【100均イヤホン】ダイソー ブルートゥース 高音質ステレオイヤホン BT004 500円のBluetoothイヤホンの実力は?

ダイソー Bluetoothイヤホン BT004 500円イヤホン

ダイソーの店頭で売ってると思ったらいつの間にかなくなっている、500円のBluetoothイヤホン。2022年3月現在は白い「BT003」と黒の「BT004」の2種類が販売されています。このBluetoothイヤホンは「買い」なのか、まずは「BT004」を聞いてみました。

概要

ダイソーで売られているBluetoothイヤホンは500円のものと1000円のものがあり、今回の「BT004」は500円(税込550円)のものです。こちらは以前レビューした1,000円のBluetoothイヤホンと違い、左右がワイヤーでつながっているタイプになります。500円のブルートゥースイヤホンは2種類あり、もう1つは白の「BT003」になります。ハウジングの形状が違いますので、音も違います。

本体のほかにUSBケーブルと説明書がついています。

特徴

パッケージには音に関する特徴は特に書いてありません。連続再生時間が約7時間、Bluetooth5.1対応、ハンズフリー通話対応が特徴のようです。裏面のスペックを見ると、遅延や音質に影響がある「対応コーデック」は「SBC」のみとなっています。最近のBluetoothイヤホンはたいてい「AAC」という規格にも対応しているのですが、本品はSBCのみです。SBCのみの場合は、動画閲覧時に画像よりも音が遅れたりすることが多い(必ずしもそうではない)ので、若干気になるところです。

BT004 パッケージ裏面

外観

パッケージから取り出して触った感じは悪くありません。右側にリモコンが付く形です。実際装着してみると、右側はやはり若干引っ張られるような感じがあります。

BT004 全体

ハウジング部分はプラスチックでできていて、有線のALシリーズと比べると軽くて安っぽい感じがします。数千円で売っている音響機器メーカーの同様のイヤホンの場合、たいていハウジング部分にマグネットがついていて、首からかけた時にくっついてぶらぶらしないようになっているのですが、本品は特にそういう便利機能はついていないようです。

BT004 ハウジング部分
BT004 ハウジング部分

例によってイヤーピースはペラペラで装着して上を向くと低音が抜けてしまいます。外してみるとメッシュのシールが貼られています。また、L/R表示はハウジング内側の付け根に書かれていますが、とても見にくいです。

BT004 ハウジング
BT004 ハウジング2

リモコン部分のつくりは悪くありません。ボタンはカチっとしていて押しやすく、アソビも少ない感じです。充電用のコネクタはmicroUSBになっています。リモコン全面にはステータスを表すLEDが、裏側にはマイクと思われる穴があります。どちらも似たような形をした穴なので、ぱっと見ではどちらがどちらかわかりません。

BT004 リモコン
BT004 リモコン部分。つくりは悪くありません。

音質

全体的な印象・解像感

全体的な印象は低~中音域のモワっとした音が取り切れず解像感が失われています。空間的に狭くて、真ん中のほうで音が鳴っていて広がりに欠けています。情報量が多い曲だと解像感のなさと空間的な狭さが災いして全体が団子状態になって真ん中からドーンと来る印象になり、いまいち気持ち良くありません。

これを買うなら音質的には同じダイソーの完全ワイヤレスイヤホン「TWS001」にイヤーピースを付け替えたもののほうが圧倒的に音がいいので、音楽を聞くだけで動画は見ないなら、TWS001を買ったほうがいいと思います。音質・取り回しの良さも含めて+500円の価値はあります。

音域バランス

低音域はしっかり出ている印象で、バスドラムはしっかり響いてきますし、低めのベース音もしっかり聞こえる印象です。低音域~中音域に情報量が多い曲だと、モワっと感が増幅されてしまいます。中音域は力強く鳴りますが、輪郭が甘くてモワっとしており、1枚布を通したようなはっきりしない音です。中音域に比べて高音域は出ておらず、バランスが悪いこともモワっと聞こえる原因だと思います。高音域は全く出ていないわけではないですが、他と比べて圧倒的に足りておらず、ヌケの悪さが目立ってしまいます。

遅延度合い・マイク

本品のコーデックはSBCのみですが、遅延は比較的少なく、たいていのYoutubeコンテンツはほぼ不満なく視聴できると思います。目検ですが、80±20ミリ秒くらいの遅延ではないかと思います。

電波はちょっと弱めのようで、普通に近くで使っている限りは問題はありませんでしたが、扉2枚くらい挟んだ部屋で途切れたりする事象が発生しました。

マイクはふつうに使えます。若干こもっている感はありますが、音はちゃんと拾っていますので、Web会議などに使うことは十分可能ではないかと思います。

総評

Bluetoothイヤホンの中では最安値クラスの本品「BT004」ですが、音質は全く聞けないわけではないけど解像感・空気感が低く、高音域はあまり出ない、低音域は割と出るという形なので、音楽鑑賞にはやや不満が出るかなぁと思います

SBCコーデックのみの割には遅延が少ないので、YoutubeやDAZNなどのスポーツやニュース、バラエティ系の視聴用途であれば、不満を感じず十分使えるものと思います

ちなみに、白いBluetoothイヤホン「BT003」も別途レビューする予定ですが、BT003を買うならBT004を買ったほうが良いと思います。また、音楽用途に限定するなら、ダイソーならTWS001のほうが満足度が高いと思います

キャンドゥにもBluetoothイヤホンが500円(税込み550円)で売っており、どうしても550円以上出したくない、ということであれば、ダイソーの2品よりもキャンドゥの500円Bluetoothイヤホンを買ったほうが多少マシだと思います。

また、できればイヤーピースは変えたほうがいいと思います。手に入れやすいものだとソニーの「ハイブリッドイヤーピース」が良いと思います。400円以内で買えると思います。これに替えると、低音域がしっかり出るようになり、かつ、首を動かしても音が安定します。

安いものは用途次第なので、買う際はよくレビューなどを参照して買っていただけたらと思います。

Appendix. スペック

通信方式Bluetooth標準規格 Ver5.1
出力Bluetooth標準規格 Power Class 2
通信距離見通し距離 約10m
対応プロファイルA2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデックSBC
対応コンテンツ保護SCMS-T方式
伝送帯域20Hz~20,000Hz
電池持続時間連続再生時間:約7時間
連続待ち受け時間約24時間 *使用条件により異なる
バッテリーの容量80mAh
バッテリーの種類リチウムイオンバッテリー
充電時間約2.5時間

イヤホン部分

型式ダイナミック型
ドライバーΦ10.0mm
出力音圧レベル96±3db
再生周波数帯域20Hz~20,000Hz
インピーダンス32Ω

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