【100均イヤホン】ダイソー THREEPY 完全ワイヤレスイヤホン(MAKER株式会社製)1500円 ダイソーで一番高いTWS、高いだけの価値はあるか?

DAISO 1500円完全ワイヤレスイヤホン 1000円以上イヤホン

ダイソーが手がける300円ショップ「THREEPY(スリーピー)」で結構前から取り扱いがあって、たまにダイソー本体で目撃情報がある、1,500円(税込み1650円)の完全ワイヤレスイヤホンを入手しました。型番は特に書いていないのでなんと表現したらよいのかなかなか難しいですが、「MAKER株式会社」製の完全ワイヤレスイヤホンです。

2022年7月には1,000円の完全ワイヤレスイヤホンでUSB TYPE-C、タッチセンサー対応の新設計完全ワイヤレスイヤホンが登場しています。果たして1,500円のこの完全ワイヤレスイヤホン、1000円の完全ワイヤレスを超えているのでしょうか?レビューしてみたいと思います。

概要・特徴

THREEPYやダイソーで販売しているMAKER製の完全ワイヤレスイヤホンの特徴は以下のとおりです。

  • AACコーデック対応/Bluetooth Ver. 5.1対応
  • 連続再生本体約4時間、充電ケース(約3回分)併用で最大約16時間
  • ボタン操作方式
  • ハンズフリー通話機能

一番大きな特徴は「AACコーデック対応」です。ダイソーで現在売られている1000円のイヤホンは最大3種類(TWS001、E-TWS-2、No.8988)ありますが、どれも「SBCコーデック」という基本的なコーデックのみに対応しています。「AACコーデック」に対応していると、一般的に遅延が少なく、高音質であることが期待できます。ただ、AACに対応しているからといって必ず高音質であるとは言い切れないのもまた事実ではあります。

パッケージ画像「AACコーデック対応」

連続再生時間は本体のみで最大4時間。ケースが最大3回充電できるらしいので、最大で約16時間の再生時間となります。ダイソーに売っている完全ワイヤレスの中では標準的な再生時間、一般的には若干短めというところです。

付属品は本体、充電ケース、USBケーブル(microUSB)、マニュアルです。1500円なら替えのイヤーピースくらいついているのかと思いましたが、付属していませんでした。マニュアルは保証書も兼ねていて、購入日から3か月間の保証がついています

1500円完全ワイヤレスイヤホン 付属品

マニュアルには高温多湿の場所、水や砂のかかる場所では使用しないようにと書かれていますので、防水には対応していません

外観

ケースのふた側は、光沢のあるつるつるしたプラスチックでできていて、指紋が付きやすい加工になっています。ケース本体側はざらざらした加工です。ふたはツメで止まる仕組みなので、磁石でとまるようになっている1000円の「完全ワイヤレスイヤホン タッチセンサー TYPE-C充電対応 No.8988」よりも開けにくく、同じく1000円の「TWS001」と同じような開け心地です。

1500円完全ワイヤレスイヤホン 充電ケース

また、充電ケースは最近のモノの中ではかなりでかいです。マニュアルの仕様では横幅88mm、縦40.5mm、高さ32.5mmとなっているので、横幅が9cm近くありますTWS001,No.8988と並べてみましたが、かなり大きいことがわかると思います

1500円完全ワイヤレス、TWS001。No.8988 充電ケース比較

イヤホン本体にはイヤーフック(ウイングチップ)がついています。やや大きめなので、耳が小さい方だとうまくはまらない可能性があるかと思います。本体前方にははっきりとわかるボタンがついています。

充電ケース、本体

本体もつるつる加工のプラスチックです。加工精度は良好に見えます。本体にはどこにも左右表記がありませんが、ケースに入れるときに左右間違えて入れることはできないので、そこでどっちがどっちだかわかるようにはなっています。

本体

本体サイズは標準的で、小さいとまでは言えないですが決して大きくないサイズ感です。イヤーフックは自分には良好で、ちゃんと固定されている感があります。

音質

全体的な印象

全体的な傾向としてはことさら低音域が強調されているようなことはなく、フラットな傾向のある音作りになっています。イヤーピースが合っていないのかと思っていろいろ変えてみたりしたのですが、傾向は変わらなかったので、格安イヤホンには珍しい低音強調を感じないサウンドです。

音の広がりもそこそこあります。最新のNo.8988完全ワイヤレスと比べると横の広がりは1500円完全ワイヤレスのほうが広いと思います。音のクリアさはイマイチで、音の輪郭は丸いのですが、高い音域の音はざらついて刺さるような感覚があります。やや聞き疲れするサウンドといえるかもしれません

全体的な音質でいえば、やはり1000円の「TWS001」が抜きんでて良く、1500円完全ワイヤレスイヤホンは残念ながら1000円を凌駕するには至っていません。

なお、iPhoneでのボリューム調整については比較的ましなほうで、ボリューム最小状態だとそこそこ小さめの音になります。しかし、まともなメーカーのイヤホンからすればまだ大きめで、感覚的になってしまいますが、まともなメーカーの最小+1段階くらいの音から始まるような印象です。今回はAndroid端末でも試してみたのですが、Androidだと最小はかなり小さくなるので、Androidユーザーの方は気にする必要はないと思います

音域バランス

全体的にはフラット傾向の音質であることは先に触れたとおりです。低音域は強めではありませんが、低音域が気持ち良い音楽を鳴らすとそれなりに聞こえてきますので、全く鳴っていないということはないですが、ズンズン来るようなサウンドが好きな方は物足りなさを覚えると思います。

そのぶん、中音域が前に出てくるような感覚があり、このあたりは100均イヤホンにありがちな傾向を引き継いでいると言えるかもしれません。ただ、ぼわあんとした感じは強くないのが救いです。

高音域についてですが、残念ながらあまり出ていません。伸びが足りず、出したいところまで届いていないような印象です。ただ、ハードウェア的には出せないのに無理にイコライザーで持ち上げているような印象で、中音域と高音域の間くらいの音が結構キンキン刺さります。影響は例えばシンバル、女性ボーカルにでていて、いわゆるサ行が刺さるって感じなのかなぁと思います。

男性ボーカルのハードロックとかだとギターに紛れてそこまで気にならないのですが、女性ボーカルモノのロックバラードなんかで、最後の大サビでスネアとシンバルがバンバンが鳴って、ボーカルが声を張り上げてくるようなタイミングだと、結構耳にささる感じがあります。

遅延度合い

遅延度合いについてですが、AACコーデックに対応しているためか、さすがに大きな遅延は感じず、Youtubeを普通に違和感なく見ることができます。

Andorid AACコーデック対応

マイクに関してはイマイチです。Zoomでためしてみましたが、はっきり大きな声で話さないとこもりがちで聞こえづらくなってしまいます。ちょっとしたつぶやきとか相槌のような小声だと、相手方は多分聞き取りにくいので、使わないほうが良いのではないかと思います。

総評

1500円イヤホン

MAKER社製のこの1500円イヤホン、音全体のバランスは違和感があるものではなく、音楽もそれなりに楽しむことはできる音だと思います。しかしながら、同じダイソーで比較的手に入れやすい2種類の完全ワイヤレスイヤホンと比較して、+500円の価値があるかと問われれば、残念ながらその価値はあると言い難いという結論です

音質面では「TWS001」が圧倒的に良いですし、「完全ワイヤレスイヤホンNo.8988」と比べて音質や遅延の面で圧倒的に優れているとは言えず、むしろ音質はNo.8988のほうが若干良いような感じがあります。また、本サイトで激推ししているゲオの「QT13」は+700円ですが、音質、遅延、マイク、iPhoneでの音量面など、すべての面で優れています。

ダイソー完全ワイヤレスイヤホン 用途別のオススメ

モノデジ.infoとしては、ダイソーで完全ワイヤレスイヤホンを買う際、用途別に以下のようにオススメしたいと思います。(2022年7月末時点)

音楽を中心に楽しみたい、動画はほとんど見ない

このような方は、「TWS001」をお勧めします。

音楽も動画も楽しみたい

動画も楽しみたい方は、音質は若干犠牲になりますが、「完全ワイヤレスイヤホン タッチセンサーボタン TYPE-C充電対応」がオススメです。動画をストレスなく楽しむことができますし、音楽もそれなりの音質で鳴らしてくれます。

(番外編)ダイソーじゃなくていい&2200円なら出せる

安くて良いイヤホンとして当サイト激推ししているのはゲオの完全ワイヤレスイヤホン「SWE100QT13」です。下手に1100円出すくらいなら、もう一声頑張って、こっちを買ったほうが総合的な満足度は高いと思います。QT13は3000円~5000円クラスのイヤホンにも劣らない音質や性能を備えたイヤホンです。

Appendix. ボタン操作一覧

再生/一時停止LボタンまたはRボタン×1回
音量を上げるなし
音量を下げるなし
次の曲へRボタン×2回
前の曲へLボタン×2回
着信応答LボタンまたはRボタン×1回
通話オフLボタンまたはRボタン×1回
着信拒否LボタンまたはRボタン 2秒長押し
リダイヤル待ち受け中にLボタンまたはRボタン×2回

Appendix. スペック

重さ約37g (充電ケース) / 約5g (イヤホン本体 片耳)
防水規格なし
再生可能時間最大4時間 (イヤホン本体のみ)
充電時間約90分 (イヤホン) / 約90分 (充電ケース)
充電端子microUSB
Bluetooth規格Bluetooth 5.1
対応コーデックSBC / AAC
パッケージ内容本体、充電ケース、
microUSB & USB-A ケーブル、
取扱説明書

コメント

タイトルとURLをコピーしました