ダイソー/Watts Bluetoothオーディオレシーバー E-21 550円 イヤホンをかんたんワイヤレス化できる製品、使い心地はいかに?

500円イヤホン

今回見つけたのは、普通の有線イヤホンを簡単にワイヤレス化できる、「Bluetoothレシーバー」というものです。100均のオーディオグッズでよく見かける株式会社ECoreの製品で、お値段は550円(税込み)。型番はE-21。Bluetoothイヤホンであればダイソーで550円で買うこともできますが、本品ならお気に入りのイヤホンをそのままBluetoothイヤホン化することができます。果たして使えるものなのか、試してみました。

機能・概要

本機は手持ちのイヤホンを無線化することができるグッズです。聞くだけではなく、通話も可能になっています。

  • スマートフォンと接続して、手持ちのイヤホン等を簡単にワイヤレス化(Bluetooth化)することができる
  • クリップがついていて、カバンや服に挟んでハンズフリー通話ができる
  • マルチポイント接続対応ペアリング登録可能台数 8台
  • 連続再生時間 6時間
  • 対応コーデックはSBCのみ

パッケージに書いてある「イヤホンをかんたんワイヤレス化」がすべてを物語っている製品です。用途としてはイヤホンの無線化に加えて、これをコンポ等にLINE接続して、コンポをBluetooth化したりする場合に使うものです。

パッケージ内容

パッケージは本体と説明書のみで、充電ケーブル(microUSB)は付属していません。いまさらmicroUSBというのは残念ですが、別途買い求める必要があります。本機が売られているダイソーでもワッツでも、microUSBケーブルは豊富に売っているので、持ってないとかもう捨てちゃったという人は1本買っておきましょう。

ECORE E-21 Bluetoothオーディオレシーバー 内容物

(2023.03.18追記)パッケージに書かれている型番はおそらく「E-21」ですが、Bluetooth接続する際に出てくる製品名は「EC002」です。両方の型番で検索しても情報はほぼないのですが、全く同じ外見の製品が海外サイトで販売されていて、その製品が搭載しているチップがQualcomm社製の「QCC3008」のようです。このジャンルの製品は見た目は同じでも中身は全く別物ということもかなり多いので何とも言えませんが、もしかしたらってこともあるかもしれません。

(2023.04.01追記)本機が搭載しているチップは、ZhuHai JieLi Technology製のもののようです。やはり中身はいろいろなバリエーションがあるようです。

外観

外観は細長いスティック型、持った感じ軽くて小さいです。重さは9gです。ボタンが3つついていて、電源ON/OFFや再生・通話の操作を行うボタン、曲送り・ボリューム調整を行う+-ボタンです。表面は艶消し仕上げで滑らないような加工が施されています。

Ecore E-21 Bluetoothオーディオレシーバー

写真からはわかりにくいですが、裏側にはクリップがついています。側面(底面)にはmicroUSB端子、反対側の側面(上面)にはイヤホン端子がついています。合わせ目などの加工は今一つですが、見た目はそこまでひどくありません。

Ecore E-21 Bluetoothオーディオレシーバー

スペック上の大きさは16.5mm×15.5mm×52.2mmです。適当に測った実測値もそんな感じです。

Ecore E-21 Bluetoothオーディオレシーバー
Ecore E-21 Bluetoothオーディオレシーバー
Ecore E-21 Bluetoothオーディオレシーバー

音質・使い勝手

音質

音質は手持ちのイヤホン(中華製イヤホンのCCA CA16)とiPhoneを使って、Apple純正Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタと比較してみました。

比べてみると、全体的な音の傾向自体は大きく変わりませんが、よく聞いてみると細かいところで解像感が少し劣り、音の輪郭がほんの少しぼやける印象です。これはBluetoothが無線で送信する際に音が圧縮されてしまうので、仕組み上致し方ないことだと思います。ぼやけるといってもほんの少しですし、ホワイトノイズもあるかないかわからないレベルなので、550円の製品にしてはとても良い出来だと思います

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マルチポイント接続

マルチポイント接続は最大8台までとなっているので、とりあえずWindows11のノートPCと、iPhoneでマルチポイント接続をしてみました。1台めのペアリングを行った後、一旦1台めのBluetooth接続を切断し、その状態で再度2台めとペアリングを行うようです。

電源を入れると、ペアリング済みの機器とは自動的に接続されます。片方で再生中の場合は、もう片方の機器で再生しても無視されるので、先に再生しているほうが優先される仕様と思われます。

なお、接続できればバッテリー容量も知ることができます。

充電・遅延/電波・マイク接続

充電について

コンポと接続する際は、充電しっぱなしにしていちいち電源入れなくても良いようにしたいところですが、本機は充電している状態だと電源ボタンを押しても反応せず、Bluetoothオーディオレシーバーとして使うことはできません。充電ケーブル差しっぱなしでも使えればよかったのですが、ちょっと残念なポイントです。

遅延/電波の安定性について

iPhoneと接続してYoutubeを見てみたところ、違和感なく見ることができました。対応コーデックがSBCのみではありますが、動画視聴も問題なく使えるとおもいます

電波については、安定しているときもあれば、たまーに定期的に一瞬途切れたりすることがありました。発生する条件がわからず必ず起きるわけではないですが、やや気になります。

マイクについて

マイク自体も当然のことながら接続するイヤホンに依存しますが、Bluetoothの特性上、圧縮率が高いのでシャカシャカします。感度の良いマイクを使えば大丈夫だと思いますが、本機を介してマイクを使う場合はなるべく大きくはっきりとしゃべったほうが良いと思います。

(2023.02.23訂正)重大な勘違いをしていました。イヤホン側のマイクは使えず、本体についているマイクのみが有効です。イヤホンのマイクのそばに本体のクリップでつけていたので気が付きませんでした。ご指摘ありがとうございました。

総評

税込み550円という低価格ながら、音質は有線と比較してもそこまで落ちておらず、マルチポイント接続もきちんと動いており、お買い得度の高いものと言えると思います

既に気に入った有線イヤホンがあるなら、ケーブルが若干邪魔なことを許容できれば、ダイソーやCanDoで売っている同じ値段(550円)のBluetoothイヤホンよりも良い音楽体験ができると思います。

ダイソーに550円で売っているBluetoothイヤホン(BT005/BT006)はいずれも音が良いとはいえないので、ダイソーでお手軽にすべて揃えて、音質も少しこだわりたい、ということなら、ケーブル邪魔ですが、本機「Bluetoothオーディオレシーバー E-21」と、300円高音質イヤホン「AL-001」または「AL-002」、microUSBケーブル合わせて990円が面白いかな、と思います。ただ、ここまでお金を出すと完全ワイヤレスイヤホン(1100円)が視野に入ってきますが、ダイソーに売っている完全ワイヤレスイヤホンも一長一短な面があるので、難しいところです。

コメント

  1. UUUU より:

    本体にマイクが内蔵されていると取説に書いてあるんですが、外付けの4極プラグマイクにも対応しているんですか?

    • czn03076 より:

      ご指摘ありがとうございます。説明書をよく読まずに使っていたため、致命的な勘違いをしておりました。記事を訂正いたしました。

  2. UTM より:

    今回もshenzhen jieli technologyのチップが使われているようです。
    また、lipoへの充電はなんとDC-DCコンバーターのみを使って充電回路”なし”で充電しているようです。

    • czn03076 より:

      情報ありがとうございます。充電制御はJieLiのプロセッサに内蔵されているのではないでしょうか・・・。念のため、充電に気を付けないといけないですね。

  3. freddy より:

    出力はステレオでしょうか?

  4. けんけ より:

    オーディオ側は、QCC3008を使ってるので、素性が良さげですね

  5. 私もこの商品を初めて使用した時「ダイソーの時代来てしまったな笑」と思わず笑ってしまいました。当社も比較的音質の良い物を目標としているので何卒よろしくお願い申し上げます。

  6. すみません!ロジクールです!

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