今回レビューするXiaomi(シャオミ)「Redmi Buds 6 Play」は、先日紹介した多機能なのに激安なワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 6 Lite」と同時に発表されたモデルで、価格は何と1380円(税込み)!、驚きの価格で登場しました。
当サイトでは、ダイソーなどで販売されている、1000円(税込み1100円)のワイヤレスイヤホンをたくさん紹介してきました。本機「Redmi Buds 6 Play」は、それらとほぼ同価格帯なのに、完全ワイヤレスイヤホン世界シェア第2位のメーカーの製品が買えるというびっくりな製品です。
先日紹介した「Redmi Buds 6 Lite」は、実際に使ってみたところ、大変お買い得感の高いモデルに仕上がっていました。今回紹介する「Redmi Buds 6 Play」はどうなのか、しばらく使ってみましたので、レビューしたいと思います!
本記事では、Bluetoothワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 6 Play」について、特長やスペック、外見などの紹介と、実際にしばらく使ってみての使い勝手や音質、機能面での気づき等をレビューします。
※本記事では、Amazon・楽天のアフィリエイトを使用しています。
Xiaomi 「Redmi Buds 6 Play」の特徴
- 本体のみで最大約7.5時間、充電ケース込みで最大36時間の再生時間
- 10mmのダイナミックドライバーでパワフルなサウンド
- AIノイズリダクションでクリアな通話
- たった10分の充電で 最大3時間の音楽再生
- Xiaomi Earbudsアプリ対応、選べる5種類のイコライザー
- 持ち歩きやすいコンパクトケース、耳に負担をかけない軽量デザイン
- 価格は1380円(税込み)
Xiaomi 「Redmi Buds 6 Play」は、基本機能をしっかりおさえつつ、使い勝手に配慮した機能を厳選して追加することで、税込みで1380円という価格を実現したイヤホンと言えます。
連続再生時間は本体のみで7.5時間あり、ワイヤレスイヤホンとしては標準的な時間を確保していますし、仮に充電が切れてしまっても、たった10分の充電で3時間再生できる急速充電に対応しています。
この価格では珍しく、アプリに対応していて、好みの音に調整することができます(プリセットのみで、自由に調整することはできません)。
そのほか、IPX4の防水性能、低遅延モード搭載、Androidスマートフォンなら簡単にペアリングが可能な「Google Fast Pair」など、1000円台のイヤホンとしては充実した機能を搭載しています。
Xiaomi 「Redmi Buds 6 Play」の仕様・外見
イヤホン本体部分
Xiaomi 「Redmi Buds 6 Play」のスペックは、特長でもお伝えしたとおり、この価格を実現するために、一部割り切っている部分が見受けられるものの、基本機能はしっかりしています。
対応コーデックはSBCのみで、ここは割り切りがみられますが、それ以外は連続再生時間7.5時間、急速充電に対応、低遅延モードの搭載、通話時ノイズキャンセリング、IPX4の防水性能、アプリ対応等々、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載していない機種にしては充実しています。
- イヤホンタイプ:カナル型、ビーン型
- 対応コーデック:SBCのみ
- Bluetoothバージョン:5.4
- 連続再生時間:イヤホン本体約7.5時間、充電ケース併用で36時間
- ドライバー型式:ダイナミック型
- ドライバー:Φ10mmドライバー
- 防水性能:IPX4
- アクティブノイズキャンセリング:非搭載
- 通話時ノイズキャンセリング:搭載
- 低遅延モード:搭載
- 重量(およその実測値):片耳3.66g(スペック上は3.6g)
- サイズ:L20.6mm × W14.5mm × H22mm
外見
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」のカラー展開はブラック、ホワイトの2色展開で、今回購入したのはホワイトです。
本体はスティックがない「ビーン型」で、かなり小さいです。表面は光沢加工されていて、つるつるしています。
本体前面上部がタッチセンサーになっていて、操作はここをタッチすることで行います。
ジョイント部分は円形で、音の出口部分はプラスチックで成型されています。
本体はかなり小さく、2cm少々しかありません。
重量は約3.6gと軽いですが、本体の大きさの割にはしっかり重量がある印象です。
充電ケース
Redmi Buds 6 Playの充電ケースは、標準的な大きさですが、重量はダイソーなどの1000円のワイヤレスイヤホンと比べると重い印象です。
スペックを見ると、充電ケースの容量が600mAhあり、この容量は1000円のイヤホンの2倍以上あります。同時発売されたより高機能な「Redmi Buds 6 Lite」が480mAhなので、下位機種にあたるこちらの機種のほうが多いくらいです。
Redmi Buds 6 Playは急速充電に対応していて、本体をケースに入れて10分間充電すると3時間使えるようになります。
- バッテリー容量:600mAh
- イヤホン充電可能回数:約5回
- 総重量(本体+充電ケース): 実測約47g(スペック上:40g)
- サイズ:L53.9 × W53.9 × H27.4mm
- 充電端子:USB Type-C
外見
ケースは手になじむ角が取れた四角形で、表面は艶消し加工されています。前面に「Redmi」が刻まれています。
背面に充電用のUSB Type-C端子があります。
向かって右側の側面には、ペアリング用の物理ボタンがついています。
充電ケースの中を開けると、本体収納部分は半分くらい。
大きさは大体5cmちょっとで、正方形に近い形をしています。
本体込みの重量は実測46.8g。スペック上は充電ケースのみで32.8g、総重量で40gなので、ズレが見られます。
パッケージ内容
Redmi Buds 6 Playのパッケージ内容は、本体、充電ケース、イヤーピース(S/M/L、Mは本体に装着)、取扱説明書です。説明書によると、保証期間が6か月ついています。
Redmi Buds 6 Liteと同様、Redmi Buds 6 Playもあえて袋から出さずに撮影しましたが、袋に注意書きや説明が印刷されています(Liteとはまた内容が異なり、アプリのQRコードが掲載されています)
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」の接続方法
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」は、「Google Fast Pair」に対応しています。「Google Fast Pair」とは、Android端末限定ですが、画面のガイダンスに従って簡単に接続できる機能です。AirPodsをiPhoneに接続するときの操作にとても良く似た機能です。
Google Fast Pairを使ったペアリング
箱から取り出してRedmi Buds 6 Playの充電ケースのふたを開けると、画像左のメッセージが表示されます。「接続」ボタンを押し、次のメッセージで「セットアップ」を押せばペアリングは完了です。Androidスマートフォンならとても簡単に接続できます。
通常のペアリング
iPhoneの場合は通常のペアリング方法でペアリングすることができます。Redmi Buds 6 Playはペアリングする際、充電ケース側面のボタンを使います。
1.の動作に関しては、箱を開けてすぐの初回のペアリング時と、リセット(側面ボタンを10秒長押し)後のペアリングの際は不要で、ふたをあけるだけでペアリングモードになります。
スマートフォンに接続すると、仕様どおりSBCコーデックで接続されます。
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」の操作方法
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」の操作は、アプリでカスタマイズすることができます。ここでご紹介するのは、開封当初の設定内容です。
本機には低遅延モードがついていますが、タッチ操作では切り替えできず、アプリでON/OFFするしかないようです。
再生/一時停止 | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを2回タッチ |
音量を上げる | – |
音量を下げる | – |
次の曲へ | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを3回タッチ |
前の曲へ | – |
電話にでる/切る | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを2回タッチ |
着信拒否 | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを3回タッチ |
音声アシスタント(Siri/Google) | L(左)またはR(右)のタッチセンサーを長押し |
ノイズキャンセリングモード切替 | – |
低遅延モード切替 | (アプリで切り替え) |
電源ON/OFF | – |
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」を使ってみた!
音質について
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」は、10mmのダイナミックドライバーを搭載していて、Xiaomi Acoustic Labにより精密に調整され、優れた音質を実現しているとのことです。
実際に「Redmi Buds 6 Play」でいろいろ聞いてみると、どちらかというとフラットで、クセのない音質と感じます。
2480円の「Redmi Buds 6 Lite」は、かなり低音域が強調された音質でしたが、本機「Redmi Buds 6 Play」はそんなことはなく、低音域はしっかり鳴りますが、あまり主張してきません。
中音域は100均のイヤホンにありがちなモヤがかかったような感じはなく、各音は明瞭ですが、やや引っ込んだ感じがします。
高音域に関してはやや天井感があって、高音域の伸びは今一歩。一歩間違えるとシャカシャカしてしまいそうですが、その一歩手前でとどまっている感じです。
全体的に音の広がり感は少なく、音のヌケ感は「Redmi Buds 6 Lite」に一歩劣る感じです。
とはいえ、1380円としては十分な出来具合です。音質にすごくこだわりがあるのなら別ですが、普通に聞くには大きな不満はないと思います。
なお、本機「Redmi Buds 6 Play」は、Xiaomi Earbudsアプリに対応していて、高音強化、低音強化などの調整ができます。
高音強化を選ぶと、高音域の伸びがいまいちな状態で強調されてしまうので、シャカシャカして耳に刺さる感じがします。低音強化のほうは、低~中音域が持ち上げられて、低域が良く聞こえて音が少し広がって、迫力が増えた感じがしますので、これはアリかと思います。
このお値段に近いイヤホンとして、当サイトで良くご紹介している、ダイソーの1000円(税込み1100円)イヤホンのいくつかと聞き比べましたが、それらと比べて、本機「Redmi Buds 6 Play」は破綻なくまとまった音をしていると思います。
ダイソーのイヤホンは、それぞれの機種で個性がある音なので、好み次第でダイソーのほうがいいかも、という人がいてもおかしくありませんが、本機のほうが万人受けしそうな音をしています。
いくつか聞き比べましたが、総じて低~中音域が締まったバランスの良い感じが良ければ「Redmi Buds 6 Play」がいいですし、ドンシャリな音が良ければ、ダイソーの「TWS002」とかも案外いいかもしれません。
装着感について
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」は、本体のところでも触れましたが、かなり小さめなので、装着した感じはかなり軽めで、耳の出っ張りもほとんどありません。
寝ながら使っても圧迫感はかなり少ないので、寝ホンに最適なイヤホンと言えます。
マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整
マイクの音質
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」は、おそらくマイクは1つしか装備していませんが、通話時AIノイズキャンセリング機能を搭載していて、スペック上は通話にも気を使っているようにみえます。
実際、Web会議システムを使って確認してみたところ、このお値段にしてはかなり明瞭に音を拾っており、十分実用的な音で相手に伝わっています。
ビーン型の安いイヤホンで初めて使い物になるイヤホンを見つけたといっても過言ではありません。通話目的で使うのも良いと思います。
動画の視聴
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」でYoutubeの動画をいくつか視聴してみましたが、低遅延モードを使わなくても特に違和感なく視聴することができました。
もし、遅延が気になるようなことがあっても、Xiaomi Earbudsアプリで低遅延モードにすれば、軽減されると思います。
iPhone接続のボリューム
iPhone接続時のボリュームについて、イヤホンによっては最低ボリュームでも音が大きいものがあるのですが、Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」は最低ボリューム、ボリュームの上がり具合も特に問題ないと思います。
Xiaomi Earbudsアプリ
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」は、「Xiaomi Earbuds」アプリに対応しています。
「Xiaomi Earbuds」アプリでは、バッテリー残量、操作方法のカスタマイズ、音質調整(5種のプリセットのみ選択可)、低遅延モードのON/OFF、ファームアップデート、操作説明書(英語)等の機能があります。
Xiaomi「Redmi Buds 6 Lite」のまとめ
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」は、1380円というお値段で、基本的機能にはシンプルにしつつ、防水やアプリ、ペアリング等の機能を付加して使い勝手を追求した、コストパフォーマンスに優れた機種と言えます。
本体や充電ケースのつくりも良く、音質はフラット傾向で、アプリで多少の調整も効きます。音質がめちゃくちゃ良いというわけではないですが、価格を考えたら十分満足できるであろう音質です。
動画も不満なく見られて、通話やWeb会議の利用も問題なし、IPX4の防水性能があってジョギング等の運動にも使える機種に仕上がっています。
Xiaomi「Redmi Buds 6 Play」は、とにかく割安でオールラウンドに使える機種をお探しの方にピッタリの機種と言えるでしょう。
「Redmi Buds 6 Lite」とどっちを買うべきか?
「Redmi Buds 6 Play」と同時発売の「Redmi Buds 6 Lite」は、2480円、「Redmi Buds 6 Play」+1100円でアクティブノイズキャンセリングが付き、アプリでの音質調整も効き具合が良いなど、いくつかの機能が付加されます。
どっちがおすすめなのかといえば、当サイトとしては「Redmi Buds 6 Lite」をおすすめしておきたいと思います。
もうちょっと出せば「Redmi Buds 6 Play」がもう1コ買えてしまう価格差ではありますが、1100円で付加される機能や音質差を考え、せっかく1コ買ってそれなりの時間を共にするイヤホンとして考えると、「Redmi Buds 6 Lite」のほうがいいかなと思います。電車での通勤で使おうと考えているのであれば、断然「Redmi Buds 6 Lite」が良いです!
コメント