スリコの2024年4月の新製品が出ました!イヤホンは「ミニクリアワイヤレスイヤホン」(1500円)と、「オープンイヤーイヤカフイヤホン」(2000円)の2種類、ヘッドホン「EDRワイヤレスヘッドホン」(2500円)が1種類です。
今回は、1500円(税込み1650円)で購入できる「ミニクリアワイヤレスイヤホン」をレビューしたいと思います。ミニクリアワイヤレスイヤホンはブルー、カーキ、イエロー、ピンクの4色構成で、購入したのは「ブルー」です。
同時に発売された「オープンイヤーイヤカフイヤホン」もレビューしましたので、気になる方は読んでみていただけると嬉しいです。
「ミニクリアワイヤレスイヤホン」の特徴・機能
- コロンとしたコンパクトなデザイン
- ストラップが付属しており、バッグなどにつけて持ち歩ける
- 春らしいカラフルなカラー展開
- AAC/SBCコーデック対応
- IPX4の防水性能
- 連続再生4時間
スリーコインズの「ミニクリアワイヤレスイヤホン」は、デザインが一番大きな特徴といってよいと思います。
天面がクリア仕上げになっている小さい充電ケースにストラップの組み合わせは非常に良くできています。本体もかなり小さいです。
性能面でもそこそこの仕上がりで、対応コーデックはAAC・SBCの2つに対応。スマホに接続すると「ss music」という名前で、AACでつながります。
防水性能もIPX4がついていて、汗やしぶきなどには耐えられるレベル。
本体が小さい分、再生時間は約4時間と少ないです。片耳のみで使うこともできるので、どうしても長い時間使いたい場合は、片耳を交互に使うと使用時間を延ばすことができます。
本機は低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンで装備している機能は一通り網羅しています。ベーシックな性能を搭載しているイヤホンと言えると思います。
パッケージ内容
パッケージの内容は、本体、充電ケース(ストラップ付)、イヤーピース(S/M、Mは本体に装着済)、充電用ケーブル(USB Type-C)、取扱説明書兼保証書です。
取扱説明書は日本語で丁寧に書かれていますし、何より保証が6か月ついているのは良い点です。
外観
充電ケース
充電ケースの天面はクリアで、中身が良く見えます。ケースはかなり小ぶりで、横3.6cm、奥行3.6cm、高さ2.7cmで、16gです。
ケースのつくりはひどいバリや表面が波打っているといったことはほぼなく(ふたのヒンジ部分が若干荒い程度)、クオリティは良好で、見た目はかなりかわいい感じです。
ストラップは最初からケースに装着されています。ストラップの素材はシリコンだと思います。ふたの部分は開けやすくなるように工夫されていて、開けやすいです。
背面に充電用のUSB Type-C端子がついています。
本体
本体はかなり小さくて軽いです。大きさは横1.4cm、奥行き2.3cm、高さ2cmで、重さは3gしかありません。
イヤーピースも本体と同じ色をしています。ジョイント部分には網がかかっています。
イヤホン上部?にはLEDがついていて、充電中などのステータスがわかります。
装着感
とにかく小さいので、装着感は良好なほうだと思います。イヤーピースがやや硬めなこともあり、きちんと装着しないと低音がヌケてスカスカな音になってしまいます。
耳に装着してから本体を回転させて、ねじ込みながら安定する位置をと低音がヌケることが減ります。説明書に装着イメージが書いてありますので、購入したら軽く読んだほうがいいです。
とにかく小さいので、横向きで寝ていても耳がいたくなりません。寝ホンに最適だと思います。
これ、THREEPPYのミニイヤホンそっくり?
スリコのこの「ミニクリアワイヤレスイヤホン」、THREEPPY(ダイソー)に売っている「ミニワイヤレスイヤホン」と本体の形状がそっくりです。
実際並べてみると区別がつかないレベルで同じ形に見えます。写真左が本機、右がTHREEPPYのミニワイレスイヤホンです。
ケースに入れるとちゃんと収納できて、充電できてしまいます。
ケースの形状は全然違いますし、スマホに接続したときの名前が違うので厳密には同じものではありませんが、ほぼ同じといって差し支えないと思います。
音質・使い勝手
音質レビュー
本機「ミニクリアワイヤレスイヤホン」は、1500円にしては良い音をしていると思います。
低音域と高音域が強めのいわゆるドンシャリサウンドで、メリハリ感のあるサウンドに仕上がっています。音がこもっている感じはほぼありませんが、音数が多いと解像感がなくなって音がごちゃつく印象です。音が比較的シンプルなJazzなんかは非常にクリアな音を聞かせてくれます。
低音域は強めで、しっかりとした音を出してくれます。バスドラムやベースなどはとても強く出てきますが、輪郭はややぼやけがちな印象です。
中音域はへんなクセもなく、素直に出ている印象です。ボーカルなんかは結構聞きやすいです。上にも書きましたが、低音強めの曲で音数が多いと、やや低音に埋もれて輪郭が曖昧になる印象です。
高音域は良くでています。このおかげで音のこもり感はなく、クリアな印象に仕上がっています。
音の広がり感は強くなく、どちらかといえば狭い部屋の中で中央の近い場所に集まって音を出しているような印象です。
本機の音を高価なイヤホンと比べてしまうとアラはたくさん出てきますが、完全ワイヤレスイヤホンで1500円という価格としては良い音をしており、これを買って後悔することはまずないのではないかと思います。
本機のイヤーピースは装着感のところでも書きましたが、やや硬めです。顔を動かすと低音が抜けてしまったりといったことが発生します。替えのイヤーピースとしてはソニーの「ハイブリッドイヤーピース」がお値段的にもぴったりで良いです。
ただ、色が合わなくなってしまうので、諸手をあげてオススメとまでは言えないのですが・・・。
遅延/ボリュームコントロール
動画視聴時の遅延
動画視聴時の遅延に関して、iPhone+Youtubeアプリの組み合わせでいくつかの動画を視聴してみました。結果としては問題なさそうで、動画と音声のズレを感じることなく視聴することができました。
Android(Xiaomi Mi 11 Lite 5G)で遅延度合いを計測してみたところ、332msでした。本体に由来する遅延が72msくらいあるので、計測上260msくらいの遅延になります。ただ、この数値と実感値はやや異なる面もあるので、あくまで参考値として考えてください。
ボリュームコントロール(音量調整、iPhoneの場合)
iPhoneに接続して使用する場合、音量調整の幅が大きくて小さい音量にできないイヤホンが存在ます。本機で音量調整を試してみたところ、問題は特になく、最小ボリュームはきちんと小さいですし、音量の増加具合もマイルドで、お好みの音量にしやすいと思います。
マイク性能
マイクの性能をWeb会議(Zoom)で確認してみました。結果、全く聞こえないということはないのですが、音はややこもりがちになる傾向で、相手側はやや聞き取りにくいと思います。
もし本機のマイクを使うのであれば、可能な限り大きくはっきりした声で話したほうが良いでしょう。本機のマイクはあくまでも緊急用で、常用するのはオススメしません。
まとめ
3COINSから、2024年4月に発売された新作イヤホン「ミニクリアワイヤレスイヤホン」は、その名前の通り、ケース上面がクリアで、大きさが小さいイヤホンです。
3COINSのイヤホンだけに、とてもかわいい仕上がりで、ケースや本体のつくりも税込1650円のモノにしては良くできていると思います。
ケースと同色のストラップが最初からついているので、バックなどにつけておくことができます。
見た目に加えて、音質や基本的な性能についても合格点で、税込1650円の中では良い出来具合と言えます。音質は概ね不満なく聴けるレベルまで達しており、動画視聴時の遅延も違和感を感じない程度です。
本体が小さいので、寝ているときに横になりながら使っても耳への違和感は少なく、寝ながら使うのにも適しています。
唯一マイクに関しては不満が残りますが、モノとしてのクオリティ、音質などの機能面のクオリティ、いずれも良いレベルに達しています。
税込1650円なら、仮になくしてしまったり、落として壊してしまってもダメージは少ないメリットもありますので、気になる方は購入してみてはいかがでしょうか。
Appendix. ボタン操作一覧
再生/一時停止 | LボタンまたはRボタンを1秒長押し |
音量を上げる | Lボタン×2回 |
音量を下げる | Rボタン×2回 |
次の曲へ | Lボタン×3回 |
前の曲へ | Rボタン×3回 |
着信応答 | LボタンまたはRボタン×1回 |
電話を切る | LボタンまたはRボタン×1回 |
着信拒否 | LボタンまたはRボタン 2秒長押し |
電源ON/OFF | LボタンとRボタン 各3秒長押し |
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