【100均イヤホン】ダイソー ライトニングイヤホン DA-6 300円 珍しいiPhone用イヤホンは使えるのか?

300円イヤホン

ダイソーに売ってるイヤホンの中でも異彩を放つのは、このLightning端子を備えたiPhone用のイヤホン「ライトニングイヤホン(1.2m)」型番DA-6です。Appleは2020年10月発売のiPhone 12、同月以降に販売されたiPhone SEなどの既存製品に対し、イヤホン(EarPods)を付属するのをやめてしまいました。おそらく、iPhoneの中で最もと言っていいほど安く音楽が聴ける手段である本製品、実力はどうでしょうか。

概要

本製品の最大の特徴は接続端子がLightning端子で、それに尽きます。パッケージには商品の特徴として「低音がクリアな高音質」、用途として「ライトニング搭載機器で音楽鑑賞していただけます。」との記載があります。

ライトニングイヤホン DA-6 裏面

本製品はダイソーオリジナルではなく、株式会社E Coreの製品のようです。もしかしたらほかの100均でも売られるかもしれません。

外観

パッケージは袋入りの非常に簡易なもので、100円で売っているイヤホンとあまり変わりません。でも300円です。

ライトニングイヤホン DA-6 パッケージ

中には本体が雑な感じで入っています。ケーブルは平型、ハウジングはプラスチック製です。ハウジング部分はめちゃくちゃ軽くてつくりは安っぽいですが、ケーブルは平型なので割と立派な感触です。

ライトニングイヤホン DA-6 ハウジング1
ライトニングイヤホン DA-6 ハウジング部分

端子はプラスチック製のLightning端子で、Apple純正と異なり片面しかパターンがなく、「UPSIDE」のほうを上にして接続する方向指定があるものになっています。100均に売っているLightning端子はほぼ100%がこの形状をしています。

ライトニングイヤホン DA-6 ライトニング端子部分

音質

このイヤホンのパッケージをみて一番気になったのが音質で、商品仕様の再生周波数が「50-10KHz」になっています。100円のイヤホンでもたいてい「20-20KHz」なので、高音域が絶望的にダメなのかと危惧してしまいます。

実際使って気になるのが、ケーブルを差してから接続を認識するまで若干タイムラグがあるようなのと、稀に認識しない事象が発生したことです。純正品に比べるとやや不安定なのかもしれません。

低音域

バスドラムのドン・ドンという音の圧はわりとしっかり感じます。それで一瞬低音がちゃんと出ているように感じるのですが、ベース音の低いほうは音に埋もれてしまってはっきりしません。全く聞こえないわけではないのですが沈みがちな印象です。ベースの上のほうは低いほうに比べてきちんと聞こえますので、低音はわりと聞こえる印象を受けますが、中低音域が豊かで超低音域は苦手なんだと思います

中音域

100均の特徴でこの音域(特に中低域なのかな?)がだらしなくてボヤっとこもりがちな音に聞こえるのですが、本品もめちゃくちゃひどいわけではないですがその傾向があります。透明感はありませんが、ギターやボーカルの音は聞けるレベルで輪郭感があって、まあまあです。古いJazzなんかで音がすっきりしているものは割と聞ける感じです。

高音域

高音域は全く出ていないということでもないように感じますが、全く足りていません。ドンシャリ好きな人は全く満足できないレベルです。高音域が満足に出ないので、情報量が多くなると音が全体的に1つにまとまってしまうので、ヌケ感、音の伸びのなさを痛感する感じになります。

解像感

100円のイヤホンよりは数段マシですが、高音部が足りないので解像感は低めです。ロックやEDM・ダンス系の音を聞いての気持ち良さは感じないと思います。ただ、こもってはいるものの、空気感というか、空間の広さはそこそこあるように感じます。

総評

最初聞いた感じは「100円のイヤホンよりはマシだけど、これもやはり100均のイヤホンだなぁ」という感じでした。こもり感は抜けきらず、解像感がないのは仕方ないですが、全く輪郭がなくなるというわけではなく、音楽を選べばまあ聞けなくもないレベルです。radikoでラジオとかを聞くならこれでもいいかなぁという感じですが、スカッとしないのは確かです。

イヤーピースは奇跡的に自分に合っているようで、顔を動かしても音質の変化はあまりないので交換の必要性は感じませんでした。

買って致命的にダメということではないですが、音質は良くないですし接続の不安定なところを考えるとあまりお勧めしませんダイソーでiPhoneの音楽グッズをそろえるのであれば、Lightning変換コネクタと、300円イヤホンの「AL-001」または「AL-002」の組み合わせ(計880円)をお勧めします

さらに言えば、昨今の働き方の変化も考えて、iPhoneでのWeb会議も使いたい、ということならば、Apple純正のLightningコネクタと前述の「AL-001」「AL-002」の組み合わせ(計1400円程度)のほうが良いと思います。マイクも使えますので。

もうちょっとお値段出すと、Apple純正の有線イヤホン「EarPods」が買えちゃいます。こちらは2200円程度です。EarPodsは音質も100均のとは比べ物になりませんし、マイクもついています。が、この価格帯だとまともなメーカーのBluetoothイヤホンも視野に入ってくるので選択肢は大きく広がります。このあたりのオススメはまた今度書きたいと思います。

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