2023年5月1日に発売になったスリコのデジタルデバイスのうち、1500円というリーズナブルな値段のワイヤレスイヤホンが本機「ワイヤレスイヤホン クリアケース」です。本機はインナーイヤー型のイヤホンで、本体の形はAirPods 第3世代にどことなく似ています。また、ケースは透明素材でできていて、中の色が透けて見えるようになっているオシャレ仕様。見た目以外の品質も含め、レビューしていきます。
(2023.12.09)一時期在庫がなくなっていましたが、どの店舗でも在庫が復活しているようです。
概要・特徴
スリコの2023年5月の新製品「クリアケースワイヤレスイヤホン」は、見た目のおしゃれさもありますが、以下のような特徴を持っています。
- コロンとした丸みのある可愛らしいデザイン、クリアケースから透けて見えるパステルカラーがお洒落
- AirPodsに似ているインナーイヤー型
- AACコーデック対応
- 連続再生時間 約6時間、ケース充電は約2回分
- マイク搭載で通話に対応
本機「クリアケースワイヤレスイヤホン」はアイボリー、ベージュ、ピンク、パープルの4色展開です。本体色とクリアケースの内側の色が一緒になっています。
イヤホン本体の性能はノイズキャンセリングや外音取込みといった機能はありませんが、AACコーデックに対応し、連続再生も6時間可能であることなど、ワイヤレスイヤホンとして標準的な性能を持っています。また、外箱や店頭のPOPには書かれていませんが、マイクも内蔵していて、通話やWeb会議等にも対応可能です。
なお、外箱にも記載がありますが、本機は防水仕様ではありません。
パッケージ内容
パッケージの内容は本体のほか、充電ケース、充電用USB TYPE-Cケーブル、取扱説明書兼保証書です。なお、今回はベージュ色を購入しています。
本機をペアリングする際のBluetooth機器名は「Clear Music」です。
外観
充電ケース
本機の商品名にもなっているとおり、充電ケースはクリア樹脂で覆われています。ふたは完全にクリアで、それ以外の部分は内側の色が透けて見えるようなスケルトン仕様です。
充電端子はケース下側についていて、端子はUSB Type-Cです。
ケースの内側はこんな感じ。ステムを収納する部分が向かい合うように配置されています。この配置の場合、収納する場合には耳から外してくるっと回転させて格納する形になり、ひと手間かかるので個人的にはあまり好きではない配置です。
収納するとこんな感じ。
本体
本体の形はAirPods 第3世代をかなり意識しているように見えます。ステム(本体から伸びているところ)の部分にはくぼみがあり、ここがタッチセンサーになっています。これはAirPodsも同じようなつくりです。
内側はこんな感じ。ステム下部の充電端子のつくりもAirPodsそっくりです。
音が出てくる部分です。EarPodsと比べると大きめの開口ですが、AirPods 第3世代と似たような感じです。
全体的にAirPods 第3世代をかなり意識して作られているようです。AirPods 第3世代は保有していないので、手持ちのAirPods Pro(第2世代)、EarPodsと比べてみました。AirPods Proとサイズはほぼ同じかやや小さく、重量は片耳の実測値が3gなので軽いです。ちなみにAirPods Pro(第2世代)が5.2gなので、比べれば明らかにわかるくらいの差があります。
音質・使用感
音質レビュー
結論から言えば、本機「クリアケースワイヤレスイヤホン」の音質は値段の割には良いほうだと思います。全体的にこもっている感じはありませんし、何かの音楽を聞いていて音がボワついたりといった破綻もなく、普通に聞ける音を鳴らしてくれます。
低音域に関しては軽めで、ズンズン響くような感じや重厚感はありません。耳に差し込むポジションを意識しながら手で押し付けるように聞くと結構低音が響きますので、装着感の問題かもしれません。中音域はこもることはないですし、ボワついたりすることもなく、変に引っ込んだりすることもありません。高音域も適度に鳴っているので、不満は特に感じないと思います。
全体的に破綻はなく、概ねいい感じで聴くことができる音作りではないかと思います。低音域や中音域の特性からか、平面的でややドライな感じの音です。楽器演奏の息遣いみたいな細かい臨場感や緊張感までは伝わり切らず、淡々と音を伝えているような印象があります。とはいえ、このお値段でこんなことは望むべくもないので、このお値段であれば十分満足のいくサウンドではないかと思います。
なお、インナーイヤー型なので当たり前ですが、大きめの音で聞いていると結構外に音漏れするので注意する必要があります。AirPodsでも派手に音漏れしますので、本機に限った話ではありません。
マイクの性能
外箱には書いてありませんが、本機はマイクを内蔵していて、通話等にも使うことができます。Zoomで試してみたところ、若干こもったような感じはありますが、普通に話していれば相手にきちんと声が伝えられるくらいの性能でした。
Web会議や通話には問題なく使うことができると思います。
動画視聴時の遅延・最低音量
Youtubeで動画を見てみた限りでは、遅延をほとんど感じることはなく、ニュースや音楽などを違和感なく視聴することができました。動画視聴も実用性十分だと思います。
iPhoneの場合、ボリュームを最低にしてもそれなりに大きな音になってしまう機種もありますが、本機については結構小さい音になりますので、大きな音が苦手な方も問題ないと思います。
総評
おしゃれでお値段もリーズナブルな本機は、音質面においても及第点を付けられるレベルで、動画視聴も問題なく、マイク性能についても及第点という感じで、価格にしては良くできている機種なのではないかと思います。少なくとも5月1日に発売されたイヤホン・ヘッドホンの中では、本機「クリアケースワイヤレスイヤホン」が一番バランス良くできていると思います。
レビューするにあたって、有線のEarPodsとも聞き比べしてみましたが、EarPodsのほうが低音域が強調されていて重厚感のある音ではありますが、低音域以外の部分では本機「クリアケースワイヤレスイヤホン」も善戦している印象でした。
Appendix. ボタン操作一覧
再生/一時停止 | LまたはRのタッチセンサーを3秒長押し |
音量を上げる | Lタッチセンサー×2回 |
音量を下げる | Rタッチセンサー×2回 |
次の曲へ | Lタッチセンサー×3回 |
前の曲へ | Rタッチセンサー×3回 |
着信応答 | LまたはRのタッチセンサー×1回 |
通話オフ | LまたはRのタッチセンサー×1回 |
着信拒否 | LまたはRのタッチセンサーを3秒長押し |
Appendix. スペック
重さ | 約30g (充電ケース) / 約3g (イヤホン本体 片耳) |
防水規格 | 防水機能なし |
再生可能時間 | 最大46時間 (イヤホン本体のみ) |
充電時間 | 約1.5時間 (イヤホン) / 約1.5時間 (充電ケース) |
充電端子 | USB TYPE-C |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 |
Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック | SBC / AAC |
パッケージ内容 | 本体、充電ケース、 USB TYPE-Cケーブル、 取扱説明書兼保証書 |
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