100円ショップなのに次々とワイヤレスイヤホンを投入しているダイソー。
そんなダイソーから、700円(税込)という価格で「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」が新たに登場しました。
本製品は、耳をふさがないオープンイヤー構造に加え、ネックバンド型を採用しているのが大きな特徴です。完全ワイヤレスイヤホンとは異なり、落下や紛失の心配が少なく、さらに収納時はネックバンド型としては驚くほどコンパクトにまとめられます。
とはいえ、気になるのは「700円で音質は大丈夫なのか?」「ながら聴き用途として実用的なのか?」
という点でしょう。
この記事では、ダイソーの700円オープンイヤーワイヤレスイヤホンを実際に使用した上で、音質・装着感・使い勝手などを正直にレビューしていきます。
安価なオープンイヤーイヤホンを探している方は、ぜひ参考にしてください。
ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」の特長・性能
- 700円で買えるネックバンド型ワイヤレスイヤホン
- ながら聴きに最適な、耳をふさがないオープンイヤー型を採用
- ネックバンド型なのに収納は驚くほどコンパクト
- 連続再生時間は11時間を確保
700円で買えるネックバンド型ワイヤレスイヤホン
ネックバンド型ワイヤレスイヤホンは、首にかけたまま使えるので落としにくく、紛失の心配が少ない他、耳に掛けるような形になるので安定した装着感を得ることができます。
ネックバンド型といえば、ShokzのOPENMOVEをはじめとする骨伝導型が有名ですが、本機はネックバンド型&オープンイヤータイプで、700円という低価格で提供する点がすごいところです。
ながら聴きに最適な、耳をふさがないオープンイヤー型を採用
本機はオープンイヤー型のイヤホンなので、耳をふさぎません。外部の音が良く聞こえるので、家事をしながら、あるいは外でジョギングしながら、といった状況によく対応できます。
ただし、防水性能がないので、発汗を伴う運動にはやや不向きかもしれません。
ネックバンド型なのに収納は驚くほどコンパクト
本機は価格が安い分、首回りはワイヤーをシリコンで覆ったような、単純な形をしています。他のネックバンド型だとこれがしっかりとしたつくりになっていてかなり嵩張るのですが、本機はかなりコンパクトに収納できるようになっています。
写真は左がTRUEFREE F2(残念ながら販売終了)、中央が本機、右がShokz OPENMOVEですが、コンパクトさは一目瞭然化と思います。

その反動として、TRUEFREE F2やShokz OPENMOVEは装着しやすいのですが、本機は多少コツが必要なようです。
連続再生時間は11時間を確保
ネックバンド型イヤホンのもう1つの特徴としては、バッテリー持ちが良好であることが挙げられます。本機は700円というお値段にもかかわらず、連続再生時間は11時間を確保しています。
主なスペック
ワイヤレスイヤホンとしてのスペックは必要最低限の平凡なものです。700円という値段を考えれば妥当なところだと思います。
| ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」 | |
|---|---|
| Bluetooth SoC | Bluetrum Technology製 AB5656B |
| ヘッドホンタイプ | ネックバンド型、オープンイヤー型 |
| コーデック | SBC |
| Bluetooth Ver. | 5.3 |
| 再生時間 | 本体:約11時間 |
| 急速充電対応 | × |
| 充電端子 | USB Type-C |
| ワイヤレス充電 | × |
| ドライバー | 14.2mmダイナミックドライバー |
| 防水性能 | × |
| ノイズキャンセリング | × |
| 外音取込モード | × |
| 低遅延モード | × |
| マイク性能 | (不明) |
| 着脱検知機能 | × |
| 空間オーディオ | × |
| マルチポイント接続 | × |
| Google Fast Pair | × |
| アプリ対応 | × |
パッケージ内容
パッケージの内容はとてもシンプルで、本体と取扱説明書のみです。充電には別途USB Type-CケーブルとUSB充電器が必要です。

ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」 の外見
ワイヤー部分は柔らかいTPE(熱可塑性エラストマー)で覆われていて、くるっと丸まるようになっています。本体部分はプラスチック製で、右側面には操作用のタッチセンサーがついています。

内側には技適の番号と、スピーカー用の穴が開いています。防水処理がされているような感じはありません。

大きさはこんな感じ。500円玉と比べるとそれなりに小さいことがわかると思います。

ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」 の接続方法
ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」をはじめて使用する際は、ペアリング作業が必要です。一度ペアリング作業をすれば、2回目以降は電源をONにすれば自動的に接続されます。
- 右側面のタッチセンサーを長押しして、電源を入れます。
- 接続したいスマートフォンのBluetooth機能をONにして、[設定]アプリから[Bluetooth]を選択、デバイス名「DAISO_OpenBT001」を選択します
- イヤホンから「Connected」と音声が聞こえて、スマートフォン側が「接続済み」となれば準備完了
本機はSBCコーデックのみの対応なので、SBCで接続されます。

ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」 の操作方法
ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」 の操作は、本体右(R)側のタッチセンサーをタッチして行います。本機からの音量調節はできないようです。
| 再生/一時停止 | 1回タッチ |
| 音量を上げる | – |
| 音量を下げる | – |
| 次の曲へ | 2回タッチ |
| 前の曲へ | 3回タッチ |
| 電話にでる/切る | 1回タッチ |
| 着信拒否 | 3秒長押し |
| 音声アシスタント(Siri/Google) | 3秒長押し |
| ノイズキャンセリングモード切替 | – |
| 低遅延モード(ゲームモード) | – |
| 電源ON/OFF | ON:3秒長押し OFF:8秒長押し |
ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」 の使用感
音質について
本機「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」を、スマートフォンに接続して実際に聴いてみたところ、700円というお値段を考えれば、十分な音が鳴っているのではないかと感じました。
低音域は控えめで、バスドラムの音は「トン」という感じに聞こえて迫力がなく、ベースの音は旋律を追うことはできますが、量感は不足気味です。とはいえ、全く聞こえないということではないので、このお値段であればこんな感じかな、という印象です。
中音域ではボーカルが良く聞こえるようにチューニングされているようです。音楽を聴いていても、Youtubeで動画を見ていても、人の声は良く聞こえてきますので、まさに「ながら聴き」には最適な印象です。
高音域は結構シャキシャキしていて、音がこもっているような印象はありません。疲れたときなどに聞いているとやや耳に刺さるかもしれません。
本機は、高価なイヤホンと比較すると特に低音域の面で見劣りしますが、700円という値段や「ながら聴き」用途中心であることを考えれば十分な出来栄えで、用途によっては十分実用的な出来栄えと言えます。
他のオープンイヤー型&ネックバンド型イヤホンと比べてみる
本機と、価格帯が少し上のオープンイヤー型イヤホンを比べてみると、音質面で大きく異なる点が1つあります。その違いは、「低音域の鳴り方」です。
本機は低音域をブーストしたりせずに鳴らしている印象ですが、本機のようなタイプのイヤホンの場合、耳穴から少し離れている分、低音域が減衰して聞こえにくくなってしまいます。
概ね4~5000円以上のイヤホンになると、減衰を補うように低音をブーストして、オープンイヤー型にもかかわらず迫力のある低音域を聞かせてくれます。
例えば、ネックバンド型では写真で紹介した「TRUEFREE F2」(販売終了)、耳掛け型の「TRUEFREE EarFit DS1」や、イヤーカフ型の「SOUNDPEATS CC イヤーカフイヤホン」などはまさにその典型で、オープンイヤー型とは思えないくらいの迫力ある低音を楽しむことができます。
また、手ごろに購入できる骨伝導イヤホン、Shokz OPENMOVEと音質を比べてみると、本機のほうが音の粒感がはっきりしているように感じられるので、音楽を聴くなら本機のほうが良いという人も多いのではないかと思います。
低音域が聞こえるようにしたければ、1ランク上のイヤホンを購入すべきかと思いますが、「とりあえず使ってみたい」ということであれば、本機でも十分なのではないかと思います。
装着感について
本機は、ネックバンド型のイヤホンでありながら、ワイヤー部分がカチッとした形状ではないので、装着感はどうなのか、という点が気になるところではあります。
本機を装着してみると、構造が柔軟なことが幸いして、ネックバンド型によくある「しめつけ感」はあまりなく、自然な装着感を得られます。
かといって、ずれやすいとか落ちやすいといったことはなさそうです。本機+メガネの組み合わせで約1時間ほど軽めのジョギングをしてみましたが、ズレるとか、落ちるといったことはなく、外部の音を認識しながら走ることができました。
(やってみて書くのもどうかと思いますが、本機は防水性能はないので、汗とか水しぶきがかかるような場面での使用はお勧めできません。)
また、ネックバンド型のデメリットとして共通する点に、メガネへの干渉があります。これに関しては他のネックバンド型と同様、「違和感はあるが使えないことはない」といった感覚です。普通に歩く限り、メガネが落ちたりといったことはありませんでしたが、ジョギング時はいつもよりはズレやすい感じはありました。
オープンイヤー型なので、外への音漏れが気になるところですが、やはり音量を上げると多少の音漏れはあります。一方で周囲の音はしっかり聞こえるため、家事や作業中、屋内での「ながら聴き」用途には向いているように感じます。
マイクの音質・動画の視聴・ボリューム調整・音漏れ
マイクの音質
本機能マイク性能をWeb会議を使って確認してみたところ、一応声は拾っていますが、多少こもっていることと、声が小さく聞こえてくる場面があり、やや不安が残る結果となりました。
本品を通話用として常用することはおすすめしませんが、マイクを使う場面が出てきたときには、静かな環境で、大きな声でしゃべるようにするとよいと思います。
動画の視聴
イヤホンによっては動画視聴時に映像と音声にズレが生じて違和感を感じるものがあります。検証のため、スマホでYoutubeやNetflixの動画をいくつか視聴してみたところ、音楽の一部で、微妙にズレが生じる気もしましたが、ドラマやニュースを見るには違和感なく視聴することができました。
凝視していると多少気になる動画もありますが、「ながら見」をするには特に問題ないレベルかと思います。
iPhone接続時のボリューム
iPhoneに接続した場合に、最低ボリュームが結構大きかったり、ボリュームを上げるといきなり音が大きくなる機種があるのですが、本機は最低レベルだと結構小さい音で聞こえますし、ボリュームを上げても均等に上昇していきますので、特に問題ないといえるでしょう。
ダイソー「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」 のまとめ
本機「オープンイヤーワイヤレスイヤホン」は、ネックバンド型のイヤホンを700円という驚異的な値段で実現したワイヤレスイヤホンです。
ネックバンド型といえば、数千円~1万円を超えるような価格帯で用意されていて、比較的大きめの形状をしているものが多かった印象ですが、本機はシンプルなつくりにすることで、小さくコンパクトに、そして価格を大幅に安くすることを実現しました。
音質面では高価格機種では実現できている低音域の強化機能がないため、低音域こそ今一つですが、人の声が聴きやすい仕上がりになっているので、「音を楽しむ」ためというよりも、「音があることで作業がはかどる」用途に適しています。
音質を求めるならばあまりお勧めはできませんが、ネックバンド型を試してみたい、とか、外部の音が聞こえる状態で何かを聴きたいといった「ながら聴き」といった用途に適しているように感じます。
本機は高価なオープンイヤー型イヤホンと比べてしまうと劣る部分はありますが、価格差を考えた瞬間に比較の土俵が変わり、「この用途ならこれでいい」と言い切れる700円イヤホンです。
このような製品が気になるなら、とりあえず「入門機として」買ってみてはいかがでしょうか。






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