今回レビューするのはダイソーで500円で買えるワイヤレスイヤホンで、2023年12月にリニューアルされたブラック色の「BT008」です。基本性能は白の「BT007」と全く一緒ですが、音質は異なることがわかりました。黒バージョンと白バージョンの比較と合わせて確認していきます!
BT007のレビューでも書いていますが、本品はBT001/BT002、BT003/BT004、BT005/BT006と過去3回リニューアルしていて、今回が4回目です。これまでは見た目や機能にほとんど違いはなかったのですが、今回は充電端子がUSB Type-Cになり、それに合わせてリモコンの形状が変わっています。
概要・特徴
- Bluetoothイヤホンとしては格安の500円(税込550円)で購入できる!
- マルチポイント接続機能搭載
- 連続再生時間7時間、連続待ち受け75時間
- ハンズフリー通話対応
- USB Type-C充電対応
- Bluetooth Ver5.3対応
BT008の特徴はBT007と基本的に同じで、USB Type-C充電端子搭載、マルチペアリング対応、Bluetooth Ver.5.3対応などです。ハードウェア的に同じであることはリモコン裏に書かれている技適番号が同じ「211-221217」であることからもわかります。この技適番号を総務省の電波利用ホームページからこの番号で検索すると、本品の届出業者名は「radius Co., Ltd」となっています。radius社は家電量販店などでよく見かけるオーディオ機器メーカーです。BT007/BT008ともまともなメーカーが関わっている製品のようです。

パッケージには書いていないけどとても便利な機能「マルチペアリング」は、2台のスマホに同時接続することができる機能です。私用のスマホと会社のスマホなんかで共用するときに便利です。なぜパッケージに書かないのか疑問ですが・・・。
- 1台目のスマートフォンとペアリング
- 1台目のスマートフォンのBluetoothをOFF
- 2台目のスマートフォンとペアリング
- 1台目のスマートフォンのBluetoothをON
- 1台目のスマートフォンの設定アプリから、登録済みの「DAISO_BT007」を選択し接続
- 2台同時待ち受け(マルチポイント)になる
パッケージ内容
ダイソー「BT008」の本体以外の付属品はマニュアルのみです。充電用のUSBケーブルはついていないので、持っていない場合は購入する必要があります。

マニュアルはきちんとした日本語で、2分ほどの動画説明を見ることができるQRコードがついています。説明動画はコンパクトでわかりやすいので、機械が苦手でも全く接続できないということはないと思います。
外観
ハウジング部分
ダイソーBT008のハウジング部分はプラスチック製で、ケーブル接続部にL/R表示があります。デザインはBT004/BT006と同じです。

正面はこんな感じ。プラスチック製であることが一目でわかっちゃいます。

イヤーピースのジョイント部分は網で覆われています。

リモコン部分
リモコン部分は新形状で、BT007と全く同じです。

上がBT007、下がBT008です。同形状ですね。

音質・各種性能
BT007の時は音が変になる「逆相」と呼ばれる状態でしたが、BT008はそんなこともなく、普通に聞くことができます。付属のイヤーピースの場合、自分には右側が合わなかったので、今回はソニーのハイブリッドイヤーピースMサイズを装着してレビューしています。イヤーピース交換での音質の変化は比較的少ないですが、ぴったりしている分低音の響きが良くなるのと、若干ながら解像度が上がります。
全体的に音のバランスは良いです。高音域の伸びが少ないのでややこもっている印象もありますが、角のとれたやわらかい音が出てきます。
低音域は過度に主張するほどではないですがそこそこの音で聞こえます。中音域はBT007と違ってぼわぁんとした感じは少なく、割と良い感じです。一方で、高音域についてはBT007より抑え気味で、クリアさに欠ける印象を受けてしまいますが、聞き疲れしにくい音になっているともいえるかと思います。
音の空間的な広さはあまり感じることはなく、狭い空間の中で音が出ている印象です。
500円でこれくらいの音質ならあまり後悔することはないのではないかと思います。
BT008/BT007を音質的にみてどっちを選べばよいかというと、落ち着いた音質が良ければBT008を、ぼんやり感はありますが派手な音質が良ければBT007を選べばよいと思います。
遅延・音量・マイクの音質
本機、ダイソー「BT008」でYoutubeを視聴すると、若干の遅延を感じます。実際にAndroidスマートフォン「Xiaomi Mi 11 Lite 5G」を使って遅延の計測をすると、BT007とほぼ同じ414msでした。スマホ自体の遅延が70ms程度あるので、実際は340ms程度です。いくつか計測すると250ms程度であれば比較的違和感少なく視聴できるので、数値上からも若干遅延が大きめなことがわかります。

BT008のiPhone接続時のボリュームコントロールですが、AirPods Proでの最低から2番目くらいの音が最低で、その次は少しだけ大きくなり、ゼロから3段階目で結構大きくなり、4段階目はさほど変わらず、みたいな感じで大きくなっていくようです(BT007と一緒)。ボリュームコントロールはだいぶ大雑把と言えます。
BT008のマイクについてはBT007同様、けっこう優秀で、わしゃわしゃした感じが少なく、ちゃんと相手に声が届きます。自宅でのテレワークなどであれば問題なく使えると思います。
まとめ
ダイソーのBluetoothイヤホン「BT008」は、500円(税込み550円)という格安なお値段で購入できるワイヤレスイヤホンです。
4回目のリニューアルで、音質面や充電のしやすさの面で改善が施され、マルチポイント接続もできてしまうお得感の高い機種に仕上がりました。白のBT007はやや派手な音、黒のBT008はバランスよく落ち着いた音に仕上がっていて、音質的な傾向は異なります。機能面では同じなので、色で選ぶも良し、音質で選ぶも良し、という感じです。
BT007/BT008は、音質はそこまで気にせず音楽を聞く、テレワーク時のWeb会議などで使う、自分のスマホと会社のスマホの2台持ち、ワイヤレスでなるべく安価なものが欲しい、というような方、あるいは前作BT003/BT005を使っているけど、microUSBケーブルはやめてUSB-Cに統一したい、といった方、バックアップ用に1コ安いものが欲しい、という方に向いていると思います。動画視聴が中心という方は、映像と音の遅延が若干見られるので、別なものを買ったほうが良いかもしれません。
Appendix. 操作方法
ボタン操作
本機「BT008」は、リモコンで操作を行います。音量のUP/DOWNはボタンを1回押すことで、曲送り/曲戻しはボタンを2回押すことで操作ができ、使い勝手は良好です。

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