Anker Soundcore P42i レビュー。1万円前後で選ぶならコレ?Liberty 5・EarFunと聞き比べしてみた!

1000円以上イヤホン

Ankerから5000~1万円の価格帯におけるド定番機種「Soundcore P40i」の後継機種「Soundcore P42i」が発売されました。

ギリギリ1万円を切る9,990円という価格で、ウルトラノイズキャンセリング3.5やLDAC、Bluetooth 6.1、マルチポイント、ワイヤレス充電など、多くの機能を備えています。

スペックを見るかぎり、大ヒットした前モデルからノイズキャンセリングの向上やLDAC対応など、より魅力的になったこのモデル。

これまた大ヒットの予感がしますが、この1万円前後の価格帯には、コスパ抜群の「Earfun Air Pro 4」シリーズや、セール期に2000円程度プラスすればAnker上位機種の「Soundcore Liberty 5」なども視野に入る、激戦区でもあります。

そこで今回は、「Soundcore P42i」を実際に使って音質やノイズキャンセリング、装着感、使い勝手をチェックするとともに、手持ちのSoundcore Liberty 5、EarFun Air Pro 4とも聴き比べてみました。

1万円前後の完全ワイヤレスイヤホンを探している人へ、「Soundcore P42i」の良いところだけでなく、気になったところ、競合との比較なども含めてレビューします!

使ってみてわかった、P42iを買うべき人はどんな人?

Anker Soundcore P42iを実際に使ってみて、そして他機種との比較を行って思った、この機種をオススメしたい人、をまとめてみました。

P42iはこんな人にオススメ
  • 1万円でコスパよくとにかく全部入りのイヤホンが欲しい人
  • 面倒なことは考えず、カジュアルに音楽を楽しみたい人
  • なるべく安くて性能の良いノイズキャンセリング機能が欲しい人
  • 音楽以外にも仕事・動画・通話で使いたい人

一方で、他機種との比較を通して感じた、ちょっと購入前に考えたほうがいいのはこんな人。

P42iをオススメしにくいのはこんな人
  • 1万円を少しオーバーしてもいいからより良い音質を求めたい人
  • 多少設定の労があってもコスパ良く音質の良いイヤホンが欲しい人

Soundcore P42iを実際に使ってみて、「1万円前後で音楽・動画・通話(仕事)まで全部そつなくこなしたい」というニーズにはピッタリの機種に仕上がっていると思います。

一方で、少なくとも音質面では上位機種や今回聞き比べた機種と比較して、必ずしも同列や勝っているというわけではなさそうです。音質重視の方は、なるべく気になる機種を聞き比べてから購入したほうがよいのではないかと思います。

Soundcore P42iの特長とスペック

Soundcore P42iは、Ankerのオーディオブランド「Soundcore」から2026年7月に発売された完全ワイヤレスイヤホンです。P42iの主な特徴を見てみましょう。

  • ウルトラノイズキャンセリング3.5搭載
  • LDAC対応+11mmチタニウムコーティングドライバー
  • 9990円とは思えない充実した機能
  • 小型・軽量化されたボディ
  • 最大56時間のロングバッテリー

ウルトラノイズキャンセリング3.5搭載

Soundcore P42iの大幅進化のポイントの一つは、Anker独自の「ウルトラノイズキャンセリング」が前モデルの2.0から、上位機種のSoundcore Liberty 5と同じ3.5へ進化した点です。

ノイズキャンセリングは「イマーシブ(没入感)モード」を搭載、周囲の環境と装着状態に合わせてリアルタイムでノイズキャンセリングを最適化。環境に左右されず静けさを実現します。

LDAC対応+11mmチタニウムコーティングドライバー

Soundcore P42iのもう一つの進化ポイントは、高音質コーデックのLDACに対応したことです。Android限定になってしまいますが、LDACに対応したことによってハイレゾ音源を高音質で楽しむことができます。

また、前モデルから継続で大口径11mmのチタニウムコーティングドライバーを搭載。Ankerならではの迫力の重低音を奏でてくれます。

1万円を切る価格で上位機種に迫る充実した機能

ノイズキャンセリングやLDAC対応に加え、マルチポイント接続、IP55の防塵防水性能、ワイヤレス充電、着脱検出、自分の聴覚特性に合わせた音作りができるHearIDにも対応するなど、上位機種に迫る機能を搭載、価格帯を超えた「全部入り」の充実したスペックに仕上がっています。

小型・軽量化されたボディ

2025年に国内売上金額No.1を記録した「P40i」と比べ、イヤホン本体は約14%、充電ケースは約17%の小型化を実現しています。そして、片耳約4.4gという軽量設計により、長時間の装着でも負担を感じにくくなっています。

また、本体にはストラップホールが備わっており、紛失防止のストラップを取り付けられるなど、持ち運びやすさへの配慮も強化されています。

最大56時間のロングバッテリー

イヤホン単体では最大12時間、充電ケースを併用すると最大56時間の音楽再生が可能です。ANCをオンにした場合でも、イヤホン単体で最大8.5時間、ケース込みで最大40時間再生できます。

さらに、10分間の充電で最大3.5時間再生できる急速充電にも対応しているほか、充電ケースはワイヤレス充電に対応しています。

主なスペック

Soundcore P42iは、大ヒット機種「Soundcore P40i」の後継にふさわしく、スキがない機能構成です。おおむね考えられる便利機能は搭載されていて、機能面で不足を感じることはまずないと思います

Anker Soundcore P42i
Bluetooth SoC不明
ヘッドホンタイプカナル型 ショートスティック型
コーデックSBC / AAC / LDAC
Bluetooth Ver.6.1
再生時間最大12時間(ANC OFF時)
最大8.5時間(ANC ON時)
急速充電対応10分間の充電で最大3.5時間再生
充電端子USB Type-C
ワイヤレス充電
ドライバー13mm ダイナミックドライバー
防水性能IP55
ノイズキャンセリング
ウルトラノイズキャンセリング3.5
外音取込モード
低遅延モード
(LDACとの併用は不可)
マイク性能合計6マイク搭載
AIノイズリダクション
着脱検知機能
空間オーディオ
(3D サラウンド)
マルチポイント接続
Google Fast Pair
アプリ対応

Soundcore P42iの外観デザイン・装着感

イヤホン本体のデザイン

本体の外観は、ハウジング部分が光沢仕上げ、ステム(スティック)部分がマット仕上げになっていて、スタイリッシュなイメージを醸し出しています。

ハウジング部分は11mmのドライバーを搭載している割には小型な印象で、前モデルから約14%の小型化が図られているということも納得です。

イヤーピースの形状はスタンダードな円形です。

500円玉よりちょっと大きいくらいのサイズ感で、重量は実測値で4.34gでした。

充電ケースのデザイン

充電ケースは中央部にSoundcoreのロゴがあしらわれ、全体的にマット調の仕上げです。指紋が目立ちにくいのがよいです。

充電ケースはAirPods系と同じ、ケース真ん中よりちょっと上からが開くような形に変更されています。個人的には開けたり取り出したりしやすい形状です。

背面には特に何も書かれておらずとてもシンプルで、底面にUSB-Cの充電端子とリセット用のボタンがついています。

ケースは前モデルから約17%小型化されていて、確かに小さめです。AirPods 4のケースより少し大きく、AirPods Pro 3のケースより少し小さいサイズです。重量は本体込みの実測値で51.7gでした。

装着感はどう?

Soundcore P42iを装着した感じは耳にしっかりフィットした装着感です。密閉感も申し分ありません。長時間装着しても特に耳が痛くなったりすることはなく、圧迫感も標準的です。

装着したまま1時間ほどジョギングしてみましたが特にズレたり外れたりすることもなく、快適に走ることができました。

装着した状態でも耳から極端に飛び出すようなこともなく、正面から見てもコンパクトにまとまっている印象です。

Soundcore P42iの音質レビュー

Anker Soundcoreシリーズといえば、これまでは強烈な低音と派手な音質が大きな特徴でしたが、最近発売された「Soundcore Liberty 5 Pro」から音質の傾向が変わり、低音域のバランスが良くなった気がします。

本機もその音質傾向を引き継いでいるようで、低音域と他の音域のバランスが良くなり、低音が当たりを埋め尽くすという感じではなくなっています

その低音域は、これまでより多少抑え目になったとはいえ、それでも十分すぎる迫力があります。バスドラムのドンドン響く感じやベースの低いところからの響きは主張がはっきりしていて、EDMなんかを迫力たっぷりで気持ちよく聞くことができると思います。

低音域の輪郭や明瞭さは、粗探し的に高級機と聞き比べると少し細かいニュアンスの表現は劣りますが、普段使いでそこまで細かく聞くことはまずないと思いますし、響きは気持ちよいので、高級機と聞き比べない限り、特に気になることはないと思います。

中音域に関してはやや乾いて平板な感じの傾向ですが、ボーカルは楽器の間に埋もれることもないですし、楽器間の分離も良好な印象を受けます。

高音域についてもしっかりのびやかに出ている印象です。ボーカルの「サ」行が刺さる感じはなく、聞き疲れしないレベルに調整されています。ピアノの生々しさやシンバルやハイハットなどの金属的な響きもうまく表現できている印象です。

音の広がり感に関してですが、本機は左右の広がり感はちゃんと感じられるのですが、各楽器やボーカルの奥行き感はあまり感じられず、平板な印象があります。とはいえ、中音域でもお伝えしたとおり、各楽器がごちゃごちゃになるようなことはありません。

いろいろ聞いてみると、本機は通勤・通学のお供や運動や家事をしながらといった、カジュアルに音楽を楽しむような用途に向いていると思います。ポップス・ロック・EDM系など、流行の音楽にピッタリといえるでしょう。

なお、本機はアプリのイコライザー機能を使って好みの音に調整することができます。低音が強すぎる、とか、高音域がもっと欲しい、という時に使うとよいでしょう。また、HearID(AI診断)機能でいくつかの質問に答えていくことで、好みに合ったサウンドを自動的に設定する機能もついています。

アプリにはプリセットを含め様々な音質変化ができる機能を装備
イコライザーは8バンド
HearID(パーソナライズEQ)では、好みのサウンドを選ぶことで、音質を自動調整してくれる

Soundcore Liberty 5、Earfun Air Pro 4と比較してみる

Soundcore P42iの上位機種「Soundcore Liberty 5」、実売価格の価格帯が近い「Earfun Air Pro 4」の2機種と、「Soundcore P42i」を聞き比べてみました。すべてLDACで同じ音源を使っています。

低音域に関しては、迫力でいえば「Soundcore Liberty 5」>「Soundcore P42i」>「Earfun Air Pro 4」という感じです。「Earfun Air Pro 4」でも十分豊かな低音ですが、Liberty 5は相当なものです。

「Soundcore Liberty 5」や「Earfun Air Pro 4」に関しては、低音の輪郭が「Soundcore P42i」より一歩しっかりしていて、低音域の細かい表現も聞き分けられます。

中音域に関しては、「Soundcore Liberty 5」はやや低音域に侵食されつつも、各楽器の音の輪郭や厚みは感じられる仕上がり、「Earfun Air Pro 4」は低中音域のバランスが良く、音の輪郭もはっきりしている印象です。「Soundcore P42i」は、これら2機種に比べてやや輪郭が甘く、平板で音に厚みがない印象です。

ボーカルに関しても「Soundcore Liberty 5」「Earfun Air Pro 4」は、「Soundcore P42i」よりちょっと前のほうに出ていて、より聞き取りやすい感じがあります。

高音域に関しては、「Soundcore Liberty 5」>「Soundcore P42i」>「Earfun Air Pro 4」という印象です。「Earfun Air Pro 4」は、デフォルトでは高音域が抑えられていますが、イコライザーを調整することでクリアさが増します。金属系の響きやピアノのきらびやかさ、弦楽器の緊張感などの表現は、「Soundcore Liberty 5」が最もよく、イコライザーをいじれば「Earfun Air Pro 4」も繊細さを加えることができます。「Soundcore P42i」はこれらと比べるとやや音が荒い感じがします。いずれの機種もサ行の音が刺さったりすることはありませんでした。

空間表現は明らかに「Soundcore Liberty 5」「Earfun Air Pro 4」が一枚上手で、特に奥行き感が「Soundcore P42i」よりも感じられます。

まとめると、総じて上位機種の「Soundcore Liberty 5」が一歩抜きんでていて、それに近い音に「できる」のが「Earfun Air Pro 4」、最初からそこそこの音で気持ち良く聞かせてくれるのが「Soundcore P42i」、という印象でした。

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Soundcore P42iのノイズキャンセリング性能は?

本機「Soundcore P42i」は、上位機種の「Soundcore Liberty 5」と同じ「ウルトラノイズキャンセリング3.5」を搭載しています。

実際に人込み、電車の中などで「Soundcore Liberty 5」と比べてみましたが、気持ち「Soundcore Liberty 5」のほうが効きがいいかな、くらいの差でしかなく、ほぼ同じくらいの使用感を得ることができます。

本機のノイズキャンセリングは、電車の中での重低音や室内でのエアコンの音などはかなり軽減効果を実感できるレベルです。このクラスのイヤホンの中ではかなり強力と言っていいでしょう

駅やショッピングセンターの人込み、ファーストフード店や喫茶店などでは、話し声がミックスされたガヤガヤした感じについてはそれなりの軽減効果があります。一方で、内容が聞き取れるくらいの会話や、硬い何か(食器とか)がぶつかるようなちょっと高めの音に関しては軽減効果はそこまでではありません。

細かめに書きましたが、ノイズキャンセリングON/OFFでは明らかに音楽の聴きやすさが違いますので、効果はかなり大きいといえるでしょう。

「Earfun Air Pro 4」とも比較してみましたが、ほぼ互角~やや「Earfun Air Pro 4」のほうが弱いかな、という印象でした。

Soundcore P42iのマイク・通話品質をレビュー

本機は上位機種に匹敵する片側3マイク、合計6つのマイクを搭載しています。実際にWeb会議で静かな環境で使ってみると、しっかり内容が伝わる声になっていました。

テレビを使ってうるさい環境を作り出して試してみましたが、ノイズが話し声中心のところでは若干もごもごしたりする感じはありますが、聞き取る分には問題ないレベルでした。

総じてビジネス用としても問題ないレベルの仕上がりです。

本機はマルチポイント接続にも対応しているので、スマホとPCに接続するように設定しておけば、かなり便利に使えると思います。

Soundcore P42iのそのほかの使い勝手は?

動画の遅延

動画を視聴していると音と映像が一致せず、イライラすることがありますが、本機は当然そんなことはなく、まったくストレスなく使うことができます。動画用途としては全く問題なく使えると思います。

iPhoneのボリューム調整

iPhoneを使っていると、イヤホンによってはボリュームの上り具合が極端だったりすることがあるのですが、本機はかなり優秀なほうで、最低ボリュームはかなり小さく、ボリュームの上りかたも緩やかです。

あまり大きな音を好まない方にもぴったりですし、微妙なボリューム調整もやりやすい、よい機種といえるでしょう。

Soundcore P42iのまとめ(本機は買いなの?)

「Soundcore P42i」についていろいろ検証してみましたが、機能面では上位機が備える機能を軒並み採用しており、使い勝手面では上位機種とそん色がないレベルの仕上がりです。

音質面でも、これまでのAnker Soundcoreの音作りから一歩進み、低音とその他の音域のバランスが改善され、総じて聞きやすく、聞いていて不満に思うことはほぼないサウンドになっていると感じました。

本機が通常価格9990円という実質的に1万円で買える機種としてどうか、と問われれば、「十分その価値はある、買って後悔することはまずない」と答えることができるでしょう

ただ、この価格帯、とても微妙といえば微妙で、セール時にあと2000円出すと上位機種の「Soudcore Liberty 5」が買えますし、今回比較した「Earfun Air Pro 4」に関しては、おおむね通常価格9990円、安い時だと8,000円前後で購入することができます。

粗探しに近い面はありますが、聞き比べてみるとなんとなくわかるレベルで音質は「Soudcore Liberty 5」のほうがやはり上で、イコライザーをいじるなどの調整の労を厭わなければ「Earfun Air Pro 4」の素性もどちらかといえば「Soudcore Liberty 5」寄りの音の良さがあります。本機「Soundcore P42i」は、細かい音質面ではこれらの機種に一歩及ばない印象なのが唯一といっていい残念な点といえます。

これらを踏まえて、Soundcore P42iをオススメする人、しにくい人をまとめると、

Soundcore P42iはこんな人におすすめ

  • 1万円でコスパよくとにかく全部入りのイヤホンが欲しい人
  • 面倒なことは考えず、カジュアルに音楽を楽しみたい人
  • なるべく安くて性能の良いノイズキャンセリング機能が欲しい人
  • 音楽以外にも仕事・動画・通話で使いたい人

Soundcore P42iをお勧めしにくい人

  • タイミングを待てるかつ、数千円追加して出しても良いからより良い音質を求めたい人
  • 多少設定の労があってもコスパ良く音質の良いイヤホンが欲しい人

といった感じになるのではないかと思います。本機はとにかく「何も考えずに1万円で失敗しないイヤホンを選びたい」という人にピッタリです。使ってみてあらためてそつなくまとまった機種だということを実感しました。とにかく売れると思います。この機種。

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