音質や機能面で優れた製品を最高のコストパフォーマンスで発売することで人気の「Earfun」。現行シリーズの「Earfun Air Pro 4」シリーズは、いつの間にか4iやら4+が増え、結局どの機種を買えばよいのか、なかなか判断しにくくなっているのではないでしょうか。
この記事では、Air Pro 4・4i・4+の3機種すべてを実際に自腹で購入し、イヤホンを購入するうえで特に気になる音質・ノイズキャンセリング・装着感について、同じ条件で検証しました。スペック表だけでは分からない「実際どう違うのか」を、タイプ別のおすすめまで含めて解説します。
※本記事の価格・スペック情報は2026年8月時点のものです。セール状況により価格は変動します。
【結論】 とにかく安く購入したい場合は「Air Pro 4i」、音質・使い勝手にこだわりたい場合は「 Air Pro 4+」。Air Pro 4(無印)はこの中間的な立ち位置です。
それぞれの違いを、実機での検証結果とあわせて詳しく見ていきましょう。
Air Pro 4シリーズとは?3機種の位置づけをチェック

EarFunのAir Proシリーズは「1万円前後で妥協なしの機能を詰め込む」ことで人気を集めてきた、コスパ系ワイヤレスイヤホンの代表格です。現在展開されている3機種は、それぞれ狙っているユーザーが違いそうです。
Air Pro 4(無印)
シリーズ第一弾として、Air Pro 4シリーズのベースとなるモデル。
1万円以下でノイズキャンセリング、外音取り込み、マルチポイント、ワイヤレス充電、ゲームモード、自動装着検出、LDAC・aptX Losslessまで揃っており、「これ一台で全部入り」を実現しています。
QCC3091チップ搭載でSnapdragon SoundやAuracastにも対応し、VGP 2025で金賞を受賞した実績もあります。「がっかりしたくない」という人に向いているモデルです。
Air Pro 4i
4(無印)の弟分ポジション。2025年8月発売で、ANC性能を強化した廉価版という立ち位置です。
「4(無印)ほど機能はいらないから、とにかく価格を抑えたい」という人に向いています。
Air Pro 4+
シリーズ初のハイブリッドドライバー(BA+DD構成)を搭載した上位モデル。1万円以下で買える無印Air Pro 4との違いは明確で、性能面でワンランク上がった印象です。
Bluetooth 6.0対応、最大54時間再生、VGP 2026金賞・コスパ大賞を受賞しており、「多少価格が上がってもいいから音質・機能を妥協したくない」人向けのモデルです。
3機種をスペック面で比較
3機種の位置づけを簡単にまとめると・・・
- Air Pro 4i:安くてコスパが高い
- Air Pro 4:性能と音質、価格のバランス重視
- Air Pro 4+:音質・機能を妥協しないハイクラスモデル
といった感じです。
実際にどれくらいの性能差があるのかをスペックにまとめてみました。
| 項目 | Air Pro 4(無印) | Air Pro 4i | Air Pro 4+ |
|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2024年7月29日 | 2025年8月21日 | 2025年11月17日 |
| 定価 | ¥9,990 | ¥7,990 | ¥13,990 |
| ドライバー構成 | 10mm複合フィルムムービングコイル | 11mm径チタンコーティング複合振動板 | ハイブリッド・デュアル(1BA+1DD) |
| Bluetoothバージョン | 5.4 | 5.4 | 6.0 |
| チップ | Qualcomm QCC3091 | Bluetrum BT8932H | Qualcomm QCC3091 |
| ANC(最大dB) | 最大50dB(QuietSmart™ 3.0) | 最大50dB | 最大50dB(QuietSmart™ 3.0) |
| 対応コーデック | LDAC/aptX Lossless/aptX Adaptive/LC3/AAC/SBC | LDAC/AAC/SBC | LDAC/aptX Lossless/aptX Adaptive/LC3/AAC/SBC |
| Auracast対応 | ○ | - | ○ |
| 連続再生(単体/ANC OFF) | 11時間 | 9.5時間 | 12時間 |
| 連続再生(ケース込/ANC OFF) | 52時間 | 40時間 | 54時間 |
| 防水性能 | IP55 | IP55 | IP55 |
| マイク・通話 | 6mic AI + cVc 8.0 | 6mic AI通話 | 6mic AI + cVc 8.0 |
| ワイヤレス充電 | ○ | ○ | ○ |
| マルチポイント接続 | ○ | ○ | ○ |
| 重量(ケース込) | 56g | 51.3g | 54g |
比較表を見てみるとよくわかるのですが、4iと4(無印)/4+はそもそも採用しているチップが全く別物です。このため、4iと4(無印)/4+は結構別モノ、4(無印)/4+はやや似ている、という感じになります。
4(無印)と4+は、音を出すドライバーが完全に別物で、さらにBluetooth 6.0に対応したことなどからくる省電力機能の強化、といった点が主な違いです。
Air Pro 4/4i/4+ 音質比較

3機種を同じ音源で聴き比べた結果、総合的な音質の完成度はやはり音質にこだわりを持つ「Air Pro 4+」が頭一つ抜けている印象です。
低音域や中音域については、どれも強めで傾向は似たような感じです。音質面で言えば最もいい感じなのが「Air Pro 4+」で、4(無印)、4iの差は僅差といった感じです。
高音域に関しては、音質を調整しない状態で聞くと、「4+ > 4i > 4(無印)」という感じです。4(無印)については、無調整状態ではやや高音域の伸びに欠け、音のクリアさ、気持ちよさが一歩4iに及ばない印象です。3機種ともボーカルやシンバルの音が耳に刺さるという感じはありません。
それぞれ音質をアプリのイコライザー機能を使って調整してみると、それでも一番高音域の伸びや細かさが際立つのは4+です。化けるのは4(無印)で、イコライザーで調整することで4iにも負けない高音域の伸びやクリアさを手に入れることができます。
案外違うな、と感じたのは「ボーカルの定位」です。リードボーカルの定位・近さについては、「Air Pro 4+」と「Air Pro 4(無印)」が顔の少し前にボーカルが位置しているのに対し、「Air Pro 4i」は、他の2つと比べるとより頭の中に近い印象で、伴奏との距離感も感じにくいように思いました。
音の広がり具合についても、4iが若干平板になっているのに対し、特にAir Pro 4+は広さと奥行きを感じる点において、一歩リードしているといえます。Air Pro 4(無印)については、Air Pro 4+寄りですが、4+のほうがほんの少しクリアな感じがします。
低音域・中音域の雰囲気には大きな差がなかった一方、解像度・ボーカルの定位・音の空間的広さという「音の立体的な聴こえ方」に関わる部分では、Air Pro 4+が優位に立っている印象です。
Air Pro 4/4i/4+ ノイキャン性能比較

3機種のノイズキャンセリング性能を、電車の中と室内の同じ条件で比較しました。ノイズキャンセリングの実感は意外な結果でした。
ノイキャンの強さは「4i」?
電車や洗濯機などの低音域を中心とするノイズキャンセリング性能については、メーカーの記述とおり「Air Pro 4i」が3機種の中で最も強力という印象でした。
もちろん、「Air Pro 4(無印)」「Air Pro 4+」も、他のイヤホンに比べるとかなり強力なほうですが、低音域のノイズ性能は4iが一番良い感じでした。
一方、4(無印)と4+に比べ、4iはわずかながらノイキャン特有の圧迫感を感じることがありました。詰まった感じが耐えられない人にはバランスの良い4(無印)か4+がよさそうです。
外音取り込みモードに関しては、聞こえ方に多少の差はありますが、3機種とも特に問題なく十分実用的と言えそうです。
Air Pro 4/4i/4+ 装着感・重量比較
3機種の片耳の重量は、実測値でそれぞれAir Pro 4(無印)5.37g、4i 5.28g、4+ 5.17gでした。意外なことに、一番重くなりそうな4+が一番軽い結果でした。
装着感については、どれもさほど変わらない印象で、自然に耳の中に納まる感覚です。いずれもボディがやや大きめなので、装着時のでっぱり感は否めません。
1〜2時間以上の長時間装着でも、3機種とも疲れを感じることはありませんでした。また、運動・歩行時のズレにくさについても、3機種とも同程度にしっかりフィットします。
Air Pro 4/4i/4+ 通話性能
Air Pro 4シリーズの通話性能はどれも特に問題はなく、Web会議などで相手に届く声ははっきり聞き取れる声でした。どれもマイクを左右3基ずつ、計6基搭載している効果が出ていると思います。
屋外や風の中など騒がしい環境での通話についても、3機種の間で大きな差は感じられませんでした。
Air Pro 4/4i/4+ まとめ、おすすめはどれ?
EarFun Air Pro 4シリーズは、Air Pro 4(無印)・4i・4+と選択肢が増えたことで「結局どれを選べばいいのか分からない」と悩む人も少なくないと思います。
今回、3機種を実際に購入して同条件で検証した結果、何を重視するかによってオススメ機種を決めることができそうです。
安さ・ノイズキャンセリングを重視するなら:Air Pro 4i
本機はAir Pro 4シリーズの廉価版の位置づけで、価格は通常時で7,990円、セールになると6,000円台もあり得るモデルです。
最安値でありながら、低音域のノイキャンの効き具合は3機種の中でもトップクラスという結果でした。音質も聞き比べると多少の差はありますが、この価格帯の機種としては十分満足できるもので、「とにかく安く、かつノイキャンをしっかり効かせたい」人にとっては、価格以上の満足感が得られるモデルです。
音質・使い勝手・満足感重視なら : Air Pro 4+
本機は音質を重視して、音の出口であるドライバーがバランスドアーマチュア+10mm径ダイナミック型のハイブリッドドライバーを採用しています。
その分、お値段はAir Pro 4(無印)+4,000円、4iとの差は6,000円とお高めになります。
本機は1BA+1DDの実力を発揮して、音質は十分満足いくもので、それ以外の部分でも本シリーズの中では最高品質の仕上がりです。これまで触れてきませんでしたが、ケースからの本体の取り出しやすさも本シリーズの中では一番良い結果でした。
自分で音質を調整して良い音質を廉価で実現したい:Air Pro 4(無印)
一番初めに出たことによって、特色が埋もれてしまった感のあるAir Pro 4ですが、ドライバー構成以外はAir Pro 4+のスペックに近いものがあります。
デフォルトの音質こそ4i/4+と比べてパッとしない感はありますが、アプリのイコライザー機能を使って調整すれば、解像度やボーカルの定位、音の広がりの面で4iよりも1歩優れたサウンドを得ることができます。
今回検証した結果、機能によっては「高ければ高いほど良い」というわけではなく、それぞれ特徴があって、自分の使い方によって選ぶ機種が定まってくることがわかりました。
日ごろ100均イヤホンの検証を多くやっている自分的には、Air Pro 4iでも日常使いには十分な音質です。どの機種でも十分満足できると思いますので、こだわりに応じて選んでみてください!








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