2025年2月21日に、レンタルショップや携帯電話販売でおなじみのゲオ(GEO)から、新しい完全ワイヤレスイヤホンが2機種発売されました。
1機種は今回レビューする、耳の入り口に引っ掛けて使用するインナーイヤー型ながら、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した機種「GRSKS-TWS KS12」、もう一機種は音の出口である「ドライバー」を3つ搭載している、音質にこだわって開発されたというイヤホン「GRSKS-TWS KS1100」です。
耳を完全にふさがないインナーイヤー型で、アクティブノイズキャンセリングを搭載したワイヤレスイヤホンとして一番有名なのは、おそらくAppleの「アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4」かと思います。
AirPods 4のお値段は29,800円(税込み)ですが、本機「GRSKS-TWS KS12」のお値段は約1/7の4,378円。コストパフォーマンスに優れたイヤホンを出しているゲオならではの価格設定です。
本記事では、ゲオ(GEO)が2025年2月に発売した新しい完全ワイヤレスイヤホン「GRSKS-TWS KS12」について、スペックや外見、実際に購入して確かめた音質や使い勝手をレビューしています。

ゲオ「GRSKS-TWS KS12」の特長・性能
- ANC(Active Noise Cancellation)搭載で、周囲の音ノイズを軽減
- 耳の入り口に引っ掛けて使用するインナーイヤー型
- ENC(Environmental Noise Cancellation)搭載でクリアな音声を相手に届ける
- 充電器ケースをフル充電の状態で、イヤホンへの充電が最大5回可能
- 防水規格「IPX4」、生活防水に対応
- 価格は税抜き3,980円(税込み4,378円)
ゲオ(GEO)の完全ワイヤレスイヤホン「GRSKS-TWS KS12」は、冒頭でも書いたとおり、耳に引っ掛ける形のインナーイヤー型イヤホンながら、アクティブノイズキャンセリングに対応していることが一番大きな特長です。
また、なんといっても価格が税込み4378円に抑えられていて、手に入れやすい価格なのも魅力です。
なお、本機の製造元は「Shenzhen Kingstar Industrial Co., Ltd」のようです。型番にKSがついているのはもしかしたら製造元から取られているのかもしれません。
主なスペック
スペックを見てみると、Bluetoothのバージョンが5.4になっているので、比較的設計は新しいものと思われます。使われているBluetooth SoC(チップ)はおそらく格安イヤホンでおなじみのZhuHai JieLi Technology(珠海市杰理科技股份有限公司)の「JL7016GB」が採用されているようです。
スペック面ではANCを搭載しているほかは価格相応といったところで、13mmの大口径ドライバ、IPX4(生活防水)相当の防水性能、通話時ノイズキャンセリングといったところが注目点です。
外箱や説明書には特に書かれていませんが、本機には低遅延モード(Gaming Mode)が搭載されています。公式には書かれていない機能なのできちんと働くかはわかりませんが・・・
ANCを搭載しているカナル型の機種ではだいたいセットで外音取込モードがついていますが、本機はインナーイヤー型で耳を完全にふさがないためかついていません。また、本体のみでの連続再生時間は4.5時間とやや少な目、対応コーデックはSBCのみでAACには対応していない、といった点がちょっと残念なところと思われます。
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」 | |
---|---|
Bluetooth SoC | JieLi JL7016GB |
イヤホンタイプ | インナーイヤー型、スティック型 |
コーデック | SBC |
Bluetooth Ver. | 5.4 |
再生時間(ANC OFF) | 本体:4.5時間 ケースで最大5回充電可能 |
急速充電対応 | × |
充電端子 | USB Type-C |
ドライバー | 13mmダイナミック |
防水性能 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング搭載 |
外音取込モード | × |
低遅延モード | あり |
マイク性能 | ENC(Environmental Noise Cancellation)搭載 |
着脱検知機能 | × |
空間オーディオ | × |
マルチポイント接続 | × |
Google Fast Pair | × |
アプリ対応 | × |
パッケージ内容
パッケージ内容は本体、充電ケース、充電ケーブル(USB Type-C)、取扱説明書兼保証書です。保証は6か月ついているので、購入時のレシートは一緒に保存しておきましょう。

ゲオ「GRSKS-TWS KS12」の外見
本体
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」の形状は、インナーイヤー型としてはふつうですが、スティック部分がやや太めで、野暮ったい印象です。見た目はプラスチック感たっぷりで、やや安っぽい感じです。光沢感があるので、触っていると指紋が目立ってしまいます。
スティックの付け根あたり(写真右側の白く光っているところ)にLEDがついていて、オレンジと白に光るようになっています。また、このLEDのあたりがタッチセンサーになっています。

内側から見るとこんな感じ。スティックの先端部分が充電ケースとの接点になっていますが、真ん中の切れ目のあたりにマイクがついています。

音声が出てくるところはこんな感じ。

本体の大きさは36mm×18mmくらいです。重量は3.95gで、持った感じは軽く感じます。


充電ケース
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」の充電ケースはふた部分が光沢感のあるブラック、下半分がマット仕上げのブラックになっていて、見た目は良好です。ふた側は指紋が目立ちます。

ふたを開ける感触も良好で、開閉はやりやすいです。

背面には型番等が書いてあります。底面にUSB Type-C端子がついています。

ケースの大きさは51mm×30.6mm×56.8mmで、本体込みの重量は39.6gです。形状が丸っこいので、持ちにくいといったことはありません。


ゲオ「GRSKS-TWS KS12」の接続方法
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」をはじめて使用する際は、ペアリング作業が必要です。
- ケースのふたを開け、イヤホンを取り出します
- 接続したいスマートフォンのBluetooth機能をONにして、[設定]アプリから[Bluetooth]を選択、デバイス名「KS12」を選択します
- イヤホンから「Connected」と聞こえて、スマートフォン側が「接続完了」となれば準備完了
対応コーデックはSBCのみなので、SBCで接続されます。

ゲオ「GRSKS-TWS KS12」の操作方法
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」の操作は、本体のLEDあたりについているタッチセンサーをタップすることで行います。
本機はノイズキャンセリングをONにした状態の場合、ケースに収納するまで自動的に電源がOFFにはならなくなります。外箱などに「音を楽しむ以外にも、仕事や勉強など集中したいときに耳栓として使用することができます」と書かれているので、耳栓代わりに使うことを想定しているものと思われます。
再生/一時停止 | L(左)またはR(右)を1回タップ |
音量を上げる | R(右)を2回タップ |
音量を下げる | L(左)を2回タップ |
次の曲へ | R(右)を2秒長押し |
前の曲へ | L(左)を2秒長押し |
電話にでる/切る | L(左)またはR(右)を1回タップ |
着信拒否 | L(左)またはR(右)を2秒長押し |
音声アシスタント(Siri/Google) | L(左)を3回タップ |
ノイズキャンセリングモード切替 | R(右)を3回タップ |
低遅延モード(ゲームモード、ムービーモード) | R(右)を4回タップ |
電源ON/OFF | – |
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」を使ってみた!
音質について
まず、当サイトで保有しているインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンはヤスモノしかなく、高価なイヤホンとの比較はできていないことをお伝えしておきたいと思います。定評があるイヤホンとしては、iPhoneに付属していたApple純正のEarPodsがあるので、このあたりも踏まえてレビューします。
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」のサウンドは、ドンシャリ傾向(低音域と高音域が強調され、迫力がある音)とだと思います。低音域は、電車の中などで聞くときはやや弱めに感じるのですが、静かな室内で聞くと、それなりに前に出ていることがわかります。
高音域もしっかり出ているのですが、中音域に多少モヤモヤした感じがあります。全体的な音のクリアさやヌケ感はやや物足りず、音は全般やや窮屈な感じがします。
とはいえ、税抜き3,980円(税込み4,378円)というお値段で、ANCを搭載している機種としては、及第点はもらえるくらいの音質には仕上がっているように思います。めちゃくちゃ音質がいいってわけではないですが、致命的に悪いってことはない、という感じです。
ダイソー、3coinsのインナーイヤー型と比較
本機と同じインナーイヤー型の格安機種である、ダイソーの「完全ワイヤレスイヤホン(スケルトンタイプ)」(税込み1100円)、3coinsの「クリアケースワイヤレスイヤホン」(税込み1650円)と音質を比較してみました。
まず、低音域の強さはゲオ「GRSKS-TWS KS12」が一番強めで、これを聞くとダイソー、3coins何れも低音域はやや物足りない印象になります。
ダイソーのスケルトンタイプワイヤレスイヤホンと聞き比べてみると、全体的な解像感はさすがにゲオの「GRSKS-TWS KS12」のほうが一歩上といった印象です。ダイソーのほうはあっさりした感じの音質ですが、ゲオのほうはドンシャリ傾向なぶん、迫力を感じます。
3coins「クリアケースワイヤレスイヤホン」との比較では、高音域の出方は3coinsのほうが良い感じがします。一方で、3coinsは中音域に若干ぼんやりした感じがあるので、メリハリ感の観点ではゲオのほうが勝っている気がします。ダイソーの高音域がキレイになったのが3coinsといった感じです。
なお、比較対象にはなりにくいですが、有線のApple EarPodsとも聞き比べてみました。当然のことなのかもしれませんが、音の出方はやはりEarPodsが一番よく、音の広がり感、バランスともに圧倒的な差がありました・・・。
アクティブノイズキャンセリングについて
本機は外音を取り込みやすいインナーイヤー型ですが、アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)がついています。右のイヤホンを3回タップして、ANC ONにする操作をすると、アナウンスを含めて約10秒弱たってからANCが効くようになります。かなり遅いです。
ANCの効き具合は、想像していたよりも効果が感じられるレベルでした。本機だけなのか、インナーイヤー型のANC搭載機全般に言えることなのかはわかりませんが、カナル型のANC搭載機とは効き方の傾向が異なる気がします。
電車の中や駅の雑踏の中で確認してみたところ、低音域や普段あまり意識しない、ごぉーという低めの雑音はすっと薄くなる印象で、ANCが効いていることは確実にわかるような出来具合でした。
なお、静かな環境でANCをONにすると、「サー」というノイズが聞こえるので、気になる場合はOFFにするとよいでしょう。
装着感について
装着した感じについては、カナル型と違って耳穴に引っ掛けるようなイメージで、かつ、本機のサイズが多少大きいということもあってやや緩めな感じがしますが、スポッと抜けるようなことはありませんでした。
マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整
マイクの音質
本機は通話時にノイズを低減するENCを搭載しています。今回は静かな環境でテストしたのでENCはあまり関係ないかもしれませんが、Web会議を使って声の聞こえ具合を確認したところ、多少声が小さいかなとは思いますが、話していることは相手に途切れることなく聞こえており、実用上問題ないと思います。
動画の視聴
Youtubeで動画を視聴してみたところ、たまに違和感を感じる面もありますが、注意深くみて何となく感じる程度です。(マニュアルには書かれていないのですが)低遅延モードにすると違和感はなくなるので、気になるようなら右を4回タップしてゲームモードにすると良いと思います。
iPhone接続のボリューム
イヤホンによってはiPhoneに接続したときに最小ボリュームが大きい場合があるのですが、本機は特に問題なく、小さい音量は小さく、ボリュームの上がり方もマイルドです。大きな音で聞くことが苦手な方でも問題なく使えると思います。
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」のまとめ
ゲオ「GRSKS-TWS KS12」は、インナーイヤー型でアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しつつ、価格は3,980円(税込み4,378円)とリーズナブルに設定されたイヤホンです。
使ってみると、ANC ONにしてから実際に効き始めるまで数秒待たされたり、人混みの中では若干電波が怪しくなったりといった粗削りな面はあります。一方で、ANCはきちんと効果を実感できる程度に効き、音質も価格相応レベルのクオリティにはなっており、総じて価格なりの価値はある出来栄えだと思います。
アクティブノイズキャンセリングの効果は、耳栓のように耳にねじ込むカナル型イヤホンのほうが高いとは思いますが、カナル型が苦手な方でもアクティブノイズキャンセリングを低価格で提供できる価値は大きいのではないかと思います。
本機は、主に耳にねじ込むカナル型イヤホンの利用は苦手だけど、ノイズキャンセリングが使えるイヤホンがなるべく安く欲しい、という方には良い選択なのではないかと思います。
カナル型イヤホンでも問題なしということであれば、本サイトでもレビューしている、税込み2480円でアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した「Redmi Buds 6 Lite」のほうが、全体的な完成度は高く、満足感も高いのではないかと思います。気になる方は、ぜひ当サイトのレビューをご一読ください!
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