2024年6月、ダイソーからまたまた新しい完全ワイヤレスイヤホンが発売されました!名前は「完全ワイヤレスイヤホン(TWS004)」、商品番号はNo.4223です。
パッケージは水滴をあしらったデザインで、いかにも防水に対応していそうな雰囲気をまとっています。早速購入してきましたので、レビューしていきたいと思います!
ダイソー「TWS004」の特徴・機能
- IPX4防水規格に対応した完全ワイヤレスイヤホン
- イヤーフック付きで、快適な装着感を実現
- 本体のみで約6.5時間、充電ケース併用で最大16.5時間の再生時間
- Bluetooth Ver.5.3対応、対応コーデックはSBCのみ
ダイソーが2024年6月に発売した、新しい完全ワイヤレスイヤホン「TWS004」は、防水規格「IPX4」に対応しています。
IPX4規格は、「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」レベルとされています。日常に置き換えると、多少の雨や水しぶき、汗などがかかっても大丈夫、というような、いわゆる「日常生活防水」レベルです。
本体にはイヤーフックがついています。防水性能と合わせてスポーツで利用することを想定しているようで、ダイソーの製品紹介ページでも「スポーツ中にも最適なイヤホンです」と書かれています。
連続再生時間は本体のみで約6.5時間確保されています。日常の通勤・通学には十分な時間と言えます。また、充電ケースを組み合わせると約16.5時間再生できますので、1泊2日程度であれば、旅行や出張にも不自由なく使えると思います。
対応するコーデックはSBCのみとなっており、AACなどには対応していません。スマートフォンと接続すると、「DAISO_TWS004」という名前で表示されます。
本機に使われているメインプロセッサは、格安イヤホンでおなじみZhuHai JieLi Technology(珠海市杰理科技股份有限公司)の「AD6983D2」です。このプロセッサ自体はAACコーデックにも対応しているはずなんですが、なんで対応しないのでしょう?
パッケージ内容
TWS004のパッケージ内容はシンプルで、本体、充電ケース、取扱説明書のみです。取扱説明書は表面が日本語、裏面が英語です。日本語に変なところはなく、必要十分な内容です。
ダイソー「TWS004」の外観
充電ケース
充電ケースは楕円形をしていて、実測値で横幅56.6mm、奥行き45mm、高さ30.3mmでした。
重量は本体収納時で実測約32.9g、ケースのみで25.4gです。AirPods Pro(第2世代)が本体込みで約62gあるので、重さは軽いほうです。
ふたの開閉部に白色LEDが4つついています。
ふたを開けると、4つのLEDがはっきり見えるようになります。
白色LEDを使っていることや表面処理のなめらかさから、見た目は一見良い感じですが、開閉部まわりの工作精度は甘く、接合部が若干がたがたしているようにみえます。
実際に手に持ってみると、丸っこい形が良く手になじみます。ただ、プラスチック感と重量の軽さ、ふたを開け閉めしたときのパカパカ加減、工作精度の関係から、安っぽい感じがするのは否めません。
ただ、これがたったの1000円(税込み1100円)だと考えると、結構頑張っていると思います。
やや不思議なのは、ふつう、技適番号は1つなのですが、本機は左右で技適番号が違います。使い勝手に影響があるわけではありませんが。
本体
本体はダイソーの1000円イヤホン初のイヤーフックがついたタイプで、重量は約3.7gで比較的軽量に仕上がっています。
イヤーフックは固定されていて、向きを変えたり外したりすることはできません。
円形のくぼみ部分がタッチセンサーになっているので、ここをタップして操作を行います。
全体的な仕上がりは荒さが残ります。局面のところは滑らかさに欠けますし、接合部分の仕上がりは荒いです。
ジョイントノズル部分は楕円形で、イヤーピースもそれに合わせて楕円形をしています。
装着感
本体の大きさは小ぶりで、違和感なく装着することができました。重量が軽いこともあって、装着感は悪くありません。
また、イヤーフックがどれだけ有効なのかわかりませんが、少なくともジョギングをしていても落っこちたりすることはありませんでした。
音質・使い勝手
音質レビュー
本機をAndroid(Xiaomi Mi 11 Lite 5G)とiPhoneに接続して聞いてみたところ、スマートフォンの設定のせいなのか、本機自体の特性かはわかりませんが、サウンドの傾向に違いがあるようです。
最初にAndorid機でいろいろ聞き比べをしていたのですが、その際の本機の全体的な印象は、「100均ぽい特徴があるサウンドだなぁ」です。低~中音域のところに少しですが風呂場で聞いているようなぼんやり感があり、力強さはありますが、全体的に音の輪郭があいまいで、ヌケ感がありません。
そのあとでiPhoneに接続して聞いてみたのですが、ヌケ感が不足しているのは否めないですが、低中音域でのぼんやり感はさほど感じることなく、全体的に落ち着いた感じの音に聞こえてきます。
Android、iPhoneとも、低音域はズーンというような沈みこむ感じではありませんが、強調気味に鳴っている印象です。ベースは輪郭はややあいまいで、ぼんやりした感じがあります。バスドラムも音圧はありますが、深みは若干欠ける印象です。
中音域に関しては、AndroidとiPhoneで音に違いがあり、Androidはわりとごちゃついていて、音の輪郭はぼやけ、ぼわぁんとした感じがちょっとあります。一方で、iPhoneで聞くと、音の輪郭はやや甘いですが、ぼわぁんとした感じはAndoridほど感じず、それなりにうまくまとまっている感じがします。
高音域はAndroid,iPhone共通で、ある程度のところまで鳴っているように聞こえますが、天井感があり、スカッとしたヌケの良さはなく、やや粗さを感じさせます。力強さはあるものの、低中音域のぼわぁんとした感じがぬぐえず、少し残念な印象です。
特にAndoridの場合、声が高い女性ボーカルで、シンセサイザー+スネアドラム+ハイハット+シンバルがっつり、みたいな曲は高音域がキンキン耳についてしまい聞き疲れしやすいです。
iPhoneで同じ曲を聞くと、そこまで疲れる感じはないですが、逆にややおとなしい音の印象です。
音の広がり感は多少感じられますが、音は真ん中あたりの近い位置で鳴っている印象です。
遅延/ボリュームコントロール
Youtubeでニュースや音楽を視聴してみたところ、遅延に関してはさほど気になることもなく、普通に視聴することができました。ミュージックビデオではほんの少しタイミングがずれたりする気もしますが、じっとそういう目で見れば何となくおくれているかなぁ、という感じなので、及第点と言えると思います。
iPhoneに接続して聞くと、最低ボリュームが大きかったり、音量を上げたらいきなり大きくなったりする場合がありますが、本機の最低ボリュームは、AirPods Proの2段階目くらい、そこからのボリュームの上がり方は穏やかなので、大きい音量が苦手な方も問題なく使えると思います。
マイク性能
マイクの性能を試すため、Web会議(Zoom)で本機を使ってみたところ、かなりこもってしまい、相手は聞き取りにくい音になってしまっていました。
残念ながら実用的とは言えない音質で、マイクはなるべく使わないようにしたほうが良いでしょう。緊急でどうしても使う場合は、かなり大きい声で、はっきりとしゃべるようにする必要がありそうです。
まとめ
2024年6月に発売された、ダイソーの新作完全ワイヤレスイヤホン「TWS004」は、IPX4の防水(防滴)性能を備え、イヤーフックがついた、スポーツ用途を意識したイヤホンです。
1,000円(税込み1,100円)というお値段なので、性能は最低限に近いですが、連続再生時間は本体のみで6.5時間を確保しており、フルマラソンも走り切れる時間を確保しています。
音質はAndroid、iPhoneで傾向が異なり、Androidではぼんやり感が強めで押しが強めのサウンド、iPhoneではぼんやり感はあまりなく、やや低音が強めですが落ち着きのあるサウンドになります。どちらで聞いても高音域はあまり出ていないので、音のクリアさはありません。
本機「TWS004」に関して、当サイト的な評価としては、iPhoneに接続して聞くならアリかな、という感触です。Androidを使う場合は、スポーツ用途ではアリですが、音質のことを考えると、積極的にオススメはしません。
2024年6月時点において、ダイソーで併売されているイヤホンは「TWS002」と「E-TWS-1」あたりですが、iPhoneの場合は本機「TWS004」と「TWS002」はどちらでも良いかと思います。耳が小さめの方は「TWS002」のほうが最初からイヤーピースが小さいので適しているかもしれません。Androidの場合は「TWS002」一択かと思います。
なお、2,000円出せるなら、圧倒的にゲオの「GRFD-TWS QT27」のほうが満足度は高いと思います。さすがに倍の金額するだけのことはあり、特に音質面とマイクの実用性は段違いにQT27のほうが優れています。ゲオが近くにある方は、お財布事情が許せば「GRFD-TWS QT27」も選択肢の1つとしてご検討ください。
Appendix.ボタン操作一覧
再生/一時停止 | LボタンまたはRボタン×1回 |
音量を上げる | – |
音量を下げる | – |
次の曲へ | Rボタン×2回 |
前の曲へ | Lボタン×2回 |
着信応答 | LボタンまたはRボタン×1回 |
電話を切る | LボタンまたはRボタン×2回 |
着信拒否 | LボタンまたはRボタンを2秒長押し |
音声アシスタント(Siri/Google) | LボタンまたはRボタンを2秒長押し |
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