TRUEFREE O1 オープンイヤーイヤホン リーズナブルな価格の空気伝導イヤホンをレビュー。その使い心地はどう?

TRUEFREE O1 1000円以上イヤホン

TRUEFREEブランドが販売しているオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン「O1」は、いわゆる空気伝導式といわれる方式のイヤホンです。骨伝導式のイヤホンと近いものですが、指向性の強いスピーカーを耳の近くに配置して、空気振動で音を伝える方式のイヤホンです。TRUEFREEからサンプル品をいただくことができましたので、初めての空気伝導イヤホンをレビューしてみたいと思います。

概要と特徴

TRUEFREE O1(ゼロワンではなく、オーワン)は、TRUEFREEブランドとして発売されているオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンです。マニュアルに書いてある製造元は「Shenzhen Ginto E-Commerce Co.,Limited」となっていて、調べてみるとAmazon等で人気の「SOUNDPEATS」ブランドを展開しているメーカーと同じでした。SOUNDPEATSは中国のBluetoothイヤホンメーカーの中では老舗で、信頼性のあるメーカーの1つと言えます。そんなTRUEFREEの「O1」は以下の特徴があります。

  • 完全ワイヤレスで耳をふさがず軽い装着感の空気伝導イヤホン
  • 16.2mmダイナミックドライバーを搭載
  • 低音補強アルゴリズムを搭載し、迫力のあるサウンドが楽しめる
  • SBC、AACコーデックに加え、LDACも搭載
  • 60msの低遅延を実現するゲームモードを搭載
  • マルチポイント機能を搭載、2台の端末を同時接続可能
  • 単体で10時間、ケース込みで45時間の再生時間
  • ENCノイズキャンセリングを搭載、デュアルマイクでクリアな通話音声
  • IPX4の防水性能
  • 定価5380円(Amazon)とリーズナブルな価格(期間限定でさらに割安!)

本機「TRUEFREE O1」は、通常売価5380円のお値段の割にはかなり高機能です。最大の特徴は空気伝導式のオープンイヤー型イヤホンであることは最初に書いた通りです。本体部分が大きめであることを生かして、16.2mmの大口径ドライバーを搭載していて、迫力のある音を奏でることに貢献しています。

また、スペック上はSBC、AACコーデックでの接続が可能と書かれていますが、Android機で接続してみたところ、なんと高音質なLDACコーデックで接続されてしまいました。なぜスペックに記載されているのかはわかりませんが、実際できてしまったので記載しておきます。

TRUEFREE O1 LDAC対応

接続面では「マルチポイント機能」を搭載しており、2台の機器と同時接続が可能です。スマホとPCを同時に接続しておくと、スマホの電話とPCのWeb会議を1つのイヤホンで賄うことができるので、とても便利な機能です。

防水性能はIPX4。汗などの飛沫を防御することができるので、ジョギングなどにも安心して使うことができます。

パッケージ内容

パッケージの内容はシンプルで、本体、充電ケース、USB TYPE-Cケーブル、マニュアルのみです。

TRUEFREE O1 パッケージ内容

外観

充電ケース

まず箱を開けると充電ケースが出てくるのですが、思わず「でかっ」っと思ってしまうくらい大きいです。本体が大きいので仕方ないですが、‎9.76cm×7.18cm×3.35cmあります。色はブラックではなく、グレーです。しっかり作られていますが、いかにもプラスチックの箱、という印象で、価格相応といったところです。電池残量は正面の白色LEDが3段階で光ることでわかります。

TUREFREE O1 ケース

背面に充電端子がついていて、充電はUSB TYPE-Cで行います。

TRUEFREE O1 充電ケース

ふたを開けるとこんな感じで本体が収納されています。内側は光沢のある黒です。ふたは開けやすいです。

TUREFREE O1 充電ケース

本体

本体は耳に掛けるように装着するので、耳掛けがついた独特の形状をしています。TRUEFREEロゴの上部分がタッチパネルになっています。

TUREFREE O1 本体

内側はこんな感じです。画像中央あたりにある楕円形の部分から音が出ます。ここが耳穴あたりにくるように装着します。

TUREFREE O1 本体

装着イメージはこんな感じ(マニュアルから抜粋)。はさむように装着するわけではなく、耳の上に引っ掛けるように装着します。耳掛け式のイヤホンに近い装着感です。

TUREFREE O1 マニュアル

他の機種と比べてみた

ケースの大きさをAirPods Pro(第2世代)と比較してみました。一回り以上大きいのがわかると思います。

TRUEFREE O1 and AirPods Pro

骨伝導イヤホンと方式の違いを比較してみました。写真の骨伝導イヤホンはShokzの「OpenMove」です。わかりにくいですが、真ん中がTRUEFREE O1、その右側にあるのがOpenMoveの音が出る部分。TRUEFREE O1は音の出口のようなものがありますが、骨伝導(OepnMove)にはそれがなく、たいらになっています。

TRUEFREE O1 and Shokz OepnMove
TRUEFREE O1 and Shokz OepnMove

音質・使用感

音質レビュー

本機「TRUEFREE O1」を初めて聞いた印象は、「広がりのあるサウンドで、案外音楽が楽しめるなぁ」という印象です。カナル型イヤホンとは明確に雰囲気が違います。

全体的にはAirPods Proのようなカナル型とは音の方向感はだいぶ違い、解像感や細かな明確さは落ちますが、案外しっかり音が出て、メリハリがあります。音質面では骨伝導イヤホンで価格が比較的近く(とはいってもかなり高い)、定番品の「Shokz OpenMove」よりも一歩抜きんでている印象です。

低音域はカナル型と比べるとどうしても軽くなりがちで、沈み込んむような低音やズンズン頭に響いたりするほどの低音にはなりません。ただ、低音補強アルゴリズムを搭載しているためか、すごく痩せているという感じはなく、それなりに鳴ってるような印象です

中音部のギターやボーカルはちゃんと聞こえます。前述の通り分離感はあまりないですが、そのかわり音に解放感というか、広がりが感じられます。

高音部分は、意外と頑張ってる印象です。骨伝導式のShokz OpenMoveは高音域は詰まってしまいますが、TRUEFREE O1はこもっている感じはないくらいには聞こえます。

これまで安いラインの骨伝導イヤホンしか聞いてこなかったのですが、本機「TRUEFREE O1」は定価5000円台の製品としては十分満足がいくものだと思います。3COINSで売っている2500円の骨伝導イヤホンや、Shokz「OpenMove」よりは音が良いと思います

なお、LDAC(Android機)とAAC(iPhone)で聞き比べてみましたが、あまり明確な差は感じられませんでした。本機は耳の穴をふさがずに音楽を楽しむイヤホンなので、細かい違いを表現しきることは難しいのかもしれません。

マイク性能

本機は「ENCノイズキャンセリング」を搭載し、かつデュアルマイク構成で、通話の音質にこだわっているようです。実際にZoomを使ってWeb会議をしてみましたが、こもり感はなく、きちんと相手に伝わる音質をしていました。通話やWeb会議に使うには十分な性能を持つと思います。

動画視聴時の遅延・最低音量・音漏れ

Youtubeで動画を見てみた限りでは、遅延をほとんど感じることはなく、ニュースや音楽などを違和感なく視聴することができました。動画視聴も実用性十分だと思います

iPhoneの場合、ボリュームを最低にしてもそれなりに大きな音になってしまう機種もありますが、本機については結構小さい音になりますので、大きな音が苦手な方も問題ないと思います。

本機はオープンイヤー型のイヤホンなので、音漏れは全くないわけではありません。小さい音量であれば気にならないレベルですが、迫力重視で大きめの音で聞いていると、何聞いているかわかるくらいにはもれますので周りの環境は注意したほうが良いと思います。

総評

TRUEFREE O1

比較的リーズナブルな価格で購入できるオープンイヤーイヤホン「TRUEFREE O1」は、周りの音をちゃんと聞きながら音楽が楽しめるイヤホンです。

骨伝導イヤホンのような締め付け感もなく装着感は良好ですし、音質も音楽が聴けるレベルの仕上がりです。機能面でもマルチポイント接続に対応していたり、非公式ながらLDACにも対応するなど、非常に高機能な仕上がりです。

本機をジョギングで使ってみましたが、ずり落ちたりすることなく安定して装着できました。頭の後ろ側に回り込むように装着するShokz OpenMoveと違い完全ワイヤレスなので、使用感はカナル型の完全ワイヤレスイヤホンに近いものです。聞いているボリュームにもよりますが、あまり大きくしなければ外の音はしっかりと耳に入ってくるので安心できますし、IPX4の防水もついているので汗を気にすることもないので、特にジョギングしたり、外で活動する方には良い製品だと思いました

なお、外部の音をなるべくシャットアウトしたり、音質を最重視する方には向いていません。本製品に限らず、骨伝導イヤホンや空気伝導イヤホンは外の音を聞きながら別な音を聞くためのものです。こういうニーズがある場合は、素直にカナル型イヤホンを購入したほうが良いと思います。

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