ゲオ(GEO)完全ワイヤレスイヤホン「GRSKS-TWS KS1100」トリプルドライバーが紡ぐ究極の音響体験を確かめてみた!

1000円以上イヤホン

前々回紹介したゲオの完全ワイヤレスイヤホン「GRSKS-TWS KS12」に続き、今回は高音、中音、低音をそれぞれ受け持つ3つのドライバーを搭載した、トリプルドライバー完全ワイヤレスイヤホン「GRSKS-TWS KS1100」をレビューします!

本機のパッケージには「3つのドライバーが紡ぐ究極の音響体験」と書かれているので、音質重視のモデルのようです。お値段は税抜き3,980円(税込み4,378円)。果たして音質は良いのでしょうか?

本記事では、ゲオ(GEO)が2025年2月に発売した音質重視の完全ワイヤレスイヤホン「GRSKS-TWS KS1100」について、スペックや外見、実際に購入して確かめた音質や使い勝手をレビューしています。

GRSKS-TWS KS1100

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」の特長・性能

  • 高音・中音・低音とそれぞれ違う特性を持つ3つのドライバーが音の広がりと奥行を実現
  • 最近の繁殖を抑える抗菌仕様イヤーキャップ採用
  • 安心の生活防水(IPX4)
  • 価格は税抜き3,980円(税込み4,378円)

本機「GRSKS-TWS KS1100」は、この価格帯には珍しい、3つのドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。

通常のイヤホンは、ドライバー(音を鳴らす機構)1つで低音~高音まですべて鳴らすのですが、本機は高音域用、中音域用、低音域用の3つのダイナミックドライバーを搭載しています。これにより、それぞれのドライバーの特色を生かした豊かなサウンドが紡がれるはず、のイヤホンです。

お値段は4378円、以前紹介したオープンイヤー型でアクティブノイズキャンセリングを搭載したイヤホン「GRSKS-TWS KS12」と同じお値段です。

主なスペック

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」は、トリプルドライバーの搭載に振り切っているようで、これ以外の機能は至ってシンプルです。

コーデックはSBCのみ、防水はIPX4(生活防水レベル)、連続再生時間は5時間程度と、1000円のイヤホンクラスの性能です。

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」
Bluetooth SoC不明
イヤホンタイプカナル型、スティック型
コーデックSBC
Bluetooth Ver.5.4
再生時間(ANC OFF)本体:5時間
ケースで最大3.5回充電可能
急速充電対応×
充電端子USB Type-C
ドライバー6mmダイナミック型×3
防水性能IPX4
ノイズキャンセリング×
外音取込モード×
低遅延モード×
マイク性能×
着脱検知機能×
空間オーディオ×
マルチポイント接続×
Google Fast Pair×
アプリ対応×

パッケージ内容

パッケージ内容は本体、充電ケース、イヤーピース(S/M/L、Mは本体に装着済)、充電ケーブル(USB Type-C)、取扱説明書兼保証書です。保証は6か月ついているので、購入時のレシートは一緒に保存しておきましょう。

GRSKS-TWS KS1100

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」の外見

本体

本体のデザインは結構凝っていて、光沢があるタッチセンサー部分、しっとりした触感の部分、内側の透明部分に分かれています。結構かっこいいです。

GRSKS-TWS KS1100

内側はスケルトンに鳴っていて、3つのドライバーをアピールしています。イヤーピースは楕円形です。

GRSKS-TWS KS1100

イヤーピースを取ると3つのドライバーが良く見えます。

GRSKS-TWS KS1100

本体の大きさは3.5cm×2cm、ノズルの部分を除く厚みは1.72cmくらいあります。ドライバーが3つあるためか、厚みが結構あります。重量は片耳4.96gと、やや重みがあります。

GRSKS-TWS KS1100

充電ケース

充電ケースはやや大きめの正方形に近い四角です。表面は艶消し加工されていて、しっとりした触感で、かなり珍しいです。触った感じはとても良いです

GRSKS-TWS KS1100

ふたはスライドして開くようになっています。ふたを開けるときは若干スムーズさに欠け、安っぽい感じがしますが、実用上は特に問題ありません。

GRSKS-TWS KS1100

背面は仕様が書かれています。

GRSKS-TWS KS1100

裏面にはUSB Type-C端子がついていて、その反対側(つまり表側)には白色LEDがついています。

GRSKS-TWS KS1100

大きさは6.2cm×6.2cm×3.4cm。やはり大きめです。重量は本体を収納した状態で62.2gあります。本体は重めですが、ケースは案外軽めです。

GRSKS-TWS KS1100

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」の接続方法

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」をはじめて使用する際は、ペアリング作業が必要です。

ペアリング方法
  1. ケースのふたを開け、イヤホンを取り出します
  2. 接続したいスマートフォンのBluetooth機能をONにして、[設定]アプリから[Bluetooth]を選択、デバイス名「KS1100」を選択します
  3. イヤホンから「ピッ」と聞こえて、スマートフォン側が「接続完了」となれば準備完了

対応コーデックはSBCのみなので、SBCで接続されます。

GRSKS-TWS KS1100

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」の操作方法

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」の操作は、本体のタッチセンサーをタップすることで行います。

再生/一時停止L(左)またはR(右)を2回タップ
音量を上げるR(右)を4回タップ
音量を下げるL(左)を4回タップ
次の曲へR(右)を3回タップ
前の曲へL(左)を3回タップ
電話にでる/切るL(左)またはR(右)を2回タップ
着信拒否L(左)またはR(右)を1秒長押し
音声アシスタント(Siri/Google)L(左)を2秒長押し
ノイズキャンセリングモード切替
低遅延モード(ゲームモード、ムービーモード)
電源ON/OFFL(左)およびR(右)を3秒長押し

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」を使ってみた!

音質について

一体「究極の音響体験」とはどんなものなのか、期待に胸をふくらませて聞いてみましたが・・・結論は「ふつう」です

音の全体的なバランスはとれていて、過度な強調がされていないところは好感が持てます。一方で解像感は物足りなく、音の広がりはこの価格帯としては「普通」の域を出ない印象です。

低音域は若干強めではありますが、過度な強調はなされていません。また、輪郭はそれなりにはっきりしていて、ベースラインをきちんと追ったりでき、音にうずもれている感じがありません。

中音域も変なチューニングされている感じはなく、素直に聞くことができます。ボーカルは沈み込むことなく聞こえますし、ギターやピアノは前のほうに出てきてしっかり存在感を出していて、音はリッチでなかなか良い感じです。ただ、この音域に薄い布がかかったような感じがあり、輪郭はあいまいになりがち。中音域がたくさん鳴っているようなJ-POPを聞くと、音と音がまとまって聞こえてしまいます。

高音域はちゃんと聞くと出ているように感じるのですが、中音域に混じると多少濁ってしまって、派手さやきらびやかさの表現はやや苦手な印象です。

中~高音域にやや濁りがある特性からか、エレキギターのエッジや、ピアノの金属的な響き、ドラムのアタック感がうまく表現できず、解像感やクリアさに欠け、ヌケ感が良くない印象です。

全体的にはヌケは良くないですがそれなりにバランスの取れた音で、とげとげしさを抑えたやさしげな音、とも言えるかと思います。古いジャズなんかを聞くと良い感じです。

装着感について

外見のところでお伝えしたとおり、本機の本体はやや大きめで重量も5gあります。ところが、装着した感じは座りが良くしっかり装着でき、重さを感じない付け心地です。結構良い感じです。

マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整

マイクの音質

Web会議で本機のマイクの音質を確かめてみたところ、普通に話していれば問題なく相手に聞こえる音質でした。テレビの音声を流しながら使った環境では、テレビの声を多少拾う感じがありました。周囲の音をミュートする感じではなく、素直に拾った音を流しているような印象です。

少なくとも静かな環境で使うには十分なマイク性能と言えると思います

動画の視聴

本機でYoutubeを視聴してみると、動画と音声のズレが結構気になります。ドラムを演奏している動画やニュース等では微妙に遅れていることがわかってしまいます。見られないことはないのですが、動画視聴用途として、積極的にオススメできるレベルではありません。

iPhone接続のボリューム

iPhoneに接続したときに、最小音量がやたらと大きかったり、ボリュームを1段階上げるとすごく大きくなってしまったりする機種があるのですが、本機は特に問題なさそうです。

最小ボリュームは多少大きく、AirPods Proの2段階目くらいありますが、ボリュームの上がり具合は細かくコントロールできるので、大きな音が苦手な方も問題ないと思います。

ゲオ「GRSKS-TWS KS1100」のまとめ

GRSKS-TWS KS1100

本機「GRSKS-TWS KS1100」は、パッケージに「究極の音響体験」と書かれているように、音域ごとに3基のドライバーを搭載した、音質重視を謳った完全ワイヤレスイヤホンです。

音質重視なためか、完全ワイヤレスイヤホンとしての性能は最低限で、ダイソーに売っている1000円のイヤホンと大して変わりません。強いて良い点を挙げるとすれば、生活防水(IPX4)が備わっているくらいです。

肝心の音質についても、音の輪郭が甘く、音のクリアさが不足している印象です。一世代前の高級機、ゼンハイザー Momentum True Wireless3、SONY WF-1000XM4とはさすがに比較にならず、1万円以下の定番きしゅ「Earfun Air Pro 4」と聞き比べても解像感で明確な差があります。

本機より安い「Xiaomi Redmi Buds 6 Lite」とも比較してみましたが、中音域の良さは本機「GRSKS-TWS KS1100」のほうが良いですが、全体的なクリアさとか音の広がり感は「Xiaomi Redmi Buds 6 Lite」のほうが良い気がします。

細かく聞きこめばよい点も多いかもしれませんが、いろんな音楽や動画をカジュアルに楽しむ、という観点でいえば、本機はあまりオススメとはいえないかな、という気がします。

本機を買うなら、1500円ほど安い値段で「Xiaomi Redmi Buds 6 Lite」を買うことができるので、こっちのほうが良いかな、と思います。アプリを使えば音質を好みのものに調整できますし、ノイズキャンセリングまでついています。

本機「GRSKS-TWS KS1100」は、見た目や触った感じはこの値段の中ではかなり良いほう、かつ大きさのわりに装着感も良好なので、このあたりを重視する方におすすめの機種、と言えるでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました