文房具を買うためにイオン(AEON)の文房具売り場をふらふらしてたら、3.5mm-Lightning変換アダプタを見つけました。そのお値段はなんと、398円(税抜き)。これまでダイソーやキャンドゥで見かけることはありましたが、税抜き500円していましたし、最近見かけることはなくなってきました。果たして格安で買えるこのアダプタ、品質はどうなのか購入して確認してみました。
製品概要
本製品は、iPhone7以降のLightning端子しか搭載していないiPhoneやiPadで一般的な有線イヤホンを使うためのアダプターです。iPhoneから3.5mmイヤホンジャックが排除されてからしばらくはiPhoneに付属していたのですが、そのうち付属しなくなってしまったものです。
本製品はM-ALL株式会社製で、デザインは日本、製造は中国で行われているようです。型番等は特になさそうで、JANコードは「4580527805662」です。タイトルどおり、日本一のスーパーチェーン「イオン」の文房具売り場で発見しました。
スペック上、本製品がApple純正品と違うところは、「通話・リモコン操作・マイク機能」には対応していないことです。あくまでイヤホンで音楽を聞くためのアダプタということになります。
対応機種はiPhone7以降、対応OSはiOS15まで対応と書かれています。iOS15までと書かれているものの、iOS16でもきちんと使うことができました。
外観
ぱっと見の見た目は純正品とよく似ていて、写真ではあまりわかりませんが、両端は白、ケーブル部分はグレーです。
100均に売っていたLightning変換アダプタはLightning端子がプラスチックでできていて、しかも片側のみでしたが、本製品は金属でできていて、かつ、どちら側でも差し込み可能となっており、お値段の割には優れています。
Apple純正品と比べると、一回り大きいことがわかります。下の写真の上が純正品、下が本製品になりますが、コネクタ部分の大きさ、ケーブルの太さ、長さともに大きいことがわかります。ケーブルの長さは4.5cm、Lightning端子側は、箱の説明によると穴のサイズが約4mm×8mmほど必要なようです。
音質や使い勝手
今回、ソニーの「MDR-EX155AP」とダイソーから最近発売された「高音質ステレオイヤホン No.4915」を使って試聴しました。
本製品はLightning端子に接続してから認識されるまで数秒かかります。箱にも「本製品にイヤホンを接続後しばらくたってから音を流してご使用ください」と書かれています。この一呼吸を忘れて接続後すぐに再生すると、iPhoneのスピーカーから音が流れてきたりするので、静かな場所で使うときは注意したほうがよさそうです。
音質面では、音楽を聞く限り純正品と比べてもさほど劣化している印象はありません。悪くないです。ノイズに関してはイヤホンによるようで、「MDR-EX155AP」では特にノイズは気になりませんでしたが、ダイソーの「No.4915」では明らかにホワイトノイズ(サーっていう音)が聞こえます。音楽を鳴らすと気にならないレベルですが、イヤホンによってノイズが目立ったり目立たなかったりする点は要注意かと思います。
一番の問題はボリュームで、最低(無音から+1した状態)ボリュームでも、純正品の4段階目くらいの大きさの音になってしまい、さらに+1して2段階目にするとかなり大きな音になってしまいます。大きい音が苦手で、普段から小さい音で聞く人はやめておいたほうが良いかと思います。
なお、マイクで録音できるか試してみましたが、マイクは使えずに本体の内蔵マイクで拾った音が録音されていましたので、使えないようです。
総評
複数店のイオンで確認したわけではありませんが、全国に存在するイオンで手軽なお値段で購入できる本製品は、イザというとき?に1コ持っておいても良いかなぁと思うくらいの製品です。ただし、大きなボリュームが苦手な方にはオススメできません。
本製品はあくまでも音楽を聞くこと専用なので、電話やWeb会議などでも使う可能性がある場合は、3倍程度の金額にはなってしまいますが、純正品の「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」を購入したほうが良いと思います。3倍といっても1300円くらいです。
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