キャンドゥ Bluetooth ワイヤレスイヤホン RS-BTEMS01-BK 660円 Can★Doの新製品(株式会社ライズ製)イヤホンはちょっと値上げ。110円安いHIDISC製とどっちがいいの?

RS-BTEMS01-BK Bluetoothイヤホン

2022年11月中旬、キャンドゥで新しい種類のワイヤレスイヤホンを見つけました。株式会社ライズという会社の「RS-BTEMS01-BK」(黒)「RS-BTEMS01-WH」(白)で、価格は660円(税込み)。このイヤホンはパッケージを見ればわかるとおり完全ワイヤレスではなく、左右がワイヤーでつながっているタイプのワイヤレスイヤホンです。

キャンドゥでは以前からHIDISC(磁気研究所)製のワイヤレスイヤホン「HDBT36BK」(黒)「HDBT36WH」(白)を550円(税込み)で売っていますが、今回の「RS-BTEMS01」は660円。この110円差は昨今の物価上昇のせいなのか、はたまた機能向上しているのか、後ほど比較してみたいと思います。

概要・特徴

株式会社ライズ製の「RS-BTEMS01」は、カラーバリエーションが2色(ブラック、ホワイト)あり、今回はブラック「RS-BTEMS01-BK」を購入しました。パッケージなどからわかる主な特徴は以下のようなものです。

  • Bluetooth5.0対応、スマホ、タブレット、オーディオプレイヤーなどに対応
  • ワイヤレスで音楽が楽しめる
  • マイク付きでハンズフリー通話に対応
  • 音楽再生時間 最長8時間
  • ケーブルはフラットケーブルを採用

何の変哲もないワイヤレスイヤホンですが、強いて言えば音楽再生時間が最長8時間(商品仕様上の表記は5~8時間)と長いことでしょうか。この形状のワイヤレスイヤホンでは標準的な再生時間ですが、完全ワイヤレスイヤホンと比較すると長く音楽を再生することができます。

パッケージの内容物は、本体、充電ケーブル(microUSB)のみです。付属ケーブルからわかるとおり、本体端子はmicroUSBです。ダイソーやキャンドゥの同様な製品より100円高いので、せめてUSB TYPE-Cにしてほしかったところです。対応コーデックはSBCのみです。

キャンドゥ RS-BTEMS01-BK

外観

特徴にも書きましたが、ケーブルはフラットタイプ、いわゆるきしめんケーブルが採用されています。ハウジングはプラスチック製ですが、成型は良いほうだと思います。ぱっと見で安っぽいといった感じはありません。素材がプラスチックなので、ハウジングの部分を持ったら「軽っ!」って感じます。

キャンドゥ RS-BTEMS01-BK

写真からはわかりませんが、普通イヤーピースのジョイント部分の開口部はメッシュになっていたり簡単なガードがついているのですが、この製品は単に穴が開いているだけのように見えます。実用上問題ないとおもいますが、どうなんでしょうか。

キャンドゥ RS-BTEMS01-BK

リモコン部のボタンは丸型で押しやすいです。写真右側にマイク用の穴が開いていますが、ここからマイクや基盤がちらっと見えてしまいます。マイクは穴の真ん中についているわけではなく偏っていて、ここまで大きく穴を開けなくてもいいのではと思ってしまいます。microUSB端子は「-」ボタンの下あたりにカバーもなくむき出しの状態でついています。

キャンドゥ RS-BTEMS01-BK

外観がこんな感じなので、防水性能は全くないと考えて良いでしょう。外箱の説明にも特に記載はありません。

音質

全体的な印象

イヤーピースは付属のもので特に問題なさそうだったので、そのままの状態で使います。まず感じるのは、音がこもっています。2枚くらいベールがかかっているような印象で、解像感やヌケ感は全く感じられません。とはいえ、110円で買えるイヤホンのように中音域がぼわぁんとした感じではないので、柔らかい音ととらえれば聞けなくもないです。音の広がりは乏しく、余韻が感じられません。

低音域はきちんとでていて、比較的強めでしっかりしています。中音域も痩せている感じはないですが、こもり感から来る輪郭のぼんやりさがあり、シンプルな音だとそれなりに聞ける音になりますが、情報量の多い音楽だと中音域が団子状になって一体的に聞こえてしまいます。高音域はあまり出ていないので、音のヌケとか粒状感みたいなものはなく、こもりを感じてしまう原因となっています。

Jazz等の小編成で奏でる音楽はそれなりとはいえ聞けると思いますが、音の密度が高い最近のロック・ポップスはあまり向いていない気がします。

遅延度合い、マイクの音質など

iPhoneとつないでYoutubeを見た限りにおいては、ほぼ違和感なく視聴することができました。まれに「ん?」と思うこともないわけではないですが、660円というお値段のバイアスがかかってそう感じてしまっている気もしています。

Zoomで確認してみたところ、マイク性能はそこそこです。ある種むき出しに近い状態のせいか、音を全く拾わないといったことはないようです。リモコン部分の向いている方向によっては多少こもったりする可能性もありますが、静かな環境で普通に使っている限りでは、問題なくWeb会議等で使えると思います。

iPhoneに接続した場合の最低ボリュームでの音量もほぼ問題なく、結構小さい音で鳴ってくれます。

「RS-BTEMS01-BK」 VS 「HDBT36BK」

RS-BTEMS01-BK VS HDT36BK

今回購入した「RS-BTEMS01-BK」と、キャンドゥに以前から売っている「HIDISC」ブランドの「HDBT36BK」(白の場合は「HDBT36WH」)と比べてみました。

外観、付属品

外観的(つくり)な面ほぼ同等といってよいと思います。「RS-BTEMS01-BK」のほうは本ページで説明したとおりです。「HDBT36BK」は充電端子部分やイヤーピース取り付け部にカバーがかかっているのは良いのですが、ボタンの隙間から緑色の基盤が見えていたりしますので、結果としてつくりはたいして変わらないと言ってよいと思います。充電端子は両方ともmicroUSBなので同等。見た目は「RS-BTEMS01-BK」のほうが新型のようにみえる一方、「HDBT36BK」は付属品にS/Lのイヤーピースがついているので、付属品の面では「HDBT36BK」が勝っています。

音質

音質面ではこもり感が少なく、高音域がそれなりに出ているいという点において「HDBT36BK」のほうが優れていると思います。「RS-BTEMS01-BK」がベール2枚分だとすると、「HDBT36BK」はベール0.5~1枚分といった感じです。「HDBT36BK」は低音域がかなり強く、いわゆる「ドンシャリ」を目指した音質と言え、100均で売っているイヤホンの中では音質は良いほうといえると思います。

結論は?

結論から言えば、価格が100円安くて音質が良く付属品も多い「HDBT36BK」のほうがお買い得だと思います。キャンドウでこういうものを買うなら価格勝負な面は否めないので、安いほうがいいとなりがちですが、音質や付属品の面でも安いほうが優れているという結果となりました。

総評

これまで、ダイソーとキャンドゥで販売される「完全」ではないワイヤレスイヤホンの相場は550円(税込み)でしたが、100円高い本製品「RS-BTEMS01-BK」は、同じキャンドゥに売られている「HDBT36BK」と比べて優れている点はないと言っても過言ではなく、やはり物価上昇のあおりで100円高くなっただけのモノだったようです。

新製品なのに残念ですが、キャンドゥでワイヤレスイヤホン買うなら「RS-BTEMS01-BK」「RS-BTEMS01-WH」よりも、110円安いHIDISCブランドの「HDBT36BK」「HDBT36WH」を購入するべきだというのが当サイトの結論です。

なお、ダイソーのワイヤレスイヤホン「BT005」「BT006」と比較してどうかと問われると、音質面では僅差で「RS-BTEMS01-BK」のほうが良いかもしれませんが100円高いのが難点なので、欲しいと思ったときに見つけたほうを買えばよいのかな、と思います。

完全ワイヤレスイヤホンは落としてなくすのが怖いから、首にかけられるワイヤレスイヤホンが良いのだけど、100均以外でなるべく安くてまともなモノが欲しいということであれば、「JBL TUNE115BT」あたりが良いのではないかと思います。昨今、値上げが相次ぎこれまで2000円程度で買えていたものが倍近く値上がりしているものもありますが、2022年11月23日時点では、TUNE115BTは2000円台で買えるようです。

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