ゲオ(GEO)GRFD-TWS T39 アクティブノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン 5980円 ゲオの最高峰、全部入りイヤホンをレビュー

GEO GRFD-TWS T39 パッケージ 1000円以上イヤホン

ゲオのイヤホンは当サイトにて「GRFD-SWE100QT13」「GRFD-TWS HT03」の2機種をレビューしました。今回、ゲオの現行機種では最高峰の「GRFD-TWS T39」をレビューしたいと思います。機能的にはアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載した「HT03」の上位機種になります。HT03は税抜き3980円でしたが、本機は5980円。お値段約1.5倍になりましたが、その実力はどうなんでしょうか。

ゲオ ホームページより

(2022.10.31)アクティブノイズキャンセリング搭載の新製品「GRFD-TWS HT05」が登場しましたのでレビューしました。T39,HT05,HT03の比較も行っていますので是非ご覧ください。

概要・特徴

ゲオ(GEO)の完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-TWS T39」(T39)の特徴は以下のとおりです。

  • アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載
  • ワイヤレス充電対応ケース(大容量600mAh)
  • 8mmのダイナミックドライバー、低音域が力強く、響くような迫力のサウンド
  • ゲームや動画視聴に最適なゲーミングモード搭載
  • DSP+ENCデュアルマイク搭載で、クリアな通話が可能
  • IPX5防水規格対応
  • 自動ペアリング 左右独立接続
  • タッチ式センサー
  • AAC/SBCコーデック対応
  • 最大連続再生 約8時間(ANC ON時 約6時間)
  • カラーバリエーション2種類(WHITE/BLACK)

T39最大の特徴であるアクティブノイズキャンセリング機能に次ぐ本機の大きな特徴は、充電ケースがワイヤレス充電に対応していることではないかと思います。仮に1日2~3時間の利用を想定した場合、充電ケースはそんなに頻繁に充電するものではないので必須機能とまではいえませんし、ワイヤレス充電器を別に用意する必要があるので、これがついているから超便利、とまでは言えませんが、既にスマホの充電をワイヤレスにしている方には良い機能かと思います。

もう1点目を引く特徴は、再生時間が長いことです。2022年9月に発表されたAirPods Pro(第2世代)の連続再生時間が6時間、初代だと4.5時間であることと比較すると、T39の最大8時間、ANC ON時で6時間は高級機種と遜色がなく、バッテリーの持ちは良好と言えます。

防水規格はIPX5、流れる水にあたっても大丈夫というレベルです。ランニングなどの運動時の汗はもちろんのこと、規格上はシャワーを浴びても大丈夫なレベルです。AirPods Proが1段階下のIPX4相当なので、防水性能は優れています。

内容物は本体、充電ケース、イヤーピース(S/M/L)、充電ケーブル(USB-C)、収納ポーチです。ゲオの最上位機種の矜持なのか、わざわざ収納用のポーチがついているところが珍しいです。取扱説明書はきちんとしていますし、保証期間が1年ついている点も安心です。

ゲオ T39 内容物

外観

充電ケースはやや小さめのたまご型です。サイズは横64.6×縦44.8×高さ32.6mmです。縦横は大きくないですが若干厚みがある印象で、ポケットなどに入れるとかさばる感覚があります。側面の形状がふたの合わせ目部分が一番出っ張っていて、底面に向かって絞られていくような形になっているので、開けるときに下側を持つ指がツルっと滑ってしまって、落としそうになることが何度かありました。形状が指から逃げやすい形をしているので、開けるときは気を付けて開ける必要がありそうです。

T39 充電ケース

ふたを開けると、横置きの状態でイヤホンを収納できます。これはゲオの格安イヤホンQT13と同じ形式です。写真にはありませんが、ふたの付け根あたりにUSB TYPE-Cの充電コネクタがあります。

ゲオ T39 充電ケース

今回は白を購入しましたが、白の場合はステム部分(長いところ)の外側がシルバーになっています。プラスチック感が強いので、特に高級感は感じません。本体はやや大きめです。

T39 本体

同じゲオのHT03(右)と比べると、ハウジング部分の形状は似ていますが、ステム部分がやや大きいことが何となくわかるかと思います。

T39 HT03と比較

ノズル?音の出口部分の形状は楕円形をしています。イヤーピースもそれに合わせた形状をしています。市販のイヤーピースもふつうに使うことができましたので、あまり気にしなくても良いところかと思います。

T39 イヤホン本体

音質

音質など

本機T39はアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能がついていますが、T39はANCをONにした時とOFFにしたときで明確に音に差があります。ANCをOFFにしたときはふつうのドンシャリ傾向の音質ですが、ANCをONにすると低音域と低中音域をぐっと持ち上げるような処理が行われ、低音がかなり強くなります。また、ANCをONにした際はホワイトノイズが出ます

全体感としては低音域と高音域がしっかりしていて、中音域をやや絞った感覚の音作りです。一般的に受けの良い音といってよいと思います。低音域は迫力があり、バスドラムはアタックがしっかり感じられるような音作りです中音域は抑えめなので中音域が豊かなイヤホンを聞いた後だと少し窮屈に感じますが、普段使いで不満に思うことは少ないと思います。若干気になるのは、ANC ONの時に中低音域(ピアノの真ん中から低めのあたり)が若干わしゃわしゃして音がごちゃついた感じを受けることがありました。が、普段外で使うときに顕著に気になるとかいったレベルではないので、問題はないと思います。高音域はすっと出てきますので、特に不満を感じることはないと思います。HT03の時は高音域が出し切れず濁った感じでしたが、こちらは特にそんなこともなく、気持ちよく抜けています。

音はちゃんとしたドンシャリで、ヌケ感や音の解像感などは問題ないレベルを確保できていると思います。欲を言えば、中音域の解像感がもうちょっとあると良いのかなと思いますが、あくまで欲を言えばというレベルなので、価格帯のレベルのクオリティは達成していると思います。

ANCをOFFにしたときは低音域のレベルが結構下がって、ANC ONの時と印象が異なるサウンドになります。だいぶカラッとしたような乾いたサウンド感です。音のくもりみたいなものも緩和される気がします。これはこれでよいと思うので、場面や気分に応じて使い分けてみると良いと思います。また、パススルーモードにすると、全体的に音量が一歩下がります。

アクティブノイズキャンセリング

アクティブノイズキャンセリングの効き具合はマイルドで、HT03と大きく変わりません。電車に乗っているときを例にとると、低音域を中心に軽減されるような印象で、ごおぉ~という音がこぉぉ~という感じに変わるくらいです。一般的に5000円前後で購入できるANC搭載イヤホンと同レベルくらいかなぁといったところで、過度な期待はしないほうが良いでしょう。

パススルーモードは結構自然な感じで、音楽を一旦停止すれば、普通に会話することができるかと思います。

なお、ANCモードの切り替えは左右いずれかを4秒長押しです。ケースに戻すとリセットされ、OFFの状態に戻ります。

遅延・音量・マイクの音質など

Youtube を視聴する限り、普通のモードでも遅延は気になるレベルではなく、違和感なく視聴することができます。気になるようでしたら右側イヤホンを3回タップしてゲーミングモード(低遅延モード)を使えばさらに遅延が減るので、違和感はさらに軽減されるかと思います。

iPhoneで使う場合、安いイヤホンだと最低音量が結構大きいのですが、本機T39はそこそこ小さい音にすることができます。もう1段階くらい小さくできればよいとは思いますが、普通に聞くならこれくらいは必要かなというレベルなので、最低ボリュームでも大きいと感じることは少ないと思います。

マイクはDSP(Digital Signal Processor)+ENC(Environment Noise Cancellation)デュアルマイク搭載ということで、スペック上の性能はチカラ入っています。実際Zoomで使ってみたところ、かなりクリアに音を拾ってくれるので、問題なくWeb会議や電話に使うことができると思います

総評

T39

当サイトでは100均に売っているイヤホンなど、手ごろなイヤホンを中心にレビューをしていますが、本機は5000円を超えて5980円、税込みにすると6578円と、購入するには少し考える水準の価格帯のイヤホンで、本サイトの中では高級機といってもいいものです

その分、ANCだったりワイヤレス充電だったり、トレンドの機能はアプリ以外は大体そろっていて、音質も1万円以上するイヤホンには及びませんが良好で、購入しても一定の満足感があるレベルの仕上がりで、長く愛用できるイヤホンになっていると思います。

ゲオでは在庫が残っていれば、3980円(税込み4378円)でノイズキャンセリングを搭載している「GFRD-TWS HT03」があり、こちらはワイヤレス充電には対応していませんが、裏技でアプリを使ってイコライザーなどで音を作ることができます。この価格差は2,000円と結構な価格差があり、どっちを買えばよいのか悩ましいところかと思います。

聞き比べてみた結果としては、高いですけどT39のほうが満足感も高いのではないかと思います。好みもあるのですが、HT03は高音域のヌケが良くなくて、立ち上がりが遅い感じの音ですが、本機T39については王道のドンシャリサウンドで、肝心の音に関する不満は確実に少ないと思うからです。それ以外のノイズキャンセリング性能等については決定的な差はないかなぁと思います。当然といえば当然かもしれませんが、2000円という価格差を許容できるなら、T39を購入したほうが満足感は高いと思います

なお、同じ価格帯だと、例えばEarFunというメーカーの「Free Pro 2」という機種も選択肢に入ってきます。Free Pro2は音質もT39並みかそれ以上の満足感ですし、アクティブノイズキャンセリングの効き具合は本機以上です。そしてケースや本体もT39より小さいので可搬性にも優れています。写真左がT39で、写真右がEarFun FreePro2です。大きさの違いが判ると思います。

T39と EarFun FreePro2

Free Pro2は普段8000円弱のお値段ですが、たまにクーポンが出ていて6500円くらいまで下りてくることがあります。お値段は時期によって変わるので、急ぎでなければしばらくAmazonをウオッチしてFree Pro2を買うのも手段かと思います。

Appendix. ボタン操作一覧

再生/一時停止LボタンまたはRボタン×1回
音量を上げるなし
音量を下げるなし
次の曲へRボタン×2回
前の曲へLボタン×2回
アクティブノイズキャンセリング切り替えLボタンまたはRボタンを4秒長押し
ゲーミングモード(低遅延)ON/OFFRボタン×3回
着信応答LボタンまたはRボタン×1回
通話オフLボタンまたはRボタン×1回
着信拒否LボタンまたはRボタン2秒長押し
音声アシスタントLボタン×3回で開始

Appendix. スペック

重さ約39.6g (充電ケース) / 約4.6g (イヤホン本体 片耳)
防水規格IPX5
再生可能時間ANC OFF:最大8時間 (イヤホン本体のみ)
ANC ON:最大約6時間(イヤホン本体のみ)
充電時間約1.5時間
充電端子USB Type-C
Bluetooth規格Bluetooth 5.2
BluetoothプロファイルA2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデックSBC / AAC
パッケージ内容本体、充電ケース、
イヤーチップ (S / M / L) 、
USB-C & USB-A ケーブル、
取扱説明書兼保証書、収納ポーチ
製品型番GRFD-TWS T39

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