ダイソー「カナル型アルミイヤホン」「リモコン付イヤホン」200円をレビュー。気になる音質は?マイクは使える?

ダイソー アルミイヤホン 200円 200円イヤホン

ダイソーの有線イヤホンは種類が結構あって、お値段も100円、200円、300円、500円の4パターンがあります。今回レビューする200円の「カナル型アルミイヤホン」「リモコン付イヤホン」は、かなり個性的でファンキーなパッケージで、陳列棚に並んでいるとなかなか目立ちます。

100円のイヤホンは大体残念な音質のモノが多く、300円のモノは確認できているだけで14種類あり、それぞれ個性ある音質で、さすがに100円のイヤホンとはクオリティが違います。では中間の価格である本品たちはどんな感じなのでしょうか??

特徴・外観

今回レビューする2種類のイヤホンの大きな違いはハウジング部分の素材で、「カナル型アルミイヤホン」はアルミニウム「リモコン付イヤホン」はプラスチック(ABS樹脂)でできています。また、ケーブルも異なっていて、「カナル型アルミイヤホン」はふつうのケーブル「リモコン付イヤホン」のほうは縄目のように見えるちょっと変わったケーブルです。それ以外は両方ともカナル型ですし、リモコンもついているので、商品名に謳われている「カナル型」「リモコン付」はいずれのイヤホンにも当てはまります。

写真上がアルミイヤホン、下がリモコン付きイヤホンです。写真からはあまり伝わらないかもしれませんが、上のアルミイヤホンのほうが一段上の質感に仕上がっている印象です。ケーブルの違いも良く見ればわかるかと思いますが、リモコン付きイヤホンのほうがちょっと良さそうなケーブルです。その分固めで一度癖がつくとなかなか戻りません。

ダイソー 200円イヤホン

カナル型アルミイヤホンのイヤーピースを取るとこんな感じです。網目ではなく簡易的な仕上がりに鳴っています。イヤーピースは2色構成で、ちょっとこだわりを感じます。L/R表記は反対側のケーブル付け根部分に書かれています。

ダイソー カナル型アルミイヤホン

リモコン付イヤホンはこんな感じで同様のつくりですが、若干ハウジング部分が大きく、L/R表記も見やすいです。

ダイソー リモコン付イヤホン

リモコン部分は両製品とも同じで、ボタン1つとマイクがついています。上が「カナル型アルミイヤホン」下が「リモコン付イヤホン」です。

ダイソー 200円イヤホン

端子部分には違いがあり、下の写真上段「カナル型アルミイヤホン」は金メッキ仕様、下段「リモコン付イヤホン」はふつうの仕様です。

ダイソー 200円イヤホン

両者を比べてみると、素材以外の細かいところでも違いがあることがわかります。ケーブルの長さはいずれも1m。300円イヤホンだと1.2mあるので、若干短めです。

音質評価

カナル型アルミイヤホン

カナル型アルミイヤホン

外観を比べてみると「カナル型アルミイヤホン」は音質に気を使っていそうな雰囲気がありましたが、果たしてどうかというと、まあまあな音質をしています。100円クラスのイヤホンとは違う傾向の音で、倍の金額を出す価値はあるような音です。

残念ながら低音域はいまいちで、低音域の下のほうが不足していて全体的に軽めの仕上がりの音に鳴っています。中音域はちゃんと出ていて、100円イヤホン特有のぼんやりとした感じもなく良い頃合いだと思います。高音域は若干伸びきらない面もありますがこもり感少なくなくちゃんと出ている印象です。

全体的には低音域が不足しているためシャリシャリしたざらつきのある音質になっていて、やや聞き疲れしそうな音です。また、中音域にツヤ感がなく、乾燥した感覚の仕上がりになっています。音の輪郭は若干はっきりせずスカッとしたヌケ感はありません。音の広がりも少なめです。

とはいえ、100円のイヤホンと比べると雲泥の差で、良くわからない会社の1000円以下クラスのイヤホンだとこれ以下の音に当たることもあるので、このお値段にしてはこもり感が少ない点で良くできていると思います

なお、低音不足はおそらくイヤーピースにも要因がある気がしたので、ソニーのハイブリッドイヤーピースに付け替えて試してみました。イヤーピースを変えると低音域がだいぶ改善して迫力増し、全体のバランスが良くなります。これならば実用的で、1000円以下クラスではまともなほうの音と言えるのではないかと思います。イヤーピースも本体と同じくらいの値段しますが・・・、音質を改善してみようと思ったらお手軽に試せるのではないかと思います。結構変わりますよ。

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リモコン付イヤホン

ダイソー リモコン付イヤホン

「リモコン付イヤホン」は、概ね100円のイヤホンの傾向を引き継いでいる印象ですが、中音域のぼわーんとした感じが一段減少して解像感が一段向上したような感じです。

アルミイヤホンと打って変わって、こちらは低音域はまあまあ出ています。とはいえ、低音域でも低い領域はあまりでていないので、ぼわーん感に助けられて強めに聞こえるのかもしれません。中音域はぼわーんとした感じがアルミよりも数段強めで、どちらかといえば100円のイヤホンに近い(とはいえだいぶ抑えられている)印象です。高音域は出てないわけではないですが、中音域のぼわーんとした感じに抑えられてしまっています。

全体的にはぼわーんとして音がこもっている印象はぬぐえません。そのかわり、アルミイヤホンよりはマイルドな音に仕上がっています。100円イヤホンよりはだいぶマシな音ですが、これなら300円のイヤホン(例えばダイソーの「AL-001」「AL-002」)を買ったほうが満足感は高いと思います。

マイクの音質

本品のマイクはリモコン部分についています。Zoomを使って確認してみたところ、マイクの向きによって多少の変化がありますが、概ね実用上問題ないレベルで声が伝わっていることを確認できました。Web会議や電話用途で使うことは十分可能かと思います。

なお、アルミイヤホンのほうが5cm程度リモコンからハウジングまでの長さが短いようなので、口元に近い位置にマイクを配置することができます。

総評

同じ200円のイヤホンを2種類実際に使ってみましたが、これが同じ値段なの?というくらい差を感じてしまいました。以前レビューしたダイソーのイヤホン「リモコンマイク付きカナル型イヤホン」も200円ですが、これと比べても段違いに「アルミイヤホン」がいいです。「アルミイヤホン」は300円イヤホンレベルの実力があり、イヤーピースを変えれば200円とは思えない音を奏でてくれます

100円で売っているイヤホンの中では、セリアに売っている「人の声が聞き取りやすいステレオイヤホン(AT-ES11)」とローソンストア100やワッツなどで売っている「密閉カナル型ステレオイヤホン 低音重視タイプ(AT-ES06)」は比較的マトモですが、ダイソーに売っている100円のイヤホンはイマイチなものが多いので、ダイソーでなるべく安くて比較的まともなイヤホンを買いたいならば、200円にはなりますが、この「カナル型アルミイヤホン」を購入することをお勧めします。これにソニーの「ハイブリッドイヤーピース」をつければ、価格対比の満足度はかなり高くなると思います。

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