iPhone15以降、充電端子がUSB Type-C(USB-C)になって以来、ダイソーをはじめとする100均でUSB Type-Cからイヤホンジャックに変換するアダプタが販売されるようになりました。
当サイトでは、ダイソーで見かけた製品や、Apple純正の製品をレビューしてきましたが、今回、新しい製品がキャンドゥから登場しました。
「3.5mmステレオミニプラグをType-Cへ変換」と書かれたこの製品、使える製品なのかどうか、購入してiPhone 15とAndroid(Xperia 5IV)で実際に試してみました。
本記事では、キャンドウで販売している株式会社E Coreの「Type-C→イヤホンジャック変換アダプタ」について、実際の使用感などをレビューしています。
キャンドゥ「Type-Cイヤホンジャック変換アダプタ」の特長
- USB Type-Cポートを3.5mm4極ステレオミニジャックに変換できる
- 音声信号をデジタルからアナログに変換するDAC(Digital to Analog Converter)を内蔵
キャンドウで販売している「Type-Cイヤホンジャック変換アダプタ」は、株式会社E Core製で、型番は「E-23」だと思われます。
100均で売っているUSB Type-Cからイヤホンジャックに変換するアダプタは、大きく100円のものと300円程度の2種類あって、100円のものには本製品の特長でもある「DAC」が内蔵されておらず、iPhoneや最近のイヤホンジャックがついていないAndroid機では使えません。
税込み330円の本製品は「DAC」を内蔵しているので、iPhoneやAndroid、加えてiPadやWindows/Macなどのパソコンでも使うことができます。
キャンドゥ「Type-Cイヤホンジャック変換アダプタ」の外観
キャンドゥ(株式会社E Core製)「Type-Cイヤホンジャック変換アダプタ」のケーブルは太めですが取り回しは良好、つくりはしっかりしている印象です。
全体の長さは約11.7cm、ケーブル部分だけの長さは約5cmです。
USB端子部分は多少大きめです。
イヤホンジャック部分はシルバー色。金メッキではありません。
Apple純正品と比較
本製品をApple純正品と比較してみました。上が本製品、下がApple純正品です。本製品のほうが全てにおいて一回り大きく、頑丈な印象です。
「Type-Cイヤホンジャック変換アダプタ」の音質・使い勝手
ダイソーをはじめとする100均のDAC内蔵アダプタをこれまでいくつか試していますが、概ね「曲の冒頭が聞こえないことが多い」という共通する欠陥を抱えています。
今回のキャンドゥ(株式会社E Core製)「Type-Cイヤホンジャック変換アダプタ」を購入してまず試したのがこの点で、結論を申し上げると「だいぶマシだが冒頭の曲切れは多少発生する」でした。
そもそも本機、iPhoneとAndroidで挙動がやや異なるようです。
まずiPhoneですが、ホワイトノイズは特になく、曲の冒頭途切れも極短時間のみの発生のため、他の100均製品よりはましで、冒頭の曲切れが気にならないことも多々ありました。一方で、ボリュームコントロールに難があり、最小は聞こえるか聞こえないかくらいの小さい音ですが、2段階目はやや小さめですが人によっては十分な音量、3段階目は2段階目と同じ音量、4段階目は常用するには大きすぎるかな、という音量、5段回目は4段階目と同じ音量、という感じで、実質2段階ごとの大まかなボリュームコントロールしかできません。
次にAndroidですが、こちらは無音状態ではっきりわかるレベルのホワイトノイズがのります。曲を再生すると、冒頭部分の途切れ方はiPhoneより途切れている時間は長くはっきりわかるレベルです。また、曲の最後などで音が徐々にフェードアウトするような場合、ややノイジーに聞こえます。一方で、ボリュームコントロールについては特に不満がありません。
なお、パッケージに「マイク付きイヤホン対応」と書いてあるので、イヤホンについているマイクが使えるか確認してみたところ、スマートフォン本体内蔵のマイクの音質とは明らかに異なるので、どうやら使えるようです。
Youtubeなどの動画視聴では問題なさそうなので、音楽用途というよりは動画視聴に向いていると言えるでしょう。
キャンドゥ「Type-Cイヤホンジャック変換アダプタ」まとめ
キャンドゥで販売している、株式会社E Core製「Type-Cイヤホンジャック変換アダプタ」を試してみた結果、これまでの100均変換アダプターと比べれば、曲の冒頭部分の途切れが少ないという点で一歩秀でていると思います。
一方で、Apple純正の変換アダプタなどと比べると、ボリュームコントロールやAndroidでの音質、曲の冒頭部分の途切れ等、やはり及ばない点が多いことも確かです。
緊急的に有線のイヤホンを使う予定が生じた場合や、動画視聴が主で音楽にはあまり使わない、iPhoneでの利用が中心で音量は控えめ、といった使用傾向がある方には安い割には不満が少ない製品と言えるかもしれません。
当サイトとしては、どうせ買うのであれば、iPhoneユーザーならApple純正のUSB-C変換アダプタがオススメです。お値段は1400円弱で、100均の製品と比べると3倍程度の価格差がありますが、不満なく自然に使うことができます。
Androidユーザーであれば、Apple純正品も使えますし、Amazonで販売されているAnkerやELECOM、Buffalo、UGREENなど1000円ちょっとくらいのモノを買っておけばまず問題ないと思います。当サイトでは、24bit/96KHzに対応しているUGREENの製品をAndroidで使っていて、特に不満なく使えています。
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