【100均イヤホン】ダイソー 完全ワイヤレスイヤホン E-TWS-1 1000円 復活だけど中身は新型?これで4種類のTWS、おすすめはどれだ?

Daiso E-TWS-1 1000円以上イヤホン

5月の終わりに白い完全ワイヤレスイヤホン「E-TWS-2」をレビューしましたが、実はこれ、シリーズになっていまして、2021年11月に「E-TWS-1」が出ていました。「E-TWS-1」は瞬く間に売り切れてしまい、スポット的な商品だと思っていたところ、2022年8月下旬、ここにきてまさかの復活。そして、スペックが昨年のと異なるのである意味新型という驚き。ということで、あらためて「E-TWS-1」を購入したのでレビューしたいと思います。

2022年8月下旬の本記事執筆時点では、ダイソーにおいてはオリジナルの「TWS001」「タッチセンサーボタン、タイプC充電対応、No.8988」、そして株式会社ラティーノが販売している「E-TWS-1」(黒)「E-TWS-2」(白)の4点が売っていることを確認しています。「E-TWS-2」は売り切れの店舗も目立つようになってきたこともあり、だいたいのお店では2種類~3種類が同時に売られているようです。

(2022.11.09) 近所のダイソーでE-TWS-2が復活しました。この4機種は定期的に補充されており、定番化しつつあるようです。

ダイソー 完全ワイヤレスイヤホン 併売状況

概要・特徴

「E-TWS-1」は株式会社ラティーノ エコラ事業部が販売する完全ワイヤレスイヤホンです。先日、白い「E-TWS-2」を100均ショップ「Watts(ワッツ)」でも見かけたので、ラティーノ社の製品はダイソー専売ではないのかもしれません。

  • 美しい音が流れる6時間
  • 連続再生時間 約6時間
  • イヤホン充電時間 約1~1.5時間
  • ケース充電 約2~2.5回分
  • 通信距離・通信スピードが向上

正直なところこれといって特徴のないワイヤレスイヤホンです。しいて言えば、連続再生時間が若干長いくらいでしょうか。ちなみに、ダイソーに売ってる完全ワイヤレスの再生時間はこんな感じなので、この中では一番長い再生時間を誇ります

TWS001新型No.8988E-TWS-1E-TWS-2
約4時間約3時間約6時間約5時間

パッケージの内容物は本体、充電ケース、充電ケーブル(microUSB)、取扱説明書です。取扱説明書はしっかりした日本語で書かれたものがついています。替えのイヤーピースはついていません。付属のイヤーピースも質が良いとは言えないので、別途サイズを合わせる意味でも替えのイヤーピースを購入されることをお勧めします。どのイヤーピースにすればよいかは、音質の項目のところで書きたいと思います。

E-TWS-1 内容物

ケースはイマドキmicroUSBです。E-TWS-2と比べると多分やや古い設計なんだと思います。

ちなみに、防水性能は全くありません。昨年11月に買った「E-TWS-1」(旧型)は、イヤホン片方を落としたところ、ガワが真っ二つになってしまいました。つくり的には何の防水もなく、接着剤でくっついているわけでもない、単にはめ込んでるだけでした。ちなみに、ガワをはめ込むことで元に戻すことはできたのですが、同時にスピーカーユニットが壊れたらしく、音がまともに出なくなってしまいました。したがって、旧型は片方しかまともに音が鳴らないので、新旧の音質比較はできませんでした。

外観

充電ケースは比較的小型です。ふたはマグネットで固定される仕組みなので、「TWS001」「E-TWS-2」よりは開けやすいです。充電ケースのみの重量は実測で24.4g、大きさは実測で横49.2mm×縦48.3mm×高さ30.3mm程度です。コンパクトでほぼ正方形、そして軽いです。

E-TWS-1 充電ケース

ケース内側にはインジケーターがついていて、ケースのバッテリー残量がわかるようになっています。なお、ケースにしまうと電源が落ちて充電が始まりますが、個体差なのか、マグネットの力が弱いのか、右側は電源がオフにならず充電が始まらないことが良くあります。ちなみに、旧型のE-TWS-1もたまにそんなことがあったので、傾向的にそんな感じなのかもしれません。

E-TWS-1 充電ケース 収納時

本体もかなり小さいです。本体前面にはボタンがついていて、押しやすいです。もちろん反応も上々です。背面にはLR表示があり、形状が似ていますがきちんと判別できるようになっています。

ちなみに、旧型は落とした際に、わかりにくいですが↓画像の線の部分で真っ二つに割れた、というか外れました。構造上、衝撃には強くない構造をしています。

E-TWS=1 本体

音質

全体的な印象

まず、最初についているイヤーピース(サイズ的にはMサイズ)が全くあわなくて、とりあえず聞くと音がスッカスカでした。イヤーピースをいくつか変えて、結果ソニーの「ハイブリッドイヤーピース」に替えて聞いています。

全体的にはフラットな音質傾向です。低音域はこの手のイヤホンにしては劇的に弱いですが、一応低音域から高音域まで出ています。高音域がそれなりに出ているためか、こもり感を感じることはあまりありません。ただ、おそらく中音部が少しルーズなので、J-POPなんかを聞くとすこしぼんやりとするポイントがあるように思います

また、低音域の圧が高い曲を聞くと飽和してしまってビビリ音が発生したり、バスドラムがボワボワしてしまいます。たとえば、King Gnuの「白日」を聞くと良くわかるのですが、適切な音量で聞いたとしても、バスドラムの音が割れて、ところどころ全体がわれてしまいます。特にCメロのあたりは崩壊気味です。また、米津玄師の「アイネクライネ」はAメロのベースが完全に割れます。

あと、音の広がりは全くないわけではないですが、音の余韻に乏しく、あまり広さは感じません。そして、高音域がきつめの曲だとちょっと耳がつかれる音かもしれません

音域バランス

低音域は弱めです。最初からついているイヤーピースでは絶望的に低音部が出ないので、きちんとフィットするイヤーピースで補う必要があります。補えたとしても、わりとフラットな傾向で、低音域が強く出てくるというわけではありません

中音域についてはきちんとでていて悪くはないのですが、ちょっとだらしないというか出すぎな部分が垣間見えるので、ボーカルモノだとボーカルがややはっきりしない面が出てくるかもしれません

高音部はちゃんと出ています。少しざらついていわゆるサ行がささるというか、若干聞き疲れするくらいの出方をしているように思います。

遅延度合い・マイクの具合

本機、SBCコーデックのみの割には遅延も少なく、Youtubeを視聴する限りでは、さほど違和感なく見ることができると思います

マイクに関しては、Zoomで試したところでは、声はそんなにださなくてもきちんと拾えますし、シャリシャリ感もないのですが、若干ながらこもって聞こえます。実用的なレベルかと思いますが、意識してはっきりしゃべったほうがより良いと思います(当たり前ですが・・・)。

iPhoneでの最小音量は大きいということはありませんが、聞こえるか聞こえないかギリギリという感じではなく、普通のボリュームからちょっと落としたかな、くらいの感じです。iPhoneでとても小さい音量で聞くことを考えている方は、厳しいかもしれません。なお、Android機は問題ないレベルです。

イヤーピースは変えたほうがいい

何度も書いて恐縮ですが、最初からついているイヤーピースだとスカスカだったので、イヤーピースは変えたほうがいいと思います。では、どれに替えようか、というところなのですが、低音を補うならば、セリアに売っている「低反発ショートタイプイヤーピース」はケース収納の際も問題なく使うことができます。ダイソーに売っている低反発イヤーピースだと、ケースにうまく収納できず充電がうまくいかないので注意が必要です。

低反発イヤーピース

もう1つは、ソニーのハイブリッドイヤーピースです。これはお安いわりには高音域をつぶさずに良い感じで低音域を補ってくれます。2セットで200円程度なので、100均に売っているものと単価はそんなに変わらないのがとても良いです。サイズがいろいろあるので、間違えないようにしてください。

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なお、ダイソーで売っている「抗菌イヤーピース」だと、サイズ感を測るには良いですが、低音域はちょっと弱い感じがします。

総評

E-TWS-1

久々ダイソーに登場した「E-TWS-1」。実は本機、昨年11月に販売されたもの(旧機種)とスペックが大きく違う点が1つあります。それは対応コーデックです。旧機種に関しては「AACコーデック」に対応ていたのですが、2022年8月に見つけたものは「SBCコーデックのみ」にスペックダウンしているんです。

E-TWS-1新旧比較
E-TWS-1新旧パッケージ比較 (左)旧製品 (右)2022年8月ロット違い

Androidの「Bluetooth Scanner」というアプリで見ると、確かに違います。実用的には問題ありませんが、スペックダウンというのはちょっと残念です。

そして、音質については、非常に曲を選ぶ傾向にあります。向いている曲は比較的いい感じで流してくれますが、低音域が強めの曲は音がひずんで割れてしまいます。昔の録音のJazzなどを聞き、Youtubeをよく見る、というような用途であればよいですが、J-POPを中心に、という場合はわりと低音域が割れ気味なので、別なものにしたほうが良いと思います

ダイソーのワイヤレスイヤホン、オススメはどれか

ダイソーで2022年8月下旬に購入できるのは最大で以下の4種類かと思います。

  • 完全ワイヤレスイヤホン TWS001 (写真左上)
  • 新型ワイヤレスイヤホン No.8988 タッチセンサーボタン、タイプC充電対応(写真右上)
  • 株式会社ラティーノ エコラ事業部「E-TWS-1」 (写真左下)
  • 株式会社ラティーノ エコラ事業部「E-TWS-2」 (写真左下)
ダイソー ワイヤレスイヤホン4機種

では、どれを選べばよいのか、というと、音質を最優先にするか、バランスをとるかで違ってきます。

動画は見ない、音楽を中心に聞いている方

動画を見ないということであれば、遅延を気にする必要はないので、「TWS001」が良いと思います。TWS001はYoutubeを見ると動画と音声がワンテンポ遅れてしまいますが、音質はこの4機種の中では一番良いです。

動画も音楽も楽しみたい方

動画も音楽も、ということであれば「新型ワイヤレスイヤホン(No.8988)」が良いと思います。音質は「TWS001」には及ばないものの、動画を見た時の違和感の少なさを取るべきかと思います。「TWS001」との音質差がそれなりにありますが、聞けない音質ということもないので、動画を見る場合はこちらのほうが良いと思います。

やっぱ色は白がいい

白を選ぼうとすると、今はE-TWS-2一択になります。しかし、逆相(ちょっと変わった音)の報告をちょこちょこ見かけたり、正常品でも音質的には「新型ワイヤレスイヤホン(No.8988)」のほうが一般的には良いので、あまりお勧めできるものではないですが、白が良ければいまのところこれしかありません。最近見かけることが減ってきたので、入手される場合はお早めに。

(2022.09.02追記)ダイソーではありませんが、キャンドゥで1000円で白い完全ワイヤレスイヤホンが発売されています。型番は「EY-2」です。2色展開の黒(EY-1)を買ったので、レビューしています。どうしても白という方はどっちかというとEY-2のほうが良いかと思います。

E-TWS-1は??

E-TWS-2もそうなんですが、得意な曲と不得手な曲がはっきりしているので、いまいちオススメすることができません。動画を見る分にはあまり問題ありませんし、音割れちゃうとは言えそれなりに聞けるので、買っても実用に耐えないということはないと思うのですが、どれかを選んで、と言われれば積極的にE-TWS-1をお勧めすることはないかな、と思います。

ダイソー 完全ワイヤレスイヤホン大集合

Appendix. 操作方法

ボタン操作

再生/一時停止L(左)ボタンまたはR(右)ボタン×1回
音量を上げるRボタン×3回
音量を下げるLボタン×3回
次の曲へRボタン×2回
前の曲へLボタン×2回
電話にでる/電話を切るLボタンまたはRボタン×1回
着信拒否着信時にLボタンまたはRボタン 2~3秒長押し
音声アシスタント(Siri/Google)LボタンまたはRボタンを2秒押す

初回接続方法(iPhoneの場合)

充電ケースから本体を両方とも取り出すと、ペアリングモードに入ります。iPhoneであれば、設定アイコンからBluetoothメニューを選択すると、数秒後に一番下に以下のように「BTTWSL1」と出てくるので、これをタップすれば接続されます。

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