【レビュー】ダイソー 完全ワイヤレスイヤホン G036 No.3202 2023年夏の新作1000円イヤホンは日本人技術者がチューニングした「臨場感ある迫力サウンド」!

1000円以上イヤホン

ダイソーの1000円(税込み1100円)で購入できるBluetooth完全ワイヤレスイヤホンは、2021年5月頃に登場した「TWS001」以来、2023年8月時点では、色違いを除いて5種類ほど登場していると思います。特に今年4月に登場した「TWS002」は、女性を意識した洗練されたデザインとそこそこの音質で、初代からの品質の向上は目覚ましいものでした。そして、2023年8月、また新しいイヤホンが登場しました!

今回の新作Bluetooth完全ワイヤレスイヤホンは、「臨場感ある迫力サウンド」「動画もゲームも音ズレなく、ストレスフリー」と書かれたパッケージで、製品型番は「G036」で、製品番号は「3202」(Bluetooth接続の際のデバイス名は「DG036-01」)。特徴を読むとかなり音質と使い勝手にこだわっていて、当サイトでこれまでレビューしてきていまいちだった点を一気に解消している様子。気合が入っていると思われるこの「完全ワイヤレスイヤホン G036 No.3202」、実際のところはどうなのか、レビューします!

(2023.12.18)2023年12月、また新しい製品が出ました。2022年7月に出たG273のバージョンアップ版に当たるもので、再生時間が大幅に伸びています。

概要・特徴

ダイソーの2023年8月新作完全ワイヤレスイヤホン「No.3202」(DG036-01)のパッケージには「臨場感ある迫力サウンド」と前面に書かれています。裏面の特徴などをまとめると以下のような感じで、これまでにないこだわりを感じる製品です。

  • 臨場感ある迫力サウンド
  • 動画やゲームの音ズレを軽減する「ゲームモード」搭載、遅延時間0.06秒。
  • 日本人技術者がチューニングした日本人向けの音質
  • 登録可能端末数(マルチペアリング):最大4台。
  • イヤホン単体で最大8時間の長時間連続再生(ケース併用では最大24時間)
  • 片耳のみで使用可能
  • 本体のボタンは物理ボタン
  • ケースのふたはマグネット式。充電端子はUSB TYPE-C。

パッケージ背面の特徴部分には音質に関する記述がかなり長く書かれていますが、それは後ほど音質の項目で触れるとしても、それ以外の機能でもかなり気合が入っています。

まず、音楽再生時間ですが、最大で8時間です。これまでダイソーで販売されていた完全ワイヤレスイヤホンの最大再生時間は3~5時間といったところだったので、この最大再生時間は相当長く、最近売られている値段が高いイヤホンと同等といってもいいスペックです。

次に、「ゲームモード」の存在です。ダイソー完全ワイヤレスイヤホンの初代「TWS001」は、音が遅延してしまい映像とのズレが激しく、動画を見るには不向きな製品でした。本品は「ゲームモード」にすることによって、音と映像の遅延時間を0.06秒(60ミリ秒)まで縮めることができる機能が搭載されています。ただし、説明書によると、ゲームモードではバッテリーの持ち時間が3割程度減少するとされており、代償もそれなりにあるようです。

そして、「マルチペアリング」に対応しています。「マルチペアリング」とは、このイヤホンに対して複数の親機をペアリング(登録)しておける機能で、同時に2台以上接続できる「マルチポイント接続」とは別物です。本機では、最大4台登録することができて、一番最後に接続した親機(=スマホ)と自動的に接続する仕様になっています。ということは、接続を切り替える際は、今接続している機器を切断したうえで、切り替え先の親機(=スマホ)のBluetooth設定から「DG036-01」を選んで接続し直す、ちょっと面倒な操作が必要になります。再度ペアリングするのと手間はさほど変わらないので、個人的にはさほど恩恵を感じませんでした。

接続の際にサポートされているコーデックはSBCのみ、一般的により高音質・低遅延とされるAACコーデックやapt-Xコーデックには対応していません。

DG036-01
DG036-01

その他、パッケージや説明書から読み取れるのは、片耳のみでも利用することが可能なこと、防水機能はついていないこと、といったところです。

スペック面では、これまでの1000円完全ワイヤレスイヤホンを凌駕し、2~5000円クラスに近い機能を搭載してきており、かなり優れていると言えるでしょう。

パッケージ内容

パッケージ内容は、本体、充電ケース、取扱説明書、イヤーピース(S/M/L、Mは本体に装着)で、充電ケーブルは付属していません。別途USB TYPE-Cのケーブルが必要です。

今回、ケーブルは付属していないものの、なんと替えのイヤーピースが付属しています!替えのイヤーピースが付属する点でも音質へのこだわりを感じる気がします。

ダイソー Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン No.3202 DG036-01 パッケージ内容

外観

充電ケース

ケースは長方形で黒色、表面は艶消しの梨地加工が施されています。購入した個体はよく見るとところどころにキズがあったり(例えば写真の右側中央あたり)、表面仕上げが雑だったりします。ケースのクオリティは高いとは言えず、4月に出た「TWS002」の完成度の高さに比べるとやや残念です。サイズは幅6cm、奥行3.8cm、高さ2.9cmで、高さはそれなりにありますがコンパクトなほうです。

ダイソー Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン No.3202 DG036-01

ケース内側の見た目の加工はそんなに悪くありません。ふたの固定はマグネット式になっていて、開閉はしやすいです。が、ふたをパカパカ開けたり閉めたりするとわかるのですが、ぶらぶらしていてとても安っぽい感覚です。ダイソーの初代完全ワイヤレスイヤホン「TWS001」とか、株式会社ラティーノ製の「E-TWS-1」「E-TWS-2」と同じ感じです。音質にお金をかけたせいなのか、ケースのつくりは今一つと言えます

また、本体の取り出しやすさに関しては、この形状のイヤホンとしては普通ですが、若干の注意が必要です。左側を例にとると、まず人差し指をケース左上のくぼみに入れて本体を引っ掛けます。ここまではなかなか良いです。次に、親指を本体右下に添えてケースからつまみ上げるのですが、ここで本体の形状が台形になっているせいで、力を入れるとするっと下向きに力が流れてしまい、失敗すると落としそうになります。駅のホームなんかで取り出したりするのはやめておいたほうが無難かと思います。

ダイソー Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン No.3202 DG036-01

充電用の端子はUSB TYPE-Cで、充電ケース前面に配置されています。その下には青色LEDで4段階のインジケーターがあり、バッテリー残量を確認することができるようになっています。

ダイソー Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン No.3202 DG036-01

充電ケースをAirPods Pro(第2世代)と比べてみました。横幅はほぼ同じ、縦は短め、高さは1.4倍くらいあります。

本体

本体の大きな特徴は、新発売される機種としては珍しい物理ボタンを搭載している点です。ボタンの感触はやや硬めで、ちょっと触れたりしたくらいで押されることはなく、誤動作の心配は不要かと思います。大きさは小さめ、表面は艶消し加工が施されていますがつるつるで、指紋などの汚れはそれなりにわかります。正直なところ、見た目は安っぽい感じが否めません。これも音質にお金をかけたせいなのか・・・

ダイソー Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン No.3202 DG036-01

左右は別形状なので、ケースへ収納する際に間違うことはありません。

ダイソー Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン No.3202 DG036-01

イヤーピースを外すとこんな感じです。ジョイント部分は網で覆われています。

ダイソー Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン No.3202 DG036-01

AirPods Proと比較するとこんな感じです。結構小さいことがわかると思います。

音質・各種性能

音質レビュー

通常、イヤーピースはMサイズを使うことが多いのですが、今回のダイソーの新作完全ワイヤレスイヤホン「No.3202」に最初から付属していたMサイズのイヤーピースでは低音が抜けてしまうので、付属していたLサイズのイヤーピースに替えてレビューしています。付属のイヤーピースはやや硬めで柔軟性が低いことから、密閉度が低いようです。

本機「No.3202」のパッケージの特徴欄には、「日本人技術者がチューニングした日本人向けの音質」、具体的には「全ての音域、演奏の解像度を上げ、より一体感が増すようにバランスをとりつつ中低音の力強さと切れのいいリズム感を演出しました。ボーカルの伸びを意識し、高音の余韻に浸ることが出来る、立体的なサウンドをお楽しみいただけます。臨場感あふれるサウンドであなたの世界に没頭できます。」と書かれています。これを真正面からとらえれば、これまでの1000円完全ワイヤレスイヤホンで軒並みいまいちだった高音域の伸び、解像感が意識的に改善されているような期待が持てます。

パッケージ通りになっていることを期待して聞いてみたのですが、正直な感想は「なるほどね、」です。全体感としてはドンシャリ+中音域を持ち上げたような感じです。100均イヤホンにありがちなぼやーんとした感じは少なく、音域間のまとまり感は悪くはないです。ただし、音のキレ、音と音の分離感は良いとは言えず、少ない音で構成されたシンプルな曲であれば悪くないのですが、いろんな音が鳴っている楽曲では音の輪郭が曖昧になり、全体の音がひとまとまりになってやってくるように感じてしまいます。また、楽器やボーカルのハリやツヤが薄く、乾いた感じの音づくりになっている感じがしました。

低音域は深く沈み込む感じやズンズンくる感じははないですが、それなりに強めに響いてきます。中音域を相当意識したであろうチューニングがなされていて、中音域は朗らかな感じで聞こえてきますが、ソニーやオーディオテクニカなどの数々の音響機器メーカーのチューニングとは傾向が明らかに異なります。高音域については100均のイヤホンにしては比較的良く鳴らしているほうですが、やや中音域に埋もれがちな傾向です。パッケージに書かれている「余韻」は何を指しているのか・・・。

ダイソーの他の機種、例えば直近の新機種である「TWS002」と聴き比べると、「TWS002」のほうが中音域と高音域のバランスが良い明るいサウンドですが、音の締まり感は今回の新作「No.3202」のほうが良い印象です。

イヤーピースを変えると・・・

今回、イヤーピースは付属のLサイズを使いましたが、ソニーの「ハイブリッドイヤーピース」に替えると低音域・高音域が改善され、解像感も少し向上する印象です。「ハイブリッドイヤーピース」のほか、finalの「TYPE-E」、audio-technicaの「完全ワイヤレスイヤホン専用イヤーピース」、100均のイヤーピース数種類を試していますが、改善効果は「ハイブリッドイヤーピース」が一番良く、それなりに印象が変わるので、多少の出費を厭わないようであれば替えることをお勧めします。ただし、ハイブリッドイヤーピースに替えると、充電ケースに本体を押し込むようにして格納しないと充電が始まらない場合がけっこうあるので注意が必要です。

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遅延・音量・マイクの音質など

本機「No.3202(DG036-01)」をiPhoneに接続してYoutubeを視聴してみたところ、通常モード(ミュージックモード)でもほぼ違和感なく視聴することができました。ゲームモードにするとさらに遅延が減るようで、よーく見ると確かにさらに違和感が減っているような気がしますが、通常の動画視聴に関しては通常モードでも十分実用的ではないかと思います

安いワイヤレスイヤホンは、iPhoneの場合にボリュームを最小にしても大きめの音になってしまうことがあります。本機はボリュームを最小にした場合、だいぶ小さい音になりますので、大きな音が苦手な方でも十分対応できると思います

マイク性能は若干こもり気味ですが使えそうです。Zoomを使って確認したところ、ややこもって聞こえますがそれなりに声を拾っている印象です。周囲の騒音の状況次第では相手が聞き取りにくい場面も出てくるので、大きめのはっきりした声でしゃべったほうが良いと思います。

総評

ダイソーから発売された新しい完全ワイヤレスイヤホン「No.3202」は、音質にこだわったようなパッケージの説明ですが、モノとしてのつくりはそれなりで、音質についても抜きんでて良いというわけではない、何とも言い難い製品です。

音質的にはめちゃくちゃ悪いわけではなくそれなりにまとまっていている印象ですが、高音域や解像感にもう一歩欲しい感があります。イヤーピースを変えると改善しますが、全く別物に化けるわけではありません。

本機「No.3202」は、いろいろな音が重なっているようなにぎやかな音楽には向いておらず、Jazzなどの比較的シンプルな音楽、あるいは動画の視聴などといった用途に向いていると思います。本機はボーカルが結構前に出て聞こえる印象で、かつバッテリーの持ちも8時間と優れていることから、動画の視聴がメインでたまに音楽も、という方には良い選択なのではないかと思います

一方で、音楽を中心に動画も楽しみたい、ということであれば、同じダイソーの中で選ぶなら「TWS002」が良いと思います。「TWS002」はモノとしてのつくりも良いですし、音質ではクリアさが上、かつ動画視聴に関しても実用的といった印象です。

ダイソー以外であれば、2023年9月6日までの限定ではありますが、ゲオの「QT13」がなんと980円(税込み1078円)で購入できるセールを実施しており、こちらを購入することをお勧めいたします。「QT13」は音質的にもお値段以上でダイソー製品とは一線を画すものであり、動画視聴も問題なく、マイクの音質も良好なので、最良の選択肢の一つではないかと思います。既にオンラインストアではSOLD OUTですが、近所に店舗があれば在庫があるケースも多いと思いますので、ぜひご確認を。

もう1つ、お値段が1500円(税込み1650円)になってしまいますが、ダイソーの別業態「THREEPPY」で販売されているミニワイヤレスイヤホンもオススメです。大きさは小さく、よりさらに小さく、音質は低音域・高音域とも本機「No.3202」よりしっかりしていて、防水、AACコーデックに対応しています。ただし、バッテリーの持ちは今一つです。

Appendix. 操作方法

ボタン操作

本機「No.3202」の操作は左右の物理ボタンを押して行います。

再生/一時停止L(左)ボタンまたはR(右)ボタン×1回
音量を上げるRボタン長押し(1秒ごとに1段階音量増)
音量を下げるLボタン長押し(1秒ごとに1段階音量減)
次の曲へRボタン×2回
前の曲へLボタン×2回
電話にでる/電話を切るLボタンまたはRボタン×1回
着信拒否着信時にLボタンまたはRボタンを1秒長押し
音声アシスタント(Siri/Google)LボタンまたはRボタンを2秒長押し
ゲームモード ON/OFFLボタンまたはRボタン×3回

コメント

  1. Naohiro Yoshikawa より:

    会社で使う会議用ワイヤレスイヤホンなのでお財布にインパクトの少ない物でマイクがまともなものを探していました。

    ダイソーの1000円イヤホンや、他社の3000円程度のイヤホンを取り上げたサイトはたくさん見つかりますが、実際にマイクの性能を評価しておられたサイトはこちらだけだと思います。とても参考になりました。貴重な情報をありがとうございます。

    個人的に誤操作が無い物理ボタンのイヤホンが好みなのとUSB-C充電、電池の持ちといった要因から、本日No.3202(DG036-01)を購入しました。もう品薄感は無いのですね。久我山の何でもない小規模店舗で当たり前のように並んでました。

    マイクの性能はご指摘の通りそれなりですね。意識的に大きめの声ではっきり発話したほうがよさそうですが、リモート会議では当たり前のことなのでストレスは感じません。ダイソーの300円有線イヤホンと比べてみましたが、音質では有線がクリアな音を拾いましたが音の大きさはNo.3202のほうが勝りました。

    また、音楽再生した時の品質もそれなりの安っぽい音だと思いました。音楽を楽しむなら別の選択をするべきですが価格を考えたら立派だと思います。

    あとはやっぱり物理ボタン。誤操作ストレスが無いのはいいです。

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