」アプリに対応しています。
「Xiaomi Earbuds」アプリでは、バッテリー残量、ノイズキャンセリングのON/OFF、操作方法のカスタマイズ、音質調整(プリセット、10bandイコライザー)、ファームアップデート、操作説明書等の機能があり、ひととおりのことができるようになっています。
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」のまとめ
「Redmi Buds 6 Lite」は、ワイヤレスイヤホン世界シェア2位(2024年1Q)、スマートフォン世界シェア3位(2024年6月)のメーカー、Xiaomi(シャオミ)が発売した、格安ワイヤレスイヤホンです。
2480円(税込み)という価格で、そこそこの性能のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載、通話時のノイズキャンセリング、イヤホン自体の音質についても、アプリを使ってお好みの音質に調整することができるなど、お値段以上のデキ具合でした。
実際使ってみても、Android機なら接続が簡単ですし、音質は好みの音に調整できて、その設定はきちんと保存されて以後その音質でつかうことができてこの価格としては十分な音質になりますし、デュアルマイクのおかげなのか、マイクの音質もクリアで実用的、動画視聴も問題なし、特に大きな不満はありません。
充電ケースやイヤホン本体のデザインも、今回選んだブルーは特にかもしれませんが、けっこうおしゃれにできているので、無骨な感じもなく、いい感じです。本体は防水にも対応しています。
特に音質に強いこだわりはないけど、なるべく安くてコスパの良いワイヤレスイヤホンが欲しい、という方にまさにぴったりの製品です。
悩んだら買ってしまって後悔することはないと思います!
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