ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003 レビュー 音質が異なる3種類のUSB-Cイヤホンを聞き比べ

ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003 500円イヤホン

ダイソーから、新たにUSB Type-Cに対応した500円(税込み550円)イヤホンが3種類(6色)登場しました。今回はパッケージに音質の違いが書かれています。001(No.4125)が「きらびやかな高音域」、002(No.4208)が「リズム際立つ重低音」、そして003(No.4222)が「バランスの良い表現力」と書かれています。パッケージに書かれた音質の違いがとても気になったので、3種類とも買ってみましたので、比較なども含めてレビューしたいと思います!

概要・特徴

  • USB Type-Cに直接差し込んで使える、DAC搭載イヤホン
  • ケーブル長1.2m、リモコンマイク付き
  • アルミニウムハウジング
  • 10mm径ダイナミック型ドライバー搭載、16bit/48kHzに対応

3機種とも仕様はほぼ共通で、DAC搭載でたいていのUSB Type-C搭載機器で使えること、リモコンマイクつき、アルミニウムでできたハウジングといったところです。

パッケージの対応機器にはAndroidスマートフォン・タブレット、Windows、Macが書かれていますが、iPhone 15やUSB-Cを搭載したiPadでも使うことができます

ハウジングの形状は、ちょっと前に発売された300円のイヤホンとほぼ同じものが2つ(001/003)、見たことないものが1つ(002)です。カラーバリエーションは各機種2種類用意されています。今回は001からイエロー、002からブラウン、003からパープルを選んで購入しています。

ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003

外観

きらびやかな高音域(001、No.4215)

本機のハウジング部分は、今年(2024年)発売された「高音質ステレオイヤホン(ブリリアントスタイル)No.1671」と同じ形状をしています。

ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001
ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003

ハウジングは完全ワイヤレスイヤホンほどは大きくないので、耳にすっぽりはまります。

ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003

リモコンは3ボタンタイプで、ボリュームの+-と、センターのボタンでは1回押しだと再生/停止、2回押しだと曲送りといった操作体系です。リモコン裏にはマイクがついています。

ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003
ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003

端子はUSB Type-Cです。3.5mmのイヤホンジャックではありません。

ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003

リズム際立つ重低音(002、No.4208)

本機のハウジング部分は、300円の高音質ステレオイヤホン(ポップスタイル、No.1657)(クラシックスタイル、No.1684)と同じ形をしています。

ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003
ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003
ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003

リモコンは共通の3ボタンタイプです。

ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003
ダイソー Type-Cイヤホン(マイク付き)001/002/003

バランスの良い表現力(003、No.4222)

本機のハウジングはいままで見たことがない形状です。リモコン、端子は002と同じなので省略します。

音質・使い勝手

今回登場した「Type-Cイヤホン(マイク付、001/002/003)」を聞き比べてみると、確かに音質に差がつけられていることがわかります。音のベースになっているのが「バランスの良い表現力」と書かれている003(No.4222)で、そこから高音域を強調したものが「きらびやかな高音域」の001(No.4215)、低音域を強調したものが「リズム際立つ重低音」の002(No.4218)といった格好です。ある意味パッケージ通りでわかりやすいです。

「バランスの良い表現力」の003(No.4222)を聞いてみると、マイルドな音で聞きやすいですが、音がややこもっていてクリアさに欠ける印象です。低音域は鳴っていますが抑え気味でボリューム感はなく、沈み込むような音は出せず軽い感じです。

中音域はボーカルなどは比較的明瞭で聞きやすいです。一方で、昔からある100均イヤホン風味が入っていて、風呂場みたいなぼわーんとした感じが軽く入っていてやや締まりがなく、こもった感じに聞こえてしまいます。

高音域に関しては、ちゃんと聞くとそれなりに出ているように感じますが、音に天井感があってシンバルの音など若干ながら濁りが生じてクリア感に欠けるのと、中音域のモヤっとした感じに埋もれてしまいがちな印象です。

音の広がり感は少なく、狭い空間の近いところで音が鳴っているような感覚になります。

「きらびやかな高音域」(001、No.4215)は、003の傾向は引き継いだうえで、低音域を少し、高音域をまあまあ強化したような音をしています。003と比べるとメリハリ感がでて、こもり感が軽減される(なくなるわけではない)のですが、その代償として、女性ボーカルなどでは声質によっては刺さり感が出る場合があるようです。

「リズム際立つ重低音」(002、No.4208)は、003から低音域を思いっきり強調したような感じです。低音域はかなり強いですが輪郭はあいまいな感じで、中音域のぼんやり感と結びついて全体的には締まりがない感じに聞こえます。一方、締まりがない中で高音域は浮き出てくるような感じで聞こえてくるので、いわゆるドンシャリな音に仕上がっていると思います

DACの出来具合は?

本機3機種は、内蔵している「DAC(Digital to Analog Converter)」を通じてデジタル音声をアナログに変換して音を鳴らしています。

iPhoneにつないでみると、機器名「AB13X USB Audio」と認識されます。この機器名は、同じダイソーで販売されている「USB Type-C変換ケーブル」 「充電しながら使えるUSB Type-C変換ケーブル」と同じ名称です。

使っているDACがおそらく一緒なためか、挙動も似ていて、曲が終わって次の曲がかかるとき、冒頭が切れてふわっとボリュームが上がってくるような感じで曲が始まることが頻繁に発生します。

USB Type-C変換ケーブルについては、これに加えてボリュームコントロールにやや難がありましたが、ボリュームに関しては普通で、最低の音量はやや大きめではありますが、急に大きくなるといったことはなく、違和感なく使うことができると思います

AL-002,USB Type-Cイヤホン(No.0425)と比べてみる

音質を比較すべく、300円イヤホンの中でも音質に定評があるAL-002と、ちょっと前に発売された「USB Type-Cイヤホン(No.0425)」で聞き比べてみました。

聞き比べ見ると、AL-002や「USB Type-Cイヤホン(No.0425)」のほうが音がクリアで全体的なバランスが良い感じです。特にAL-002はApple純正のUSB Type-C変換ケーブルを使って聞いていますが、やはり300円とは思えない音をしていると思います

「USB Type-Cイヤホン(No.0425)」に関しては、今回レビューしている機器同様にDACを搭載しています。iPhoneに接続すると「USB KW1.0」と認識されるので、今回の3機種とは違うDACを搭載していると思われます。曲の冒頭が切れる点は一緒なのですが、No.0425のほうはややホワイトノイズが聞こえたり、「プッ」と小さい音がたまに聞こえたりといった事象が発生します。

マイクの音質

有線だけにマイクの音質は良好で、Web会議などでもクリアではっきり声を伝えることができます。

まとめ

今回レビューした「きらびやかな高音域」001(No.4125)、「リズム際立つ重低音」002(No.4208)、「バランスの良い表現力」003(No.4222)は、DAC(デジタルアナログコンバーター)を搭載し、USB Type-C接続に対応したイヤホンです。

パッケージには音質についての記載があり、実際聞いてみると003のバランスタイプをベースに高音域を強調した001、低音域を強調した003といった感じの差がありました。3機種いずれもややボヤっとしていてこもったような印象を感じる音づくりで、最近ダイソーから発売されたイヤホンにしてはややいまいちな印象を受ける結果となりました。

001、002、003のなかではどれがオススメかといえば、正直なところどれを選んでもさほど満足度に変わりはないと思いますが、個人的には一番メリハリが感じられた「リズム際立つ重低音」の002(No.4206)になるかなぁと思います。低音が苦手なら次点の「バランスの良い表現力」003(No.4222)かなぁといったところです。003よりも001のほうが音ははっきりしているのですが、001はやや聞き疲れしそうな音なので、比較的マイルドな003を次点にしてみました。

今回の3機種に縛られなくてよければ、「リモコンマイク付 USB Type-Cイヤホン」のほうが、ホワイトノイズなどでやや劣る面はあるものの、音のバランスの観点では良いかなぁと思います。

ダイソーのUSB Type-CでDACを搭載したオーディオ機器は、いずれも曲の頭が切れる現象が起きるので、USB Type-Cの有線にこだわらないなら、同じ500円で出ているBluetoothイヤホンの「BT007」「BT008」のほうが良いと思います

有線にこだわるなら、Appleの純正「USB-C ヘッドホンジャックアダプタ」やAndorid系なら例えばUGREEN「USB C-3.5mm イヤホン変換アダプター」などの比較的安価でまともな変換アダプターを購入したうえで、300円のダイソー「AL-001」「AL-002」等を購入したほうがよほど満足度は高いと思います。音質を第一に考えるなら、このまともなアダプター+AL-001/002が一番オススメかなと思います

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