【本記事はTRUEFREE社から製品の提供を受けてレビューしています】
本サイトを運営していることもあって、街中やオフィス空間等で人がどんなイヤホンを使っているかを観察したりすることも多いのですが、最近よく見かけるようになったのが、今回紹介する「イヤーカフ型」のイヤホンです。
街中で人が使っているのを見かけるようになったのが、一昨年の後半くらいで、それから3coinsやゲオなど、気軽に手に入れることができる実店舗もだんだん増え、徐々に普及してきている印象です。
今回ご紹介するのは、廉価かつ高品質な耳掛け型やネックバンド型のワイヤレスイヤホンを作っているメーカー「TRUEFREE」社から登場した、イヤーカフ型のオープンイヤーイヤホン「Clip C10」です。
本製品も定価ベースで4000円台半ば、クーポンなどを使うと4000円前後で購入できる、かなりリーズナブルな価格に設定されていながら、なかなか満足感の高いイヤホンに仕上がっているようです。
本記事では、TRUEFREEのイヤーカフイヤホン「TRUEFREE Clip C10」について、製品の特長、外見や使い勝手などをレビューしています。

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「TRUEFREE Clip C10」の特長・性能
- 耳に挟むイヤーカフデザインで、圧迫感のない快適な装着感
- 12mmデュアルマグネットダイナミックドライバーによる高音質
- ダイナミックEQアルゴリズムで低音強化、3Dオーディオ(ムービーモード)も搭載
- マルチポイント接続
- 物理ボタンを搭載、収納時左右自動識別対応
本機「TRUEFREE Clip C10」は、TRUEFREE製品らしく、廉価ながらもとても多機能です。
イヤーカフ型イヤホンの特長でもありますが、耳穴に直接突っ込むことがないので閉塞感がなく、耳を挟む形で装着するので、頭部の圧迫感がありません。また、眼鏡ユーザもツルが引っかかることがないので、快適な装着感を得られます。
音質面では12mmの大口径デュアルマグネットドライバーとダイナミックEQの効果で、迫力があるサウンドを楽しむことができます。
ムービーモードと名付けられた独自の空間オーディオ機能も搭載していて、サラウンド感のある音を楽しむこともできます。
音質以外の機能面でも、マルチポイント接続機能を搭載、2機のスマートフォンに同時接続することができます。これはビジネスシーンで会社支給のスマホとの2台持ちをしているような方にはとても便利な機能です。
操作面においては、本機はタッチスクリーンではなく、物理ボタンを搭載しています。タッチセンサーを搭載している機種が非常に多い中で、物理ボタンはとても珍しいです。
また、本機は左・右が決まっておらず、左右どちらにも収納することができます。充電ケースの左側に収納したほうが左、右側が右、という形で左右が決まる仕組みになっています。
主なスペック
本機はPOINTでご紹介したこと以外にも、価格の割には基本機能もしっかりしています。
コーデックはAACにも対応していますし、再生時間は8時間を確保しており、5000円以下の機種としてはしっかりしています。
防水性能はIPX5(あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)を確保、マイクにはノイズキャンセリング機能搭載、アプリにも対応しているなど、付加機能もそつなくまとめています。
TRUEFREE Clip C10 | |
---|---|
Bluetooth SoC | 不明 |
イヤホンタイプ | イヤーカフ型、オープンイヤー型 |
コーデック | SBC / AAC |
Bluetooth Ver. | 5.4 |
再生時間(ANC OFF) | 本体:8時間 充電ケース併用で最大28時間 |
急速充電対応 | 10分充電で1.5時間使用可能 |
充電端子 | USB Type-C |
ドライバー | 12mmデュアルマグネットドライバー |
防水性能 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | × |
外音取込モード | × |
低遅延モード | ○ |
マイク性能 | ENCノイズキャンセリング |
着脱検知機能 | × |
空間オーディオ | ムービーモード |
マルチポイント接続 | ○ |
Google Fast Pair | × |
アプリ対応 | TRUEFREE アプリ対応 |
パッケージ内容
本機のパッケージ内容は、本体のほかに充電ケース、充電ケーブル(USB Type-C)、マニュアル、アプリ案内です。保証は1年間ついているようです。

「TRUEFREE Clip C10」の外見
本体
外観はTRUEFREEらしいカーボン調のデザインが施されています。プラスチック感が強く高級感こそありませんが、つくりは悪くありません。

本体右側、または左側に物理ボタンがついています。耳に装着したときに上側、または下側にくるような配置にになっていて、操作がしやすいです。

音が出る部分は円形をしていて、光沢感のあるプラスチックでできています。

円形部分から音が出てくるようになっていて、楕円のほうには充電端子がみえます。

本体は実測値で、下写真の縦(スピーカー部と本体部)で29mm、横幅(本体部の横幅)26.5mm、高さ25.3mmといったところです。重量は5.2gありました。


充電ケース
充電ケースは指紋が目立たない非光沢仕上げのプラスチック製です。
見た目は一見普通なのですが、触ってみるとプラスチック感を強く感じるためか、なぜかチープな印象を受けます。

背面にはUSB Type-C端子と、リセット等を行うボタンが配置されています。

ふた部分は指が引っかかるように若干出っ張っているので、開閉は行いやすいです。ふたの開閉感もちょっとチープな感じがあります。
本体は左右どちらにも収納することができ、マグネットで固定されるようになっています。

本体は実測で縦50.7mm、横59.6mm、高さ32.5mm、重量は本体収納時で45.8g程度です。


「TRUEFREE Clip C10」の接続方法
「TRUEFREE Clip C10」をはじめて使用する際は、ペアリング作業が必要です。
- ケースのふたを開け、イヤホンを取り出します
- 接続したいスマートフォンのBluetooth機能をONにして、[設定]アプリから[Bluetooth]を選択、デバイス名「TRUEFREE Clip C10」を選択します
- イヤホンから「Connected」と聞こえて、スマートフォン側が「接続完了」となれば準備完了
本機はAAC/SBCコーデックに対応しているので、通常の接続はAACコーデックで行われます。

マルチポイント接続の方法
本機はマルチポイント接続に対応しているので、2台のスマートフォン等に同時接続ができます。1度設定すれば、次からは2台とも自動でつながるようになります。
- 1つ目のデバイスにペアリングした後、1つ目のデバイスのBluetoothをOFFにします
- 2つ目のデバイスに1回目と同じ方法でペアリングします
- 2つ目のデバイスのペアリングが終わったら、1つ目のデバイスのBluetoothをONにします
- 一度設定すれば、次回以降は自動的に両デバイスに接続されます
「TRUEFREE Clip C10」の操作方法
「TRUEFREE Clip C10」の操作は、本体のボタンをクリックすることで行います。
再生/一時停止 | L(左)またはR(右)を2回クリック |
音量を上げる | R(右)を1回クリック |
音量を下げる | L(左)を1回クリック |
次の曲へ | R(右)を1.5秒長押し |
前の曲へ | L(左)を1.5秒長押し |
電話にでる/切る | L(左)またはR(右)を2回クリック |
着信拒否 | L(左)またはR(右)を1.5秒長押し |
音声アシスタント(Siri/Google) | R(右)を3回クリック |
ノイズキャンセリングモード切替 | – |
低遅延モード(ゲームモード) | L(左)を3回クリック |
電源ON | L(左)またはR(右)を1.5秒長押し |
「TRUEFREE Clip C10」を使ってみた!
音質について
本機「TRUEFREE Clip C10」の音質は、オープンイヤー型らしい、開放的な広がり感のあるサウンドです。耳の穴をふさぐカナル型のイヤホンとは方向性がだいぶ異なります。
本機は最初から「ダイナミックEQ」機能がONに設定されていて、OFF状態と比べると低音域がしっかりと響いてきて、迫力があります。低音域の中でも一番低い領域はやや音圧が下がりますが、重低音をしっかり楽しむことができるようにチューニングされています。
中音域に関しては、どこかが変に出しゃばったりすることもなく、バランスよくきれいに聞こえてくる印象です。ボーカルは他の楽器群に埋もれることなくしっかり聞くことができます。楽器も他の音にかき消されることなく聞こえてきて、ピアノのツヤ感みたいなものも良好です。一方で、音に多少のざらつきがあるほか、息遣いといった繊細な表現はやや聞こえにくい印象です。
高音域も明瞭ですっと伸びていて、気持ちがいいサウンドを聞かせてくれます。場の空気感も比較的うまく表現されている印象を受けます。シンバルのピシっとした金属感や弦楽器系の張り感なんかもしっかり表現できるようです。人によっては多少高音域が刺さって聞こえるかもしれません。
音質では定評があるSOUNDPEATSの「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」と比べてみたところ、重低音や音全体の迫力といったものは「CCイヤーカフ」のほうが優れいますが、音域間のバランスや音の広がり感は本機「TRUEFREE Clip C10」のほうが良いと思います。
重低音や迫力重視の電子音楽等を聴くのならばSOUNDPEATSの「CCイヤーカフ(Pearlclip Pro)」、ライブ音源やアコースティック音源を中心に、オールマイティに音楽を聴くなら「TRUEFREE Clip C10」のほうがいいかな、と思いました。
本機は「TRUEFREEアプリ」のイコライザー機能を使って、お好みの音質に調整することができるので、多少気に入らない部分があっても何とかできる点は良いと言えるでしょう。
調整はTRUEFREEが設定したプリセットの中から選ぶことができるほか、8バンドのイコライザーを使って自由に設定することもできます。また、聴覚テストで自動でカスタマイズすることも可能です。



空間オーディオについて
本機には空間オーディオ機能がついていて、アプリでON/OFFができるようになっています。空間オーディオをONにすると、多少サラウンド感が増すような感じがするのですが、全体的に音が平板になるような印象もあります。
好みの問題だと思いますので、購入したら試してみると良いでしょう。
装着感について
本機に限らずですが、イヤーカフ型のイヤホンは、これまでネックバンド型とか耳掛け型のようなオープンイヤー型のイヤホンを使いたかったけど、なかなか使いにくかった「眼鏡ユーザー」に特にオススメです。
装着イメージはこんな感じで、耳に横向きに挟んで使うようなイメージです。締め付け感はほとんどないので、装着感は良好です。
ジャンプしてもジョギングしても落ちたりするようなことはありませんでした。

装着は↓に書かれているように、耳の上のほうに差し込んでから下げていくと装着しやすいです。

マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整・音漏れ
マイクの音質
Web会議を使って本機のマイク性能を確認してみたところ、わりといい感じで相手側に声が届くことが確認できました。テレビ等を見ながらWeb会議をしてみると、テレビの音も結構拾ってしまっていたので、周囲の環境は静かなほうが良いかもしれません。
マイク性能に関しては特段問題はなく、オフィスなどで装着したままにしてWeb会議や電話をするといったときにも活躍できそうです。
動画の視聴
イヤホンによっては動画視聴時に映像と音声にズレが生じて違和感を感じるものがあります。検証のため、本機をスマホにつないでYoutubeの動画をいくつか視聴してみましたが、ニュースのアナウンサーの口の動きや、ドラム演奏動画の動き等を見ても特に違和感ありませんでした。
仮に違和感があったとしても、本機は低遅延モードを搭載しています。左ボタンを3回クリックするとONになるので、気になるならONにしてみると違和感が軽減されると思います。
動画視聴に関しては問題ないと言えるでしょう。
iPhone接続のボリューム
これはAndroid機ではほとんど発生しないのですが、iPhoneの場合、ボリュームコントロールが雑で、ボリューム最小でも音が大きかったり、ボリュームの上がり具合が一定ではなく、3~4段階目でいきなり音が大きくなったりといったことが発生する場合があります。
本機をiPhoneにつないで検証してみた感じでは、最小ボリュームはしっかり小さく、ボリュームの上がり具合も特に問題なく、普通に使うことができました。
音漏れ
オープンイヤー型のイヤホンは、耳のそばにスピーカを置いて音を鳴らしているようなものなので、宿命的に音漏れが発生します。
本機は音漏れ対策として、音の指向性を高めて音漏れを軽減する「定向性伝音技術」を採用していますが、さすがにそれでは防ぎきれず、それなりに周囲に音が漏れます。
電車の中で使うとか、オフィスの中で音楽をかけるといった場合は注意が必要です。特にオフィスは電車の中より静かなので、そこそこのボリュームで音楽を聴いたら確実時にバレます。
対応アプリ「TRUEFREE」アプリ
本機「TRUEFREE Clip C10」は、「TRUEFREE」アプリを使ってさまざまなカスタマイズができるようになっています。本アプリの利用はユーザー登録が必要です。
また、TRUEFREEアプリに本機を接続、注文時の注文番号を入力することで、保証期限を18か月に延長することができます。
TRUEFREEアプリでは、以下のようなことができます。
- イヤホンの機能(操作)
- ゲームモード、ダイナミックEQ、ムービーモードの各ON/OFF
- 操作方法のカスタマイズ、音声ガイダンスの音量調整
- イヤホンを探す
- 排水機能(大きな音が鳴って、振動で排水を促す)
- イコライザー機能
- プリセット
- サウンドエフェクト(8バンドEQ)
- 聴覚テスト




「TRUEFREE Clip C10」のまとめ

TRUEFREE Clip C10をいろいろ使ってみたところで簡単にまとめると、本機は音質は良好で、機能も豊富に用意されていて、それでいて通常価格で4000円台半ば、安い時だとギリギリ4000円を切るような値段で売られている、コストパフォーマンスの高い製品だと思います。
機能面ではIPX5の防水、マルチポイント接続、低遅延モードといった基本機能をソツなくまとめつつ、アプリや空間オーディオにも対応するなど、中位機種並みの機能を備えています。
音質面でも価格を考えれば高いレベルでまとまっていて、音楽、動画、通話いずれもしっかり使えるものに仕上がっています。
価格を考えれば仕方がないところではありますが、唯一欠点を挙げるとすれば充電ケースの安っぽさでしょうか。これは特に使っていて何か問題あるわけではなく、物欲を満たすかどうかという感覚的なものなので、あまり気にする必要はありません。
手持ちのイヤーカフ型のイヤホン2機種「SOUNDPEATS CCイヤーカフ」、「3coins オープンイヤーワイヤレスイヤホン」と比べてみても、価格はこの2機種の中間で、機能面はCCイヤーカフに近似しています。音質に関しては圧倒的に「3coins オープンイヤーワイヤレスイヤホン」よりも優れており、「SOUNDPEATS CCイヤーカフ」とは迫力を求めるか、バランスや音の広がり感を求めるかという、好みの問題レベルです。
本機は眼鏡ユーザーでオープンイヤー型を探している方、運動時等で外部の音も聞きながら音楽等を楽しみたいという方、コストパフォーマンスに優れたイヤーカフイヤホンを探している方にかなりオススメできるイヤホンといって良いでしょう。
TRUEFREE様よりAmazonで使えるクーポンコードを発行していただきました!
このコードを使えば、5%OFFで購入することができます!
販売ページにクーポンがあればそのクーポンとの併用も可能とのことです。
クーポンコード:TFC100504
2025年6月22日までの期間限定となりますので、是非ご活用ください!!
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