3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」レビュー Y2K/平成レトロなクリアデザインワイヤレスイヤホンは2000円!

1000円以上イヤホン

3coins(スリーコインズ)の「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」は、「Y2K/平成レトロ」をコンセプトにしたクリアデバイスシリーズの一つです。

2000円のこのイヤホン、これまで見たことがない斬新なデザインをしていて、特にバッテリー残量を表示するケースのデザインがとても秀逸で、思わず手に取りたくなってしまいます。

このデザインが気に入ったら、スペックなんかはある意味どうでもいいとさえ思えてしまいますが、無粋ながら本記事ではこの3coinsの「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」について、スペックや使い勝手などをレビューしていきたいと思います。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」の特長

  • ケースの液晶に充電残量が表示される便利な機能
  • カラフルでかわいいカラー展開
  • AAC/SBCコーデック対応
  • IPX4の防水性能

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」は、ケースの液晶に充電残量が表示され、この数字のデザインがすべてといってもいいくらい特徴的なイヤホンです。

ふつうのデジタル表示ではなくて、ニキシー管をがんばって模したようなデザインで表示され、これがとてもレトロ感を醸し出していて、とても秀逸です。

カラー展開は4色、クリアブルー、クリアピンク、クリアパープル、クリアグリーンです。

ケース以外の通常のイヤホンとしての機能についてもきちんとしていて、防水やAACコーデック対応など、2000円前後のイヤホンとしては標準的なスペックと言えます。

「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」の仕様・外見

イヤホン本体部分

特長のところでもお伝えしたとおり、スリーコインズの「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」は、スペック的には2000円前後のイヤホンとしてはオーソドックスな仕上がりです。

対応コーデックはAACにも対応していて、IPX4相当の防水性能(水しぶきに耐えられる)といったところは良い点ですが、一方で連続再生時間が約5時間とされているので、ここはやや物足りないところかと思います。

  • イヤホンタイプ:カナル型、スティック型
  • 対応コーデック:SBC/AAC
  • Bluetoothバージョン:5.3
  • 連続再生時間:イヤホン本体約5時間、充電ケース併用で約17.5時間
  • ドライバー型式:ダイナミック型
  • ドライバー:不明
  • 防水性能:IPX4
  • アクティブノイズキャンセリング:非搭載
  • 通話時ノイズキャンセリング:非搭載
  • 低遅延モード:非搭載
  • 重量(およその実測値):片耳3.72g(スペック上は3.5g)
  • サイズ:縦36mm × 横15mm × 奥行22mm

使われているBluetoothチップは、格安ワイヤレスイヤホンではおなじみの中国のメーカー「珠海市杰理科技(ZhuHai JieLi Technology Co., Ltd)」製の「AD6973D4」だと思われます。

使われているバッテリーは25mAhのリチウムポリマー電池で、保護回路はついていないようです。

外見

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」の本体の外見は、やや湾曲が強いですが比較的シンプルな形状で、のっぺりしています。表面はつるっとした光沢仕上げです。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

イヤーピースはMサイズ相当のものがついていて、本体と同じ色です。ジョイント部分のノズル形状は楕円形です。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

スペック上の重量は3.5gですが、実測では3.7g程度ありました。イヤーピースの際のところに黒い点がありますが、ここにマイクがついています。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

大きさは標準的~ちょっと大きめといったところです。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

充電ケース

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」の充電ケースは、一般的なワイヤレスイヤホンとは異なった形状をしています。

スペック面では、バッテリー容量は標準的、大きさはやや小さめ、といったところです。

  • バッテリー容量:250mAh
  • イヤホン充電可能回数:約2.5回
  • 総重量(本体+充電ケース): 実測約36.6g(スペック上:36.5g)
  • サイズ:縦53mm × 横50mm × 奥行20mm
  • 充電端子:USB Type-C

外見

「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」という商品名だけあって、表面にバッテリー残量が大きめの特徴的な字で表示されるようになっています。透明プラスチックの裏側が塗装?されていて、表面はつるっとクリアな仕上がりです。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

イヤホン本体はワキ方向から平行に入れるようになっていて、出し入れはとてもスムーズです。イヤホン本体の形状はケースに合わせてラウンドしています。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

充電ケース底面にUSB Type-C端子がついています。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

液晶のデジタル表示は光漏れが大きいのでややわかりにくいですが、なんとなくわかるといえばわかります。写真は83%表示です。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

大きさは標準的で、厚さが約2cmなので持ちやすいです。ちなみに、写真は97%の表示です。やや見づらいです・・・。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

実測で36.22gでした。ほぼスペックどおりです。ちなみに、これは98%表示です。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

パッケージ内容

3coins「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」のパッケージ内容はシンプルで、本体、充電ケース、取扱説明書兼保証書のみです。替えのイヤーピースはついていません。保証は6か月ついています。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」の接続方法

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」をはじめて使用する際は、ペアリング作業が必要です。

通常のペアリング方法
  1. L側とR側のイヤホンを取り出し、少し待ってL/Rのペアリングを行います。ペアリングできると片方のLEDだけが点滅します
  2. 接続したいスマートフォンのBluetooth機能をONにして、[設定]アプリから[Bluetooth]を選択、デバイス名「digital music」を選択します
  3. イヤホンのLEDが消灯して、スマートフォン側が「接続完了」となれば準備完了

スマートフォンに接続すると、AACコーデックで接続されます。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」の操作方法

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」の取扱説明書に書かれている操作方法は以下のとおりです。

曲送りやボリュームの変更ができます。左がプラス、右がマイナスの操作性です。

再生/一時停止L(左)またはR(右)のタッチセンサーを1回タッチ
音量を上げるL(左)のタッチセンサーを2回タッチ
音量を下げるR(右)のタッチセンサーを2回タッチ
次の曲へL(左)のタッチセンサーを3回タッチ
前の曲へR(右)のタッチセンサーを3回タッチ
電話にでる/切るL(左)またはR(右)のタッチセンサーを1回タッチ
着信拒否L(左)またはR(右)のタッチセンサーを2秒長押し
音声アシスタント(Siri/Google)
ノイズキャンセリングモード切替
低遅延モード切替
電源ON/OFF

「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」を使ってみた!

音質について

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」は、この見た目で選ぶのであって、音質その他で選ぶようなものではないと思っています。とはいえ、本来のイヤホンとしての性能があまりにひどかったらどうしようもないので、いつものように音質をチェックしてみます。

本機についているイヤーピースはやや自分には合わず、若干低音域が抜けてしまう感じがしたため、イヤーピースを変えて試しています。

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」の音質は、全体的な音のバランスに破綻はなく、ふつうに聞けるレベルです。

音づくりの傾向としては低音域がかなり強く、迫力重視の音質と言えます。バスドラムや低域のベースはかなりのボリューム感で、音圧を感じます。

中音域はぼんやり感は特になく、ききやすい音です。ボーカル域は聞きやすく、ギターやピアノも適度に前に出てきてバランスが良いです。

惜しいのは高音域で、出てはいるのですが伸びがなくて天井感があります。このため、シンバル等の金属系の音が濁っていたり、ピアノやボーカルの艶やかさやきらびやかさ、スネアドラムの張り感といったものが弱いです。

高音域の天井感から、全般的に音の輪郭が若干あいまいで、クリアさにやや欠けるかな、という感じです。

とはいえ、最初に書いたとおり、音のバランス自体は悪くないので、2000円のイヤホンとしてはとびぬけて良くもないですし、悪いわけでもない、という位置づけかと思います

なお、試聴に当たっては、付属のイヤーピースがあわなかったので、finalの「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 クリア」に替えています。ソニーの「ハイブリッドイヤーピース」でもさほど音質差はありませんでしたが、ほんのちょっとTYPE Eのほうがクリアな感じがしたのと、こっちのほうがデザインの邪魔にならないかな、ということで選びました。何れもケースにはぴったり収納できます

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装着感について

付属のイヤーピースの場合、装着に当たっては位置に気を付けて、向きを変えて低音域がきちんと聞こえる位置に調節したほうが良いでしょう。説明書に調整の仕方が書いてありますので、参考にするとよいと思います。

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」
3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整

マイクの音質

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」のマイクは、イヤーピースの終端あたりについています。こんな位置なのでまともに声を拾うのは難しいかな、と思ったのですが、意外なことに結構きちんと声を拾ってくれます。

室内の静かな環境でWeb会議を行ってみたところ、普通に会話するには十分な音質で相手に伝わることが確認できました

うるさい環境で試したわけではないのですが、家でテレワーク中にWeb会議するのであれば、十分実用的なのではないかと思います。

動画の視聴

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」でYoutubeの動画をいくつか視聴してみましたが、ニュースやお笑いなどについてはそんなに違和感は感じませんが、楽器演奏などズレにシビアなもの関しては多少遅れを感じることがありました

本機には低遅延モードはついていないので、動画視聴中心に使う場合は若干気になる場合があることを知っておいたほうが良いかと思います。

iPhone接続のボリューム

iPhone接続時のボリュームについて、イヤホンによっては最低ボリュームでも音が大きいものがあるのですが、スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」は最低ボリューム、ボリュームの上がり具合も特に問題ないと思います

「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」のまとめ

3coins(スリーコインズ)「液晶デジタルイヤホン」

スリーコインズ「液晶デジタルワイヤレスイヤホン」は、「Y2K/平成レトロ」なコンセプトで、クリア仕様のイヤホンです。

充電ケースはデザイン性が高く、本機の特長はこれに尽きると思います

音質面では高音域の伸びこそいまいちですが、音のバランスは悪くないですし、機能面ではマイクが実用的、動画視聴時の遅延を多少感じる場合はありますがほぼ大丈夫と、実用面でも大きな問題はなさそうです。

このイヤホンは見た目が気に入ったら買いです。残量表示はかっこいいですよ!

なお、機能面を重視するのであれば、あと280円プラスして、先日ご紹介したXiaomi「Redmi Buds 6 Lite」を買うことをお勧めします。「Redmi Buds 6 Lite」もデザイン的にも案外頑張っていますし、ノイズキャンセリング搭載やアプリ、音質面でも満足度は高いと思います。

Y2K(2000年)、平成がすでに「レトロ」になっちゃったんだなぁ・・・

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