3COINS(スリーコインズ)はおしゃれなデジタル雑貨が売ってます。まさに先日、3COINSの完全ワイヤレスイヤホンをレビューしたばかりですが、2022年ゴールデンウィーク、さらにデザインに磨きをかけ、商品性を磨いた製品が登場しました。Bluetoothイヤホン、完全ワイヤレスイヤホン、Bluetoothヘッドホン、そして骨伝導イヤホンなどなど、カラバリ展開も含めてかなり気になる製品群です。
今回、骨伝導イヤホンを購入してみました。骨伝導イヤホン自体が初めてなのですが、スリコの骨伝導イヤホン、果たしてどんなものなんでしょうか。
(2023.01.07)長らく在庫切れ状態が続いていましたが、年が明けた1月7日に店頭で復活していることが確認できました。
(2022.05.22追記)「マカロン型ワイヤレスイヤホン」と「ワイヤレスヘッドホン」も購入してレビューしましたので、良かったら読んでみてください。
概要・特徴
3COINSの「骨伝導ワイヤレスイヤホン」、大人気らしく結構売り切れの店舗もあるようです。カラーバリエーションは「グレー」「ピンク」の2パターンで、淡くてやわらかい色調です。今回はグレーは売り切れだったので、ピンク色を買いました。
3COINSホームページなどに書いてある製品特徴は以下のとおりです。
- 耳をふさがないので周りの音が聞こえる、安心で快適な装着感
- 耳の後ろ側から引っ掛けるだけで音楽が楽しめる
- 軽量(約30g)かつコンパクトで持ち運びしやすい
- マイクが搭載されているのでハンズフリーでの通話も可能
- IP4(IPX4?)相当の防水機能
一番大きな特徴はもちろん「骨伝導イヤホン」ということで、耳の穴には何も突っ込まないため、周りの音が完全に聞こえることです。カナル型のイヤホンとは真逆の方向性ですね。
中身はシンプルで、本体、USBケーブル(micro-B)、取扱説明書です。Amazonでこういう商品を買うと多言語のシンプルなマニュアルがついていることが多いのですが、さすがスリコ、ちゃんとしたマニュアルが付属しています。USBはいまどきmicroUSBなので、ちょっと残念です。
製品仕様には防水の項目があり「IP4(相当)」と書かれています。マニュアルにも以下のような表記があります。
本製品は耐水性IP4(相当)がありますが、完全防水ではありませんので本製品を水中に入れないでください。
骨伝導ワイヤレスイヤホン 取扱説明書より引用
ここに書かれている表記「IP4」って、正確には防塵に関する保護仕様なので、耐水性能を示すのであれば「IPX●」になるはずです。おそらく「IPX4」と書きたかったのではないかと思われます。IPX4であれば、水の飛まつに対しての保護になりますので、水につけるとか、プールやお風呂で使うなどといった用途はNGだと思います。せいぜい運動の際に汗がついても大丈夫、くらいに思っておいたほうが良いと思います。
外観
3COINS店頭に行くとサンプル品がおいてあるケースが多いので、それをみれば一目瞭然ですが、思ったより小さい筐体をしています。購入するとき、男の自分でも大丈夫かな、と少し躊躇したのですが、きちんと使うことができました。装着の際は、ワイヤーを頭の後ろにまわして、耳に引っ掛けるような形で装着します。耳の「耳珠」という部分の手前のところ、こめかみの下あたりに丸い部分が当たっているイメージです。
操作系は右側に集まっていて、電源ボタンと充電コネクターが右側についています。電源ボタンはタッチセンサー式になっていて、ここを長押しすると電源がONになったりOFFになったりします。丸い部分はシリコン?ゴムのような柔らかめの素材になっています。つけてみた感じですが、なんか当たっている感じは当然ありますが、強い締め付け感があるわけではありません。3時間ほどつけっぱなしにしてみましたが、痛くなるということはありませんでした。
音質など
音質・使うべきシチュエーション
骨伝導イヤホンは今まで使ったことがなく、比較軸を持っておらず、これがいいものなのか悪いものなのか正直わかりません。これまで聞いてきたイヤホンと比較すると、音質は異質なものです。低音はほとんど聞こえてこなくて、中音域、高音域はそこそこって感じです。ダイソーに売っている安くて小さめのBluetoothスピーカーで鳴らしたような音にかなり近い感じがします。
音が鼓膜に届く手段が違うので一概に比較すべきものではない気がしますが、いい音で音楽を聞く、というコンセプトのものではないと思うので、これはこれでよいのではないかという気がします。子供が寝ているときにBGM代わりに何かを聞きながら作業をしたい、聞きながら子供の泣き声に耳を傾けておきたい、といった子育て中、あるいはオフィスで誰かに話しかけられる可能性がある場合なんかに良いと思います。「自分以外聞こえない状態でBGMを鳴らしながら、外の音も聞きたい」シチュエーションにはドハマリします。
ただ、骨伝導イヤホンではよく言われますが、3COINSのこの骨伝導イヤホンも、けっこう音漏れします。かなり小さい音で聞いていればほとんど気になることはないと思いますが、普通の音量で聴いているとちゃんと音漏れします。静かな環境で、1m程度の距離であれば漏れた音がシャカシャカ聞こえちゃうので注意が必要です。
遅延度合い・マイクなど
遅延については、Youtubeでドラム演奏動画を見ても違和感なく見ることができましたので、割と低遅延といえると思います。動画視聴も問題なく楽しむことができそうです。
マイクについてiPhoneの電話アプリで電話してみたところ、相手方にはクリアに音声が伝わっており、問題なく通話することができました。相手の音声もきちんと聞こえてきますので、電話やWeb会議などで問題なく使えるものと思います。
電波感度は良いとは言えません。外で試したわけではありませんが、家の中でドアを開けたまま5mくらい離れた別な部屋に行ったところで「Disconnected」と言われました。3COINSの「完全ワイヤレスイヤホン」では問題なく聞けた場所なので、割と感度は弱めなんじゃないかと思います。同じ部屋の中では特に問題ないので、実用上は大丈夫だと思います。
総評
街中のスリーコインズでこんな製品が買えるようになったことが単純にすごいなぁと思う「骨伝導ワイヤレスイヤホン」ですが、外音を聞きながらBGM的に何かを聞きたい、という用途には最適なものだと思います。Amazonを見ても3COINSのこの「骨伝導イヤホン」は最安値クラスなので、骨伝導イヤホンの入門的存在として良いのではないかと思います。
骨伝導イヤホンといえば「Shokz(旧AfterShokz)」が有名ですが、Shokzの製品はそれなりに値が張るものが多いので、最初は3COINSの骨伝導ワイヤレスイヤホンを使ってみて、常用するようになってもっと良い製品が欲しくなった時に検討しても良いのではないかと思います。
Appendix. 操作方法
ボタン操作
電源を入れる/切る | 電源ボタンを3秒長押し |
電話を受ける | 電源ボタンを短押し |
電話を切る | 通話中に電源ボタンを、短押し |
着信拒否 | 着信中に電源ボタンを長押し |
音楽の再生/一時停止 | 電源ボタンを短押し |
次の曲へ | 電源ボタン×2回 |
前の曲へ | 電源ボタン×3回 |
音声アシスト機能 | 電源ボタンを2秒長押し |
初回接続方法(iPhoneの場合)
電源マークの部分を長押しすると、電源が入ってペアリングモードに入ります。iPhoneであれば、設定アイコンからBluetoothメニューを選択すると、数秒後に一番下に以下のように「B_Music001」と出てくるので、これをタップすれば接続されます。
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