2025年10月、ダイソーにまた新しいイヤホンが登場しました!
ダイソーの完全ワイヤレスイヤホンはこれまでいろいろな機種が出ていますが、今回は全く新しい形、いま流行の耳をふさがない「イヤーカフ型」のイヤホンです。
製品の名前は「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」で、型番は「FS-TWSCBDE02」。
毎回1,000円(税込み1,100円)という価格で登場するダイソーの完全ワイヤレスイヤホン。当初はカナル型しかありませんでしたが、今となっては様々な形状のイヤホンが販売されていて、ニーズに合わせて選べるようになってきています。
さて、今回の「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」は一体どんな出来具合でしょうか。実際に購入していろいろ試してみたので、レビューしていきたいと思います!
本記事では、ダイソーで販売されているイヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホン「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」について、製品の特長、外見や使い勝手をレビューしています。
「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」の特長・性能
- 耳に挟んでピタッと着用して通話や音楽を楽しめるイヤーカフ型イヤホン
- Bluetooth Ver6.0、SBC/AACコーデック対応
- 連続再生時間は最大約5時間、充電ケース2回使用で最大12時間
本機「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」の一番の特長は、ダイソー初のイヤーカフ型イヤホンということに尽きると思います。
イヤーカフ型イヤホンは、耳に挟むような形で装着するイヤホンで、耳をふさがず、眼鏡に干渉しないという利点があり、ここ数年、JBLやAnker、JVCケンウッドといったメジャーなメーカーからも発売されている、流行のカタチです。
スペック面では、ここ最近の1000円イヤホンには珍しく、AACコーデック対応が明記されています。Bluetoothのバージョンも6.0なので、最近設計されたものであることが推測できます。
主なスペック
本機「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」(FS-TWSCBDE02)のスペックは、1000円なりの性能で、防水やその他機能はついておらず、基本機能に徹したスペックになっています。
特長で書いた通り、AACコーデックに対応している点は良いといえますし、イヤーカフ型&オープンイヤー型ということもあって、大口径といっていい13mmのドライバーを搭載している点も良い点といえると思います。
| イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン FS-TWSCBDE02 | |
|---|---|
| Bluetooth SoC | 不明 |
| ヘッドホンタイプ | イヤーカフ型、オープンイヤー型 |
| コーデック | SBC / AAC |
| Bluetooth Ver. | 6.0 |
| 再生時間 | 本体:約5時間 充電ケース併用:約12時間 |
| 急速充電対応 | × |
| 充電端子 | USB Type-C |
| ワイヤレス充電 | × |
| ドライバー | 13mm ダイナミックドライバー |
| 防水性能 | × |
| ノイズキャンセリング | × |
| 外音取込モード | × |
| 低遅延モード | × |
| マイク性能 | 左右1基 計2基 |
| 着脱検知機能 | × |
| 空間オーディオ | × |
| マルチポイント接続 | × |
| Google Fast Pair | × |
| アプリ対応 | × |
パッケージ内容
本体以外の付属品は、充電ケース、説明書のみです。別途充電用にUSB Type-Cケーブルが必要なので、(最近はほとんどないと思いますが)必要に応じて同じ100均で購入すればよいと思います。

「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」の外見
本体
最近のダイソーのワイヤレスイヤホンのクオリティはだいぶ上がってきた印象があったのですが、本機は新しい形状をしていることもあってか、つくり(工作精度)は甘いように見受けられます。
左側の「L」文字の上あたりからシリコンで覆われているのですが、見ればわかるように端の処理がやや雑ですし、右側の黒い円のあたり、接合部の線が端に向けて太くなっていることから何となくわかると思います。

操作は下の写真のL側にある、○が印刷された部分がタッチセンサーになっているので、そこをタップすることで行います。
このセンサー部分は装着すると耳の裏側に来るので、耳の裏側をタッチするようなイメージです。操作はしやすいです。

右側の黒い部分から音が出ます。ここが耳の穴の方向を向くように装着します。

本体の大きさは、実測値で縦29.6mm×横25.3mm×厚さ16.9mmくらい、重量は5.2gでした。


充電ケース
充電ケースはぱっと見はそれなりな外見なのですが、触ってみると安っぽい感じがします。
表面はツヤ消し加工されたプラスチックです。

背面を見てみるとわかると思いますが、ふたと本体の部分の処理が雑で、端の処理はでこぼこしていたりバリっぽいものがあったりします。

ふたを開けた感じはふにゃふにゃしていてぶらぶらで、開閉した感じは気持ちよくありません。外側のつくりはいまいちなのですが、開けた内部のつくりは悪くない印象です。特段本体をしまいにくいという印象はなく、普通に収納できます。

ケースの大きさは、縦41.7mm×横64.9mm×厚さ31.8mmくらい、本体収納時の重量は38.8gです。イヤーカフ型にしてはケースは小型で、持った感じは軽いです。


「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」の接続方法
ダイソー「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」をはじめて使用する際は、ペアリング作業が必要です。一度ペアリング作業をすれば、2回目以降は充電ケースから左右のイヤホンを取り出すと自動的に接続されるようになります。
- ケースのふたを開け、左右のイヤホンを取り出します
- 接続したいスマートフォンのBluetooth機能をONにして、[設定]アプリから[Bluetooth]を選択、デバイス名「FS-TWSCBDE02」を選択します
- イヤホンから「Connected」とアナウンスが聞こえて、スマートフォン側が「接続済み」となれば準備完了
本機はSBC/AACコーデックに対応しており、通常時はAACで接続されます。

別なスマートフォン等に接続したいときは、最後に接続した機器のBluetooth接続を削除して、改めて新しい機器でペアリング作業を行います。
「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」の操作方法
ダイソー「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」の操作は、本体の○が描かれているあたりをタッチすることで行います。
| 再生/一時停止 | L(左)またはR(右)を1回クリック |
| 音量を上げる | R(右)を2秒長押し |
| 音量を下げる | L(左)を2秒長押し |
| 次の曲へ | R(右)を2回クリック |
| 前の曲へ | L(左)を2回クリック |
| 電話にでる/切る | L(左)またはR(右)を1回クリック |
| 着信拒否 | -L(左)またはR(右)を長押し |
| 音声アシスタント(Siri/Google) | – |
| ノイズキャンセリングモード切替 | – |
| 低遅延モード(ゲームモード) | – |
| 電源ON | L(左)またはR(右)を3秒長押し |
「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」を使ってみた!
音質について
ダイソー「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」(FS-TWSCBDE02)を耳に装着して聞いてみると、それなりにクリアさがあるようなサウンド傾向に聞こえます。
少し挟む部分の奥行?長さが短いためか、装着具合によって音質の変化が激しく、なかなか適切な位置を見つけるのが難しい印象です。
耳にスピーカー部分を押し付けて聞いてみる限り、低音域は過度に強調しすぎてはいないものの、やや強めに出ている印象です。中音域は少しだけモコっとしているものの、ボーカルは非常に聞きやすいチューニングになっています。高音域も100均のワイヤレスイヤホンの中ではしっかり出ていて天井感もなく、全体的にクリアさがある印象を作っています。
自然な装着感になるように装着したポジションでは音質が変化し、低音域が届きにくくなり、特に超低音域は音が半減以下になってしまいました。その分、中高音部分は多少シャカシャカするものの、こもった感じもなく良く聞こえてきます。
本機は出力される音は100均のワイヤレスイヤホンの中では良いほうだと思いますが、装着ポジションによって音の変化が大きいので、良いポジションを探すとよいでしょう。
装着感について
本機の装着感は、他のイヤーカフ型と比較するとタイト、挟む力が強い印象で、やや締め付け感を感じます。長時間つけていると、人によっては耳が痛くなる可能性がありそうです。
本機を装着してジョギングを30分ほどしてみましたが、外れてしまったり落ちそうになったりといったことはありませんでした。
※本機は防水性能についての記載がないので、汗がついたりすると壊れる可能性があります。
また、音質の項目でもお伝えしましたが、本機は他のイヤーカフ型と比べると挟む部分の奥行が短いようで、なかなか適切なポジションが見つからず、せっかくちゃんと出ている低音域が減少してしまう状態で装着する形になってしまいました。
耳が大きい方に関しては、音質の変化が激しいかもしれません。

3coinsのイヤーカフ型イヤホンと比べてみた!
3coinsで2024年4月に発売されてからずっと売られ続けている、「オープンイヤーイヤカフイヤホン」と本機を比べてみました。
まず、形状に関しては充電ケースの大きさは3coinsのほうが大きく、本体についても多少3coinsのほうが大きい印象です。
装着感に関しては、3coinsのほうが多少大きいこともあってか、3coinsのほうがあたりがきつくない印象で、つけ心地は3coinsのほうが良好な印象です。
操作部はダイソーのほうはタッチセンサーですが、3coinsのほうは物理ボタンです。実際操作してみた感じでは、ダイソーのほうが操作性としては良かった印象です。
音質については、しっかり聞こえるのは3coinsのほうなのですが、聞こえてくる音の印象はダイソーのほうが良い気がしました。
3coinsの半額で買えるダイソーのイヤーカフ型、頑張っているといえると思います。装着感を重視するならば3coinsで、音質面を重視するならダイソーかな、という印象です。



マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整・音漏れ
マイクの音質
Web会議を使ってマイクの音質を確認してみたところ、本機を通して聞こえてくる声は少しこもった感じがします。何を話しているかわからないということはなかったので、声をしっかり出すことを意識すれば、そこそこ使えるレベルではないかと思います。
動画の視聴
イヤホンによっては動画視聴時に映像と音声にズレが生じて違和感を感じるものがあります。検証のため、本機をスマホにつないでYoutubeやNetflixの動画をいくつか視聴してみたところ、ドラマやニュースを見るには違和感なく視聴することができました。
ライブ映像など、シビアに音と映像の一致が要求されるものに関しては、かなり凝視してみてみると時折気になる場面がないわけではないですが、気のせいと片づけられるレベルでもあるかと思います。
動画の視聴に関しては、一応使えるというレベルにはなっていると思います。
iPhone接続のボリューム
これはAndroid機ではほとんど発生しないのですが、iPhoneの場合、ボリュームコントロールが雑で、ボリューム最小でも音が大きかったり、ボリュームの上がり具合が一定ではなく、3~4段階目でいきなり音が大きくなったりといったことが発生する場合があります。
本機をiPhoneにつないで検証してみたところ、1段階目はそこそこ小さ目の音で、3段階目くらいまではボリュームの上がり幅は大きめ、以降は緩やかという感じでした。
最初からものすごく大きい音がするということはなかったので、ボリュームについては問題なさそうです。
音漏れ
オープンイヤー型のイヤホンは、耳のそばにスピーカを置いて音を鳴らしているようなものなので、宿命的に音漏れが発生します。
本機で音楽を再生して実際に音漏れの具合を確かめてみたところ、音漏れはそこそこ発生するようです。とはいえ、他のイヤーカフ型イヤホンと比べて盛大かというとそんなことはなく、ほぼ同レベルです。
電車の中で使うとか、オフィスの中で音楽をかけるといった場合は注意が必要です。公共の場ではあまり大きな音にしないほうが良いと思います。
「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」のまとめ
ダイソーから登場した「イヤピタッ 完全ワイヤレスステレオイヤホン」(型番:FS-TWSCBDE02)は、1000円(税込み1100円)という購入しやすい価格で、流行のイヤーカフ型を体験できるイヤホンです。
音質については装着具合によって変わるものの、意外とクリアな印象で悪くありませんし、動画の視聴やマイクの性能も、良くはないが使おうと思えばさほどの不満なくつかえる、というレベルでまとまっています。
いまいちな点は装着感で、他のイヤーカフ型と比べると締め付け感が強く、かつ、長さが短いためか、装着具合によって音質の変化も大きいので、総じて装着感は良いといえない印象です。
すでに良いイヤホンを持っていて、追加でなるべく安価なイヤーカフ型が欲しい、という方に良いのではないかと思います。
イヤーカフ型をよく使う可能性が高く、多少コストをかけても良いのであれば、できればTRUEFREEの「Clip C10」や、SOUNDPEATSの「CCイヤーカフ(PearlClip Pro)」などを買ったほうが、装着感や実用性の面でよい気がします。





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