最近、さまざまなメーカーからイヤーカフ型のイヤホンが発売されていますが、コストパフォーマンスに優れるイヤホンを次々と生み出すメーカー「SOUNDPEATS」から、イヤーカフ型イヤホンの決定版ともいえるイヤホンが発売されました!
Amazonでは「CC イヤーカフ イヤホン」という名前で販売されているこの製品、パッケージには「PearlClip Pro」と書かれています。お値段は通常売価6200円前後、安くなると5000円台で販売されているこの製品、SOUNDPEATSらしい優れた製品に仕上がっているようです。
当サイトでもほかのイヤホン同様、自腹で購入しましたので、レビューしていきたいと思います。
本記事では、SOUNDPEATSのCCイヤーカフイヤホン「PearlClip Pro」について、製品の特長、外見や使い勝手などをレビューしています。
SOUNDPEATS「CC イヤーカフ」の特長
- 記憶合金ワイヤーと表面積比率を70%に高めたシリコンで装着中のずれを抑止
- 立体音響を楽しめるムービーモードと遅延を最短0.06sに抑えられるゲームモード
- 左右の区別なしにイヤホン本体を充電、自動チャンネル切り替え対応
- マルチポイント接続
- 音声通話をクリアにするAIノイズキャンセリング
- ・IPX5準拠の防水性能(イヤホン本体)
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(PearlClip Pro)」は特長がたくさんありすぎて、すべてを書くと長いリストになってしまいます。
まずは見た目、表面の70%がシリコン覆われていて、装着感に大きな影響があります。この辺は外見のところで書きたいと思います。
サウンド面では「ムービーモード」を搭載、より空間の広さ・臨場感を楽しめるようになっています。
珍しいところでは、左右の区別がなく、装着した位置によってLRが自動的に設定される機能が挙げられます。ケースへしまうときも特に左右の区別がないので、(あまりないとはいえ)左右どっちだっけ?ってことがないので、便利といえば便利です。
SOUNDPEATS「CC イヤーカフ」の詳細仕様
スペック面で見ると、対応コーデックこそAAC、SBCとやや割り切りが見られますが、それ以外の機能についてはぬかりなく仕上がっています。
連続再生時間は6時間で標準的ですが、急速充電機能を搭載しています。
音質面では大口径12mmのデュアルマグネットドライバーを搭載、迫力のあるサウンドが楽しめるようになっています。
防水はIPX5、そこそこ水に浸かっても耐えられるくらいの防水性能を持っています。
- イヤホンタイプ:オープンイヤー型、イヤーカフ型
- 対応コーデック:AAC、SBC
- Bluetoothバージョン:5.4
- 連続再生時間:イヤホン本体約6時間、充電ケース併用で24時間
- 急速充電:あり(10分充電で最大2時間再生)
- ドライバー型式:ダイナミック型
- ドライバー:Φ12mm デュアルマグネットドライバー
- 防水性能:IPX5
- アクティブノイズキャンセリング:なし
- 外音取込モード:なし
- 通話時ノイズキャンセリング: AIアルゴリズム採用
- 低遅延モード:あり
- 着脱検知機能:なし
- マルチペアリング機能:あり
- 本体サイズ:31.34mm x 14.69mm × 29.05mm
- 本体重量(およその実測値):片耳6.09g
- 充電ケースサイズ:24.7mm x 72.2mm x 45.8mm
- 総重量(本体+充電ケース): 47.3g±1g(ケースのみ35.1g)
- ワイヤレス充電:なし
- 充電ケースバッテリー容量:350mAh
- 充電端子:USB Type-C
- 対応アプリ:PeatsAudio
パッケージ内容
パッケージ内容は比較的シンプルで、本体、充電ケース、充電ケーブル、取扱説明書、SOUNDPEATSマスコット?のシールです。
SOUNDPEATSのキャラクターと思われるパンダ?のシールが付属しているのが珍しいです。どうやらPEATSくんというらしい。
保証は12か月ついているようですが、アプリ経由で登録すると18か月になるっぽいです。
SOUNDPEATS「CC イヤーカフ」の外見
本体
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」は、左右の違いがなく、LR表記もありません。充電ケースに格納したときの場所によって左右が決定される仕組みで、左右の形は全く同じです。
やや見えにくいですが、外側は光沢のあるプラスチックで、内側の肌に触れる部分、全体の約7割はシリコン素材で覆われています。シリコン部分は耳にしっかりとフィットしていて、なかなか装着感は良好です。
これも見えにくいですが、写真最下部のいくつか穴が開いているところから音が出ます。
サイズは横3.5cm、縦3cmくらいで、イヤーカブ型としては標準的な大きさです。
充電ケース
充電ケースはSOUNDPEATSらしいデザインと、光沢感のあるケースです。右側に一見スピーカーのように見える意匠がありますが、単なるデザインのようです。
背面にはUSB Type-C端子があります。
収納はこんな感じです。本体のところでも触れましたが、本体に左右差がないので、どちらでも収納ができます。
イヤーカフ型なので、ふつうのカナル型に比べるとやや大きいですが、手になじむ形状をしているので、めちゃくちゃ大きいというふうには感じません。おおよそ横7.3cm×縦4.8cmといったところです。
SOUNDPEATS「CC イヤーカフ」の接続方法
通常の接続方法(1台目)
SOUNDPEATS「CC イヤーカフ」をはじめて使用する際は、ペアリング作業が必要です。
本機はAAC/SBCに対応しているので、通常はAACで接続されます。
マルチポイント接続の方法
本機SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」は、マルチポイント接続に対応しているので、2台のスマートフォン等に同時接続ができます。1度設定すれば、次からは自動でつながるようになります。
SOUNDPEATS「CC イヤーカフ」の操作方法
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」は、本体をタッチすることで行います。ほかの方のレビューを見ると、なかなか操作がうまくいかないという声もありますが、親指と人差し指で本体を挟むような感じで操作すると操作しやすいようです。
再生/一時停止 | L(左)またはR(右)を2回タップ |
音量を上げる | R(右)を1回タップ |
音量を下げる | L(左)を1回タップ |
次の曲へ | R(右)を1.5秒長押し |
前の曲へ | L(左)を1.5秒長押し |
電話にでる/切る | L(左)またはR(右)を2回タップ |
着信拒否 | L(左)またはR(右)を1.5秒長押し |
音声アシスタント(Siri/Google) | R(右)を3回タップ |
ノイズキャンセリングモード切替 | – |
低遅延モード(ゲームモード、ムービーモード) | L(左)を3回タップ |
電源ON/OFF | L(左)またはR(右)を10秒長押し |
SOUNDPEATS「CC イヤーカフ」を使ってみた!
音質について
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」の音質、イヤーカフ型と思って見くびっていたのですが、良い意味で期待を裏切る出来でした。
まず、音の広がり方がカナル型のイヤホンと大きく異なり、かなり広がり感のある音が聞こえてきます。スピーカーを使って聞いているのに近い感じです。ライブ音源を聞くと、かなり音が広がって聞こえてきて気持ちがいいです。
音質についてもイヤーカフ型とは思えないくらいしっかりしていて、低音域から高音域まで、結構はっきり聞こえてきます。
低音域はカナル型のように直接圧がかかってくるような感じではありませんし、沈み込んだような音を感じるのはやや苦手ですが、一通りの音は聞こえてきます。
中音域に関しては、もやもや感はなく、各楽器の音の輪郭もはっきりしています。ボーカルは聞きやすく、ギターの音も減をはじく感じを感じられますし、ピアノはきらびやかに鳴ります。
高音域は派手ですが、シャリシャリすることなく聞こえてきて、例えばシンバル等の金属感や、スネアやタムの張り感なんかも一通り感じられ、他のイヤカフ型のような濁り方はしていません。
Amazonなどのレビューをみても、音質に関して一定の評価をする声が多いようで、やはりイヤーカフ型かつこのお値段では出色の出来のようです。
装着感について
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」はイヤーカフ型なので、耳に挟むような感じで装着します。耳の穴に突っ込むことはないので、圧迫感はありません。
また、耳を挟むことで感じる不快感はほとんどなく、顔を振ったりしても特に落ちることはありません。
オープンイヤー型の中には耳に掛けるような形のものも多く出ていますが、これらは眼鏡をかける方は多少なりとも干渉してしまいます。イヤーカフ型はその点画期的で、眼鏡には全く影響がありません。
装着感は全く問題ありません。特に眼鏡ユーザーはかなり快適です。
ムービーモードを試してみる
本機には「ムービーモード」というモードがあって、「独自のアルゴリズムでオーディオ信号を拡張、映画館やライブ会場にいるかのようにリアルな立体音響を描き出す」ようになります。
ムービーモードにすると、どうやら中音域をぐっと上げて、ややこもらせたような音になります。誤解を恐れずに言えば、100均のイヤホンにありがちな風呂場で聞いているような音に変化します。
音源によってはぴったりとハマって、ドームで聞いているような音になる場合もあるのですが、全般こもったような音になりがちなので、デフォルトは通常モードで、より広がりが欲しいときに試してみる、くらいの位置づけが良いのではないかと思います。
マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整
マイクの音質
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」のマイクの音質をWeb会議で確認してみたところ、音質は良好で、普通に話していれば相手に明瞭に伝わる音質です。
本機はAI通話ノイキャン機能があるので、外出先の騒がしいところで会話をしても、周りの音を効果的に低減してくれます。
オフィスなどで、本機を装着したままで周りの席の人とコミュニケーションをとりつつ、必要に応じて電話やWeb会議をしたり、といった用途にも最適です。
動画の視聴
動画視聴時の遅延についてYoutubeアプリを使って確認してみましたが、特に違和感を感じることなく視聴することができました。
仮に通常モードで不満を感じた場合でも、本機には低遅延のゲーミングモードがありますので、ゲーミングモードにすれば違和感は改善されると思います。
iPhone接続のボリューム
iPhoneに接続した場合、ボリュームをしぼっても音が大きくなってしまう機種が案外多いのですが、本機に関してもややその傾向があります。
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」をiPhoneに接続し、最小ボリュームに絞ると、それなりにはっきり聞こえる程度の音量、静かな環境であればこれくらいでいいかな、程度の音量になります。一段階上げると、通常はこれで十分~多少大きめの音、もう1段階上げるとやや大きめの音、といった感覚のボリュームになります。
PeatsAudioアプリ
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」は、SOUNDPEATSの最新アプリ「PeatsAudio」に対応しています。
PeatsAudioを使うと、通常モード、ゲーミングモード、ムービーモードのON/OFF、操作のカスタマイズ、イコライザー機能などを使うことができます。
SOUNDPEATS「CC イヤーカフ」のまとめ
SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」は、SOUNDPEATS初のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンです。
ワイヤレスイヤホンが普及しはじめた初期から、意欲的に様々な製品を発売してきたSOUNDPEATSらしい、工夫にあふれた機能と、イヤーカフ型(オープンイヤー型)としては出色の音質の良さで、かなり素晴らしい製品に仕上がっていることが確認できました。
販売価格は大体5980円前後で購入できるようです。様々なレビューを読む限り、この価格帯では一番音質や機能がよさそうで、1ランク上の機種も食ってしまうくらいの実力があるようです。
実際に試してみても、iPhoneのボリュームコントロール以外の不満点はほとんどないといってよく、2000~3000円くらいの格安イヤーカフ型イヤホンを買うくらいなら、ちょっとお金出して本機を買うべき、といえるくらい良い出来です。
当サイトでは、イヤーカフ型は本機、SOUNDPEATS「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」をおすすめしていきたいと思います!
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